「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ2期」みんなの感想評価とネタバレ考察
脚本家のライブ感が素材を台無しにした作品
設定やあらすじは評価できるが、脚本がその場のノリや感情でぶれぶれになるからイマイチ煮えきらず後味も悪くなった。
良い
勧善懲悪とか奇跡とか。
ガンダムにはその、世代における世界の何処で起きている事実を背景にしていると思います。
大人の汚さ、善悪や道徳を学ぶ機会さえ得る機会の無い少年たち。気持ちだけではどうにもならない力関係。そういった現実を如実に描いています。大人な自分には主人公達が如何に無理を押し通そおとどうとでも対処出来、寧ろ利用価値すら感じますが少年時代の自分は主人公達に感情移入してしまいます。非常に平等に不平等な世の中を表した作品だと思いました。
覚悟して見たほうがいい
過去の作品やOVAなどは見てますが、これは何とも後味が悪い作品。
若者達の群像劇といわれればそうであろうが、その為か内容が二転三転して的を得ない。物語を脚本家がコントロール出来てない。途中から敵の方が良くなるというかなんというか…。最後は救いようもない結末になり、辛い。(第一期はまだギリ見れたのに…)
脚本家の自己満足とエゴを、コレどうだ⁉︎凄いだろう⁉︎こんな結末、貴方達では思いもしなかったんじゃない?と自慢げに視聴者宛に突きつけられた感覚。突きつけられた方はたまった物じゃない…。
これを見終わった直後は他の作品と比べてないので、良い評価をする方もいるかもしれないが、時間を置いて他の作品と比べると、新しいので絵が綺麗、とビーム兵器無しのガンダムは新しい、以外の良い所が見つけられなくて困惑した。あ、音楽はいいかな。
素晴らしいとか評価してる方には悪いが、もうあまり関わりたくない作品。BSで再放送されてる作品で唯一見ていない作品です。
本当に最後は後味が悪いので見る方は覚悟して。
別に爽快な結末やハッピーエンドな物を望んだ事はないが(だってZやVも暗いけど面白かったけどな〜)、これは、はっきり不愉快で嫌いです。
少年兵を主役としたシリーズ中屈指の異色作
2015年に放送されたガンダムシリーズとしては15作目にあたる作品で、人類が宇宙に進出した世界で、貧富の差がより激しさを増し、そこから成り上がろうとする少年兵達の姿を描くあらすじとなっています。
従来シリーズのように主役機の名前が番組タイトルではなかったり、ビーム兵器がほとんど使われなかったりとガンダムとして観た場合、かなり異色な作品として映ることは間違いない一方で、本作はどちらかと言えばヒューマンドラマに重みを置いた形で(兵士とはいえ子供が大人を殺す流れなどもそうした印象をより強めています)どちらかと言うとガンダム初心者が観やすい作品になっている印象も受けました。
ストーリー進行自体は比較的王道ですが、常に緊張感を維持したまま視聴できる作品といえますね。
人によって評価は割れる
まず物語としては非常に重く、GのレコンギスタやAGEとは全く違う毛色の作品。作画は非常に良く、戦闘シーンの迫力は圧巻。特に大張氏が担当したMA戦は必見。
声優も非常に良い演技をしていました。三日月役の河西健吾さん、オルガ役の細谷佳正さんは特にハマり役だと感じます。
音楽もレベルが高く、オープニングテーマもエンディングテーマも非常に素晴らしい曲となっています。劇中BGMもかっこいいものが多く、緊迫感を引き出したり一転攻勢のような疾走感のあるものもあります。
終わり方は非常に駆け足になっていたと感じます。なんの脈絡もなくキャラクターが死んでいく様はリアルと言えばそうですが、あまりにも突然なことが多かったので、そのキャラが好きな人にとっては雑な扱いだと感じる人もいたと思います。
1期の終わり方が良かったため、2期の終わり方は残念なものになってしまったと感じます。特にオルガの死亡シーンはツッコミどころが多かったこともあって、未だにネタにされてしまっていることから分かるように、終わり方は良くなかったと思います。
印象に残った台詞は何度も聞いた三日月の台詞である、「ねえ、次はどうすればいい?オルガ」という台詞です。三日月の静かな問いに見えますが、うちに秘める感情が出てきていたりするシーンもあり、同じ台詞でも感じ方が変わるものになります。
個人的に好きなシーンはイオクの最期ですね。今まで散々好き勝手やってきたイオクが、無様に喚き散らすシーンは、本編を見ている人たちにとっては非常にスッキリしたシーンになったかと思います。
私はとても好きな作品でした
意見は人それぞれで不評も多くネットに書かれてますが、私としてはとても好きな作品でした。
よくネットで挙げられる不評は
1.キャラや展開に強引さがあった
→展開に強引な所はありましたね。
ただ、軸となる若気の勢い。そして、そこから来てしまった限界。後ろ盾のなくなった際の無力さ。根回しの大事さ。等、泥臭い所が描かれており、とても好きです。
キャラの強引な所は、否めないかな…
マクギリスが、急に信仰とも言えるバエル信者となったのは、もう少し咀嚼する時間が欲しかったかも。
2.主人公達が無能
→10代の若い子達では無理もない…
奴隷の立場で自分の意見を待たせない環境下で育った子供達が、誰もがオルガと言う人間に指示を出してもらう指示待ち人間だらけ。
その中、10代後半でその重さを受け止め、自分達の居場所を探そうと頑張るオルガ。その重圧は、はかりしれなかったのでは…
雪之丞の発言とメリビットさんの発言が、大人の観点からの発言で、心打つ事が多かったです。
3.途中から主人公達が無能になった
→順調に行かなくなってからの人間模様は、そんなものだなと思いました。
むしろ、ラスタルエリオンの様な実力者の前では、子供達の未熟な部分が露呈してしまったのだと思います。
■好きな点
→生々しくも、自分達の居場所を探すひたむきな青年の葛藤が描かれており、戦闘シーン、音楽等、とても満足できます。
とくに音楽はとても良く、ラテン系のBGMがとてもかっこよかったです。
OP、EDも好きです。最初は『カナブーンはガンダムには合わない』と感じましたが、作品が進む内、最後の戦闘シーンではこの曲以外ないわーと思ってしまう程でした。
EDは全て泣かせて来ますね…
名曲ばかりだと思います。
■少し嫌いな点
→マクギリスが実権を握る前から根回しをしているはずで、後半に実権を剥奪されるまでが早すぎたかなと。
不遇の生い立ちから、周りの後押しが無い事を踏まえても、もう少し噛み砕いて欲しかったかな…
■総評
とても好きな作品です。
人の汚い部分。人間の上下関係。人情模様。勝った人が正義となる真実。情報操作の力の生々しさ等、ガンダムでは味わえない所が好きでした。
ドラマ性の強いガンダムを見たいのであればおすすめ
元々ガンダムシリーズはロボットアニメの中でも、時事ネタを採り入れたドラマ性の高い作品群ですが、この作品は、より人間関係を重視して作られているのが特徴です。青春群像劇的な内容であり、登場人物たちも泥臭さを感じさせてくれます。
無人のモビルアーマーによって引き起こされた大戦「厄祭戦」の影響が300年後にも続いており、治安維持組織であるギャラルホルンが管理している4つの経済圏において、貧困や差別が広がっていく世界の中で、火星の独立を目指す一人の少女を鉄華団が地球へ送り届けていくという展開だけでも、結構な分量のストーリーがあって見応えがありました。
結末は、なかなか救いのないようにも、こうなった方が良かったのかも知れないという複雑な心境になるものでしたが、鉄華団の芯を通した生き方は、他のガンダムシリーズとは違う強烈な印象を見せつけてくれたと思います。
この作品に出てくるモビルスーツは、騎士のような雰囲気を持っている点で泥臭さを感じさせる本作に、とても合っていて格好良かったです。
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「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ2期」の作品情報
基本情報
タイトル | 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ |
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読み方 | きどうせんしガンダム てっけつのオルフェンズ |
原作 | 矢立肇、富野由悠季 |
アニメーション制作会社 | サンライズ |
アニメ放送期間 | 2022年4月〜 |
話数 | 第1期:2015年10月~2016年3月 第2期:2016年10月~2017年4月 |
アニメ放送局 | MBS・TBS系列ほか |
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