「機動戦士ガンダム サンダーボルト」みんなの感想評価!面白い?つまらない?
これこそが戦場で戦争
物語は、ジオンと連邦の戦争、一年戦争の末期を舞台にしているため、ジオン側は何でもありというような感じで、負傷兵でも戦地で戦えるように改良を施したモビルスーツを作り上げるなど敗戦国のような印象を与えます。
一方の連邦は戦勝国に見えるんですが、ジオンの驚異的なメカニズムの前に実は押されてしまうかもしれないという問題をはらんでいたりと、割と舞台設定は良いです。
作画に関しては、モビルスーツの戦闘はCGになってますが、昔のガンダムのアニメに多かったビームライフルで敵が破壊されていくという映像ではなく、バズーカでも敵が吹き飛ぶ表現がされていたのでリアルになったと感じました。
印象に残ったシーンについては、イオが収用にダリルに追い掛け回されるシーンで、ザクに追い掛け回されるガンダムが見れるという貴重なシーンが印象的でした。
ジャズのお洒落さと戦争のリアリティが混在する初代のスピンオフ
2015年にスタートした、ファーストガンダムのスピンオフ作品の一つで、1年戦争末期にジオン軍に破壊されたコロニー生き残りで結成されたムーア同盟とジオン軍との戦いが描かれるあらすじです。
主人公とライバルの関係性が初代のアムロとシャアのそれを彷彿とさせるのもさながら、ガンダム+ジャズというのもテーマで、戦闘中にジャズを常に流すというのも新鮮でした(この辺りは好みがはっきりと分かれそうな点ですが)。
一方で戦時中ゆえ連邦ジオンともに勝つためならあらゆる非道な手段も辞さない人間性を失っていく過程がリアルに描かれ、観ていて根源的な恐怖を感じさせますね。
戦争のリアルさが描かれる生々しい作風の一方でジャズの効果で全体的にオシャレさも感じさせる作風でした。