【羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来】アニメ感想評価！面白い？つまらない？

本当に終盤のラスト２話に関しては、戦闘シーンのアクションが本当に素晴らしくて、ムゲンとフーシーのバトルの迫力に、ただただ圧巻されたと同時に、画面に思わず釘付けになってしまうほどでした。

最初はあまり説明がないのに、シャオヘイが猫になったり、人になったり、巨大な獣になったりと、一体なんなんだって思いました。

でも、徐々にそういう不思議な力を持っている精霊たちのお話で、フーシーがどうしてムゲン達相手に悪いことをしているのかって分かったら、考え方の違いですれ違っているっていう悲しいお話だったなって思います。

最初ぶっきらぼうに見えたムゲンだったけれど、こうやって振り返ってみると、最初から最後までシャオヘイにめっちゃ優しかったですね。

日本の規格と異なるためか、テレビ画面では少し細長く映るため、映画館で映画を観ているような感じがしてきます。全体的に作画が丁寧で森や海などの自然描写にも引き込まれます。

第一話は登場人物がいきなり出てきて、視聴者の理解が追い付かないまま物語が展開していくため、日本のアニメを見慣れている人からは正直わかりにくいかもしれません。

別作品ですが「魔導祖師」も話数を追うごとに物語の全体像が見えてきた覚えがあるので、中国や台湾独特の物語展開なのかもしれませんが・・・。

ただ続けて観ていくうちに主人公シャオヘイの成長が垣間見えたり、ムゲンなど周りのキャラクターたちがそれぞれどんな目的で戦っているのかなど徐々に見えてくるので、次の展開が楽しみになってきます。

はじめで挫折せず、しっかり見守ってほしい作品だなと思います。

人間の土地開発か何かで住んでいた森を破壊されてしまったシャオヘイ（小黒）が街を放浪していたところ、同じ妖精であるフーシー（風息）とその仲間たちに助けられ新たな居場所を見つけたところで人間のムゲン（無限）による攻撃を受け、フーシーたちとバラバラになってしまう。

シャオヘイはフーシー達を追うムゲンに捕まってしまい、フーシーらの仲間として「館」に連行されることに。

連行途中にムゲンが自身の能力で、シャオヘイとフーシーたちは知り合ったばかりの仲で、シャオヘイはただの幼い妖精だと知る。勘違いのお詫びとしてムゲンはシャオヘイに術の使い方を教えるとともに、同じ仲間の妖精達に合わせるために妖精が暮らす館を目指す。

道中人間とともに暮らす妖精や、人間のことが苦手な妖精、食べ物をくれる優しい人間、店を襲う強盗犯など、沢山の人間や妖精と出会う中で、シャオヘイの世界も広がっていき……。

というのが現在放送されている３話までの内容です。

約110分の映画を５分割しているとだけあって、序盤の１〜２話は世界観が把握出来ず、うまく物語を消化出来ない方もいるのではと見ながら感じました。

ですがその分３話で、旅の途中に色々なものを見て知るシャオヘイと同じように、我々視聴者もこの世界についてどんどん知っていく体験を味わえたので、これはこれで良いのでは？とも感じました。

３話の時点でフーシーがあまり良くないことをしているらしいと視聴者には分かるようになっていますが、恐らくここまでの話の流れから考えて、フーシーが悪でムゲンが善というような単純な勧善懲悪ではないんだろうなと予想していますし、そうだったら嬉しいです。

「フーシーは悪人じゃない。……アンタもな。」「良い人でもないけど！」

のシーンが特に好き。

ひょんなことからシャオヘイとムゲンの2人旅が始まってしまったけれども、本来はシャオヘイはフーシー達と村で暮らすはずだった。

離れ離れになるきっかけを作ったムゲンに溺れそうなところを助けられたり、飛ばされてしまったところを助けられたりと、幾度も助けられても、中々最初は心を開かずに敵対心を向けているのが面白かったです。

しかもスキを見ては何度も脱走を図ろうとしては捕まって、悔しそうな表情をするのが可愛かったです。

霊属の修行を始めてからは、人間の姿でいることが多いけれども、個人的には黒猫の時のシャオヘイのびっくりした表情とか、怒った表情とかが可愛くて好きなので、黒猫のままでいてくれる方が良いなって思います。