【モブサイコ100(3期)】アニメ感想とネタバレ評価！面白い？つまらない？

原作マンガよりアニメの方が良いと断言できる数少ない作品。

原作を一切損なわずに丁寧なプラスを積み重ねた傑作。

数多くの名セリフや名場面がマンガ読者の想像の少し先の表現で描かれている。

人生の教訓となるような内容を、ここまで嫌味なく編み込んだ作品はかつて無いかもしれない。

思春期に試聴すれば人生が少し上向きそうな、そんなアニメ。

Season1〜3を毎日一話ずつ夏休みに毎年放映すれば良いのに、とさえ思う。

主人公のモブが最強の超能力者で、めちゃくちゃ強い力を持っているにもかかわらず、周囲への態度はいつも謙虚で、必要な時にだけ超能力を使い、周りを助けていくところにとても好感が持てる。

また、中学生だからこそ抱える悩みや感情みたいなものもあって、話が進むにつれてモブの精神もどんどん大人に成長していくのがわかるのがすごくいい。モブの周りのキャラクターたちも面白いキャラが多い。

霊能力がないくせに霊関係の相談所を開いている師匠や、シーズン1で初めてモブ以外の超能力者として登場した花沢くん、またモブと自分を比べて劣等感を感じていた弟の律は、のちのち超能力を使えるようになりモブを助けていくなど、それぞれがモブと関わってお互いに成長していくところもすごく魅力的に感じた。

個人的には原作の絵よりもアニメの方が確実に見やすいし、シーズン3のopはめちゃくちゃパワーに溢れていて、すごく好きなので是非アニメをおすすめしたい。

そんなのモブサイコを構成する個性の1つにすぎない。作品の本質は人間味だ。いい話であれ。以上。

誰もが羨む最強の超能力をもった主人公。通称モブ。そんな力があるのにもかかわらず頭も悪ければ運動音痴、コミュ症のど隠キャなモブ君。

強すぎる力を抑える反動によるストレスが蓄積されていき限界を迎えて100%になったとき溢れ出る感情と共に爆発してしまう。

そんな悩みを抱えている中で出会ったニセ霊能力者のレイゲン。詐欺紛いの霊感商法によってあこぎな商売をしている胡散草さ100%な男だが、モブは超能力があると信じ込み相談をする事に。

軽く遇らうつもりで相談にのったつもりだが、本物の超能力者とわかるやいなやモブを利用するレイゲン。

そんな歪な関係から師弟関係になったモブとレイゲンによる様々な人間ドラマがおりなすモブの成長物語です。

モブとレイゲンのなんともいえない関係性が絶妙で感動と笑いのハートフルアニメです。特にレイゲンの口の巧さと除霊以外はなんでもできる処世術は必見で、一見ろくでもない人間なのにモブの師匠としての生き様は最高にカッコいいのが度し難い。

この2人にも劣らない魅力的なキャラが多く、不思議な魅力に溢れる作品で最高の作画と演出、神曲に支えられた神アニメです。

ここまで読んで見ないなんてあなた、呪われますよ。

超能力が使える主人公「影山茂夫」と、本当は霊能力なんてないのに自らを霊能力者として、霊能関係の探偵業をしている「霊幻新隆」がタッグを組んで、七不思議や都市伝説といったもので有名な霊と対峙したり、他の霊能力者と戦うことになったり、コメディーあり、主人公の成長に感動ありのファンタジーになっています。

主人公の声優さんに伊藤節生さん、「霊幻新隆」の声優さんに櫻井孝弘さんが起用されており、キャラクターととてもマッチしていると思いました。

PVを拝見した際に、背景のサイケデリックでありながら、目が痛くならない奇抜な配色や、怖いシーンでは不安をあおるような彩度を落とした色使いなどが、テレビで観ていてもきれいだと感じました。

モブサイコ１期２期と続き、３期のオープニングはほとんど前作と変わらず、前作からかなりの期間が開いているものの、今まで通りスっと物語に入り込むことができました。

思春期ならではの進路志望に悩むモブ、モブを利用して成り上がろうとするエクボ、相変わらず胡散臭い商売を絶好調でやっている師匠、それに憧れに似た視線を送る芹沢などと前作からの続きもので「そうでなければ！」というポイントを全て押さえてくれていたのがとても感動しました。

能力者には強気で押し切ろうとする霊玄がゴキブリにビビりまくっている様を見たり、「この人は将来の僕だったかもしれない」というモブの恐怖など、深層心理に来る描写がライトだけれども相変わらず上手いなぁと思いました。この調子で最終回まで突っ切って欲しいです。