「夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者」みんなの感想評価とネタバレ考察
心の栄養
夏目友人帳という作品は、やはり心に染みます。今回の映画もそうですが、心がほわほわして勇気づけれるそんなストーリーでした。小さく弱き者が必死に頑張る姿には胸を打たれました。
好きなシーンはいくつかありますが、一番好きなシーンは沼に着くために必死に走ってるシーンです。小さく力も立場も弱い妖怪ですが、与えられた使命を全うするべく奔走しているシーンはとても印象に残ります。
主の役に立ちたい、主に認めてもらいたいなど、ひたむきに進んでいく姿はとても健気で泣きそうになりました。必死に努力している姿に夏目も応えたいと思うのは必然だと思います。
洞窟のシーンはとても綺麗で幻想的でした。最後には努力が報われて優しい言葉もかけてもらい見ているこちらは大号泣でした。世の中理不尽な事とか沢山あり、気持ちが荒んでいくことが多いですが、この映画で荒んだ心が晴れた気がしました。
心温まる優しい物語
本作品は、漫画にて描かれた2つの物語を繋げて1本の劇場作品として公開されました。
1つ目の話が「石起し」という話ですが、話の内容としては、ある日夏目が森の中を歩いていると、蜘蛛の巣に紙切れが引っかかっているのを見つけます。すると、どこからか悲鳴が聞こえ、声のする方へ走ります。するとそこにはミツミと言うとても小さな妖をみつけます。
ミツミは、とある大物妖怪の岩鉄様を起こす役目を負った「石起し」だったのです。その石起しと言う役割は妖達にとってとても名誉ある役割で、無事岩鉄様を起こした者には褒美をとらすと言うものでした。
しかし、岩鉄様の眠る場所は、石起しの任務を賜った者にしか分かりません。そう、先程夏目が森の中で見つけた紙切れこそ、岩鉄様の眠る場所を示していました。他の妖達に追われながら、何とか岩鉄様を起こす事に成功します。このミツミの岩鉄様への熱い思いを感じる事が出来、とても心が温かくなりました。
もう1つの、「怪しき来訪者」の方は、夏目の友人の田沼の身に起こる話です。田沼の家に頻繁に訪れるスーツ姿の若い男性の事が気になり、夏目も一緒にその男性と会う事になりました。
その正体は、夏目のよく知る三篠と言う妖怪だったわけですが、その理由と言うのが田沼に取り憑いているササメと言う妖に会うためでした。元々三篠の住む沼の反対側である田沼の家にササメの住んでいた沼があり、2人は良く木偶人形に憑依して勝負をしていましたが、いつも三篠に負けてばかりで、人間に憑依すれば勝てるかもしれないと思い、田沼に憑依していたのです。
最終的に2人とも木偶人形に入り込み、勝負をして、今回はどちらが勝ったのかは分かりませんが、恐らく今回も三篠が勝ったのではないかと思います。三篠が田沼を訪ねて色んな所を案内していたのは、今まで勝負して来た場所でした。
三篠は、田沼から出るように密かに促してくれていたのを見て、とても優しい妖怪だなぁと思いました。音楽もとても穏やかで癒されました。
短編ストーリーながら満足な映画
この作品は1話30分のストーリーが2本立てとなって上映されました。最初の物語はミツミという石起こしの役を任された妖怪を夏目が手助けするストーリーで、弱いミツミは弱くて小さい妖怪ながらも、他の妖怪の妨害を受けながら、頑張って役目を果たしているシーンに感動しました。
もう一つの物語は田沼と三篠がメインの物語で、アニメ本編にも出てきた田沼の部屋に反射している池の真相が明らかになったことは、長年アニメを見てきたファンは必見の物語です。
印象に残ったシーンは田沼が妖怪と会話が出来て楽しく会話しているシーンや、その光景を田沼が妖気にあてたられて体調を崩さないか、心配そうに見つめている夏目の場面もとても好きなシーンでした。
夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者の感想
長閑な田舎町でゆっくりと時間が流れるような感覚を味わえる、夏目友人帳独特の世界観が描かれている作品です。この映画は短編二本立てのオムニバス形式の映画なのですが、二本ともほっこりできるハッピーエンドで面白かったです。
特に二本目の「怪しき来訪者」では、これまで本編で触れられることがなかった、みすずの半生が語られ、彼に対する見方が変わりました。夏目友人帳は主人公の夏目とニャンコ先生が中心となって進む話が多いですが、この話では田沼が主役だったのも新鮮でよかったです。
全体的にはとても面白かったのですが、物語展開や音楽等が特にアニメシリーズと変わらなかったため、わざわざ映画にして公開した意義はあまり感じられませんでした。映画を見たというよりかは、アニメを2話分見たという感じでした。
「夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者」の感想を書く(ネタバレ考察あり)
「夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者」の作品情報
基本情報
タイトル | 夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者 |
---|---|
読み方 | なつめゆうじんちょう いしおこしとあやしきほうもんしゃ |
原作 | 緑川ゆき |
アニメーション製作会社 | 朱夏 |
上映日 | 2021年1月16日 |
声優(CV)・キャスト | 夏目貴志役:神谷浩史 ニャンコ先生・斑役:井上和彦 田沼 要役:堀江一眞 ヒノエ役:岡村明美 一つ目の中級妖怪役:松山鷹志 ミツミ役:金元寿子 三篠役:黒田崇矢 ちょびひげ役:チョー 牛顔の中級妖怪役:下崎紘史 |
あらすじ・ストーリー
「其ノ壱 石起こし」
森の中で、小さな妖怪・ミツミと出会った夏目。岩鉄という神格の妖怪を、深い眠りから覚ます「石起こし」の役を任されているという。しかし褒美の酒をめぐり、ニャンコ先生や妖怪たちが、起こし役を横取りしようと画策をはじめる。ミツミを気にかけた夏目は、手助けをすることに――。
「其ノ弐 怪しき来訪者」
田沼のもとに現れた、不思議な客人。毎日のように訪ねて来ては、少しだけ話をして帰っていく。その正体が妖怪であることを知った夏目は、田沼を心配するが、田沼は妖怪との交流を楽しむようになっていた。妖怪は悪さをするつもりはないらしいが、少しずつ田沼の体調が悪くなってしまう――。
引用元:「夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者」公式サイト
PV予告動画
- タグ