錆喰いビスコ

錆喰いビスコ
(C) 2021 瘤久保慎司/KADOKAWA/錆喰いビスコ製作委員会
3.6
Rated 3.6 out of 5
5つ星のうち3.6 (合計5レビュー)
★520%
★440%
★320%
★220%
★10%

「錆喰いビスコ」みんなの感想評価とネタバレ考察

ビスコとミロの友情物語

Rated 3.0 out of 5
2022年3月8日

近未来の日本を舞台にSFやファンタジー要素も加わって、かなり壮大なストーリーとなっています。日本なのにここまで広々とした雰囲気で旅をしていく作品は、なかなかないでしょうね。

ビスコとミロの2人が多くの試練を経て、心が通っていく様子を丁寧に描いて心に響く内容です。バトルシーンも派手なものが多く、躍動感ある動きで弓を放つシーンは毎回感心させられます。

ビスコに引っ張られて、ミロがどんどん成長していくのがはっきり伝わり心地よいです。それぞれの個性がはっきりしているので、どのキャラも大変魅力的になっています。

それだけにこの作品の悪役として君臨する黒革の残忍さが際立っていて、彼に対する嫌悪感は凄いものがありますね。怒涛の展開の連続で驚くことばかりですが、まだ話は残っていますので、もっと衝撃的な事があるでしょう。

白滝

錆喰いビスコ

Rated 4.0 out of 5
2022年3月8日

ある日東京が爆撃を受けて、全てを錆びつかせる錆の風が吹いて荒廃してしまった日本。錆の風を受けると人体にも影響を及ぼし、錆化して生命を落としてしまいます。この錆化の原因となっているのがキノコの胞子。

皆怯えるように暮らしており、街ではキノコの取り引きが禁じられていました。そんな錆化させるキノコには、錆化を抑える効果があり、主人公の1人ミロ(医師)は、そのキノコの効果に唯一気付いて街の人達を助けていました。

タイトルからどんなお話なのか、想像がつかず見てみたら斜め上の発想力で、先読みの出来ない展開に振り回されっぱなしでした。この物語にはもう1人主人公がいて、錆化を防ぐためにキノコを各地に生やしている青年、ビスコ。

街の人達はキノコの効能に気付いていない為、ビスコは大罪人として指名手配されています。そんな2人が出会い、錆化を止めるために錆喰いを手に入れる旅に出るのですが、この物語の面白い所は日本に実在する地名が出てくる所です。

実在する地名が出てくるので、見ていて親近感が湧いてきます。錆喰いビスコはバトルアニメで、数多くのバトルシーンが出てきます。作画はバトルものにぴったりな力強いタッチとなっており、バトルシーンを盛り上げてくれます。

最終回まではまだ続きますが、この先の2人の旅路を応援したいです。

ヤーマン

錆喰いビスコアニメ正直なところ

Rated 2.0 out of 5
2022年3月2日

ビスコのアニメは原作小説の良さを一割も引き出せていないように思いました。

全てがアニメ的演出でチープ化されており、パウーとビスコの戦いも、アニメ的綺麗さに修正されてました。

大好きな作品なだけに、ちょっとした違和感も飲み込めないような自分が嫌になりました。

ぜひ原作ライトノベルをお読みください。そして圧倒的なビスコの世界観をお楽しみください。ビスコとミロの奇跡みたいな友情も、小説の方が万倍も感じ取れると思います。

ただ声優さんは素晴らしい演技でした。

あいら

錆びつく世界は巨大生物との戦いだしビスコとミロの友情物語が熱いです。

Rated 5.0 out of 5
2022年2月9日

全てを錆にしてしまう錆風に怯える日本で、錆を抑える事が出来るキノコを扱うキノコ守りの赤星ビスコと、医者の猫柳ミロの冒険を描いた作品です。砂漠や荒野といった場所が多く映し出されているので、文明が廃れている事が伺えます。

街は巨大な防壁に囲まれていて、関所と呼ばれる場所まであり、簡単に街に入る事が出来ないのは、一昔前の日本を思わせます。忌浜という街で医師をしているミロは、サビツキの研究をするために違法にキノコを入手していて、役人達にバレないかとヒヤヒヤしました。

街のボスである黒革に目を付けられていて、専属医師にならないかと誘われるが、違う意味に聞こえて怪しい雰囲気が怖いです。

指名手配犯の赤星ビスコが、ミロの前に現れ師匠のジャビの治療をと迫るし、街で大暴れしてミロの姉であるパウーとの戦闘シーンは、様々な技が飛び出して面白いです。

ビスコとミロは二人で旅をする事になるけど、最初は話が噛み合わなくて大変。ビスコの相棒である巨大蟹のアクタガワが、人間ぽくて可愛いけどミロとの相性が最悪で、悪戦苦闘しているのは笑えました。

ビスコとミロは錆喰いと呼ばれる全ての錆を浄化できるキノコを探しに東北へ向かいます。途中で様々な動物が巨大化して、不思議な生き物に変化しているのが面白い。

黒革の息のかかった大茶釜という少女に邪魔されたり、子供達だけの街で足止めを食ったりと出会いが多いのも魅力的です。二人を追って街を出たパウーにも危険が迫ったり、ハラハラしますが、物語が並行して進んでいくのは一瞬も見逃せないです。

主人公の赤星ビスコ役を鈴木崚汰が力強い声で演じています、相棒となった猫柳ミロは大人気声優の花江夏樹さんが演じているし、なんといっても悪役の黒革を津田健次郎さんが担当していて、狂喜乱舞しました。

オープニング曲はアニメの世界観にあった荒々しいロック調の曲になっていて、始まりを加速させる気持ちになるし、作画に遊び心があってスタッフ紹介に目が離せません。

エンディング曲はビスコとミロがアニメの世界感を歌っていて、二人のキャラが歌い方に出ていて引き込まれます。ビスコとミロの旅は始まったばかりなので、東北までの道中を楽しみたいし、無事に錆喰いが見つけられたら良いなと期待しています。

cohihasa

日本を少し織り交ぜた独特の世界観とカニ

Rated 4.0 out of 5
2022年2月9日

1話はどうやら時間軸が交差している演出でしたが、それも直ぐに解消されるので初見でも問題なく見ていけます。

全てが錆るサビツキという病を治す薬を求めて、キノコ守りのビスコと優しい名医のミロが冒険をしているのですが、荒廃した日本を少しだけベースに混沌とした独特の世界観を、安定した作画と雰囲気でしっかりと表現していて魅力的です。

日本をベースにしているので良く知る県名、秋田とか群馬などの名前が出てくるのに世界観は別物で、飛びフグや巨大なクモやカニが出てきたりとファンタジーなギャップも楽しいです。

巨大なカニはアクタガワと名前があり、ビスコ達を乗せて移動してるのですが、喋らないけれど意思疎通や主義主張があって、かわいくてたまらないです。

5話でビスコ達の快活な冒険部分と、えぐい雰囲気が漂うミロの姉で自警団の長パウーの部分との分割描写があったり、キノコ守りにも悪者がいたりと、一枚岩ではない雰囲気がでてきて物語は現在進行中ですが、現時点では冒険活劇の王道も含めつつおもしろいので、この後もキノコ守りの謎の解明を含め、もっと盛り上がってくれるのを期待してます。

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「錆喰いビスコ」の作品情報

基本情報

タイトル 錆喰いビスコ
読み方 さびくいびすこ
原作 瘤久保慎司
アニメーション制作会社 OZ
アニメ放送期間 2022年1月~
話数 全12話
アニメ放送局 TOKYO MXほか

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