「宇宙よりも遠い場所」みんなの感想評価とネタバレ考察
「何かを始める」ということを、全年代に問いかける物語。
物語のプロットだけ聞けば、変哲も奇抜さも欠けた青春ストーリーなのだが、実に巧妙に緻密に鮮やかに組み立てられた脚本が、全年代へ「青春とは」を問いかける。監督も脚本家も演出も本当に天才。その天才のリクエストに正確に応えたアニメーターも、声優も、その情景を飾る音楽も、すべてが合致した、真に奇跡の傑作。
キャラクタのバックボーンも、その関係性も深く、本当に考えつくされ、その台詞の一つ一つに意味がある。そして、すべてのシーンに対局が用意され、その対比を俯瞰的に物語に落とし込む超絶技巧に絶句する。
ヤバイ。本当にヤバイ。
こんな斜に構えた作家崩れの俺からみても、声を大にして叫ばずにはいられない。ので、是非3回は視聴するべきと進言したい。
おすすめ
最初数話見て面白かったなら最後まで楽しめます
宇宙よりも遠いですが、異世界よりは近い場所です
1クールで終了してくれており、比較的気軽に手が付けられるアニメです。南極観測という部隊がメインとなりますが、そこに向かうまでの日常生活、南極到着後の隊員たちの人間的な一面が丁寧に表現されています。
過酷な現場へ向かう少女たちですが、アニメは割と軽く描かれており、毎週気軽に、または全話一気に、とどちらの視聴方法にも合う作品だと思います。声優陣も豪華で、女性声優が好きな方は、それだけで見始めても良いかと。
評価サイトなどでも1クールアニメとしてはトップに挙げられている所も多く、近年のアニメの中では名作の部類に入っています。
南極自体は遠いですが、割と日常から手が届きそうな世界で、最近増えている異世界や戦闘ものなどのアニメに飽きた方には一見の価値はある作品です。
10代の4人の女の子が「青春」をかけて南極を目指す
女子高生が青春の思い出作りに「南極を目指す」というテーマが新鮮です。南極点の観測に関する社会情報、そこまで向かう事の準備、行程などがストーリーの展開に合わせつつもきちんとした内容にまとめられていました。
特に気に入っているのは集合地点のオーストラリアへ向かうまでの行程で、「シンガポール経由」を使っていることが現実的です。
海外旅行が好きな方ならご存知かと思いますが、オーストラリアまで直行便が就航しているにも関わらず、シンガポール経由を利用している点は航空券が安くなることなどの現実情報が含まれていると思います。
パスポートを紛失など旅行時のあるあるなどもトラブルとして盛り込む点が面白くも、知識として学べて印象的です。観測船での長期乗船に関する船内知識なと普段知らない事を得られる作品としておすすめです。
映像がリアルで後半とても感動して面白い作品
宇宙よりも遠い場所感想ですが、物語はとても良い話で、私は後半感動して泣いてしまいました。作画は文部科学省、国立極地研究所海上自衛隊などが協力していため、作画が忠実に再現されていたのが良かったです。
声優は演技が上手い人気声優さんを起用していたので、とても良かったです。終わり方はどうだったか?はとても良かったです。私が宇宙よりも遠い場所で一番感動した話が最終回でした。
続編に対する期待は私はしてないです。理由は13話で完結してると思っているからです。印象に残った台詞、私が好きなシーンは、日向はもうとっくに前を向いて、もうとっくに歩き出しているから、私たちと一緒に踏み出しているからーーが好きなシーンです。
南極を目指す女子高生たちの青春物語
特別なことをしようと思いながらも、何もできず思い悩んでいた女子高生の玉木マリが、南極に行くことを目指す同じ学校の小淵沢報瀬と出会ったことをきっかけに、マリも同じ目標を共有することになります。
2人の話を聞いていたコンビニバイトの三宅日向を加えて、どうやったら南極に行くことができるのか、試行錯誤しながら前を向いて、一生懸命になって行動する姿はほほえましく感じました。
芸能人の白石結月にテレビ局から持ち込まれた南極レポートの企画を足掛かりにして、民間南極観測隊に同行することになります。メインのマリ、報瀬、日向、結月が様々な困難を乗り越えて本当の友人関係になっていくのが、この作品の最も好きな点です。
それぞれに引きずっている過去がありましたが、南極に行くことですべてがどうでもようなっていくのが、分かりやすく伝わってきます。
観測船に乗れたからあとは、観光気分で南極で過ごすのではなく、かなり過酷な部分もあるのをしっかりと描写しているのが作品の完成度を高めています。簡単に行ける場所ではないからこそ、南極に向かった人たちの強い思いはとても素敵なものです。
ものすごく大変なことを成し遂げた充実感は、見ている方もうれしくなる展開でした。壮大な南極の自然を存分に感じるだけでなく、努力や友情などの大切さを綴った傑作です。
友情に感動するストーリー・綺麗な作画・最高の声優
悩みを抱えた4人の女子高生が、一緒に南極へ赴き、助け合いながらも自分自身と向き合います。互いが互いを思いやり、友達のために全力を尽くす様子が素晴らしいです。
例えば、報瀬の「あなたたちはそのままモヤモヤした気持ちを引きずって生きていきなよ!(中略)私の友達を傷つけた代償だよ!今さら何よ…ざけんなよ!」というセリフが大好きです。
作画も美しく、舞台となっている南極や館林市に行ってみたくなります。声優もキャラクターに合っています。
主人公のキマリを演じる水瀬いのりさんの明るく可愛い声、報瀬を演じる花澤香奈さんの一本筋の通った感じ、日向役・井口裕香さんのフレンドリーな演技、結月を演じる早見沙織さんの透明感。4人のメインキャラクターの個性を表現するピッタリな配役です。
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「宇宙よりも遠い場所」の作品情報
基本情報
タイトル | 宇宙よりも遠い場所 |
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読み方 | そらよりもとおいばしょ |
原作 | よりもい |
アニメーション制作会社 | マッドハウス |
アニメ放送期間 | 2018年1月~3月 |
話数 | 全13話 |
アニメ放送局 | AT-X・TOKYO MXほか |
あらすじ・ストーリー
『宇宙よりも遠い場所』は、マッドハウス制作による2018年に放送された日本のテレビアニメで、略称は「よりもい」として知られています。
この作品は、高校生のキマリ、報瀬、日向、結月の4人の少女たちが、それぞれの夢や目標を抱えつつ、南極を目指す青春物語を描いています。
物語の中心人物であるキマリは、何かを始めたいと思いつつも一歩を踏み出せずにいる高校2年生です。彼女はある日、高校生活でやりたかったことが書かれた手帳を見つけ、「青春をする」という言葉に心を動かされます。
一方で、同じく高校2年生の報瀬は、南極観測隊員だった母が行方不明になった過去を持ち、南極に行くことを夢見ていました。キマリと報瀬は偶然出会い、キマリは報瀬の南極計画に感銘を受け、共に行動を開始します。
その他の主要キャラクターには、キマリと同い年で高校を中退した日向と、北海道出身でタレントの結月がいます。日向はコンビニで働きながら大学受験を目指し、結月は幼い頃からの仕事経験により大人びた性格を持っていますが、友達を作りたいと願っています。
アニメ『宇宙よりも遠い場所』は、主人公たちの成長と変化を描きつつ、南極という遠くて未知の地を目指す姿を通じて、青春の輝きや挑戦の大切さを表現しています。また、キマリの幼馴染のめぐみや、南極観測隊のメンバーなど、脇を固める個性豊かなサブキャラクターも物語に深みを与えています。
音楽もこのアニメの魅力の一つで、オープニングテーマ「The Girls Are Alright!」やエンディングテーマ「ここから、ここから」が物語の雰囲気を盛り上げます。
『宇宙よりも遠い場所』は、南極を目指す少女たちの冒険と、その過程での内面的な成長を丁寧に描き出した作品として、多くの視聴者に感動を与えました。
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