「ジョゼと虎と魚たち」みんなの感想評価とネタバレ考察
実写とアニメのいいとこ取りした1本!
原作も実写映画も見ていないが、青春恋愛ものとして楽しめる作品であり、障がい者の恋愛や社会的立場などを考えさせられる内容でもあった。
途中恒夫が事故に遭い、歩く事もままならなくなった場面は健康な人でもいつ生きづらさを感じる体になってもおかしくない、そういう事があるという事を感じた。恒夫役の中川大志くんは他の作品でも何度か声優をしていて、今回も本職の声優並みに上手いと思った。
ジョゼ役の清原果耶ちゃんも口が悪く、関西弁でまくしたてる気の強いキャラクターという実写作品でも見た事のない「こんな役もできるんだ!」と新しい発見もあった。
印象に残るシーンの背景もきれいで、2人が海ではしゃぐシーンもより青春らしさと爽やかさを感じさせた。
ジョゼと虎と魚たちについての感想
全体的に作画が綺麗で、幻想的なシーンが多く、見ていて目が癒されました。
冒頭部分の坂道で止まれなくなったジョゼを、体を張って止めた恒夫に対して「変態!」と詰ったシーンで、ジョゼのことを嫌いになりかけましたが、映画を見進めていくにつれて、はじめて電車に乗ったり、クレープを食べたりした時のジョゼの反応が可愛くて惹かれていきました。
車椅子に対するひどい対応をされてきたせいで、警戒心が強くなってしまったのだなと伺えるシーンもあり、少しだけ彼女の他人に対する不躾な態度に納得しました。
ラストはジョゼがそのままいなくなるのではないかとソワソワしましたが、無事恒夫と結ばれて、エンディングでも2人がそれぞれの道を歩んでいるのを見て、思わず泣いてしまいました。
全体的にすごく面白く、引き込まれる作品でしたが、ただ、ジョゼがもう成人済みなのに役所の人が過干渉な点だけは見ていて、お役所はもっとドライなのでは…?と感じました(フィクションと言われればそれまでなのですが…)
感情が溢れる作品
制作会社ボンズが手がける映画。映像がとても美しく、綺麗でした。障害者を題材としているという事で中々難しい表現が多くあるのかなと思いますが、上手く描かれていました。車椅子の少女ジョゼと夢を追いかける恒夫の恋愛物語です。
恋愛要素も多々ありますが、それ以上に夢を追いかける姿勢だったり、困難に立ち向かう2人の生き様に感動しました。
途中で恒夫が事故にあってしまうシーンはとても苦しく悲しいのですが、その後にジョゼが恒夫を励ます為に、紙芝居を作り、自分の苦手な読み聞かせまでやり遂げるところには思わず涙が流れました。
これから夢を追いかける若者や、今自分が困難に塞がれて居る方に是非見てほしい作品です。ラストは個人的にはハッピーエンドではない気がするのですが、綺麗にまとまっていて、この2人の続きの物語が見たくなってしまいました。
自分も何か挑戦してみようと背中を押してくれる作品です。
爽やかな余韻が残る青春アニメ。
大阪で車椅子生活をおくるジョゼ。恒夫がジョゼを助けた縁で、祖母チズは彼女の相手をする有償ボラを恒夫に頼む。恒夫は海洋生物学を学ぶ大学生で、ジョゼは自分も他人も嫌いな高飛車な少女。でも、彼女は魚たちの絵を描くのは大好き。
大阪や神戸を舞台にしており、落ち着いたら聖地巡りをしてみたいです。ジョゼはある日、「海に連れて行け!」と恒夫に頼み、初めて海水のしょっぱさを知って大はしゃぎする。その後、二人は感情的になったり、理性的になったりを繰り返し、いつしか心が響き合う。
ジョゼは祖母チズの死をきっかけに自立をめざす。恒夫は交通事故で入院し、自暴自棄になるが、図書館で自作絵本を子供らに読むジョゼを見て、もう一度頑張ろうと自分に誓う。お互いが精神的に自立してこそ、恋愛でも対等な関係が築けていける。そんな二人が微笑ましいです。
ジョゼと虎と魚たちをみた感想
この映画は足が不自由で海に憧れを持ちながら絵を描く少女ジョゼと、遠い海に生息する魚をみるという夢に向かって日々頑張る主人公のつねおとの恋愛ストーリーです。まず、主人公の声優を中川大志さんがしていたのですがとたもマッチしていて良かったです。
また、つねおがジョゼを助けようとして、夢を諦めなければならないかもしれないほどの大きな怪我を負ってしまう場面があるのですが、一度は心が折れてしまうつねおですが、ジョゼとの励ましにより、もう一度リハビリをして頑張ろうというシーンは、Eveさんの心海という歌と一緒に描かれており、とても印象的でした。
ジョゼがつねおのために絵本を描くのですが、そのシーンは翼がおれても心の翼でとべるよっていうメッセージに涙がとまりませんでした。
お互いがお互いの夢や将来のために一度は別れを選択しますが、最後はお互いが欠けてはならない存在だとわかり、そばにいられなくても心はつながっているよ、といようなメッセージがあり、終わり方としてとても良かったと思います。
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「ジョゼと虎と魚たち」の作品情報
基本情報
タイトル | ジョゼと虎と魚たち |
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読み方 | じょぜととらとさかなたち |
原作 | 田辺聖子 |
アニメーション製作会社 | ボンズ |
アニメ放送期間 | 2020年12月25日 |
声優(CV)・キャスト | 鈴川恒夫役:中川大志 ジョゼ役:清原果耶 二ノ宮舞役:宮本侑芽 松浦隼人役:興津和幸 岸本花菜役:Lynn 山村チヅ役:松寺千恵美 諭吉役:河西健吾 近藤教授役:尾花かんじ 水嶋役:内田夕夜 藤田役:浦山迅 |
あらすじ・ストーリー
趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。
海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れをいつかその目で見るという夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。
そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。
それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。
そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。
引用元:「ジョゼと虎と魚たち」公式サイト
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