【ゴールデンカムイ4期】アニメ感想ネタバレ評価！面白い？つまらない？

アシリパ達と合流し樺太から北海道へ戻ろうとする杉元。落ち着く間もなく様々な事件に巻き込まれるのがこの作品の引き出しの凄さでしょう。土方や鶴見は相変わらず刺青人皮争奪戦の真っただ中で、囚人との死闘を繰り広げています。

回想を交えながらそれぞれの個性を存分に発揮しているので、毎回見ごたえ十分の内容です。特に今期は鶴見が抜け出しているような感じで、彼がこれまで行ってきた多彩な謀略には呆然としてしまいます。

自分の駒に無理やり仕立て上げていく過程は本当に見事です。それが露見しても彼についていくのが得策だと思わせる壮大な野心も彼の魅力となっています。

今は鶴見の駒として動いている杉元ではありますが、取り込まれたわけではないのは分かっています。アシリパを必ず守るはずなので鶴見と対峙した時にどんな行動に移るのか興味津々です。

原作既読勢も、アニメだけ見ている勢も、みんなが待っていたゴールデンカムイ４期。

オープニングの格好良さに痺れました。鶴見中尉率いる第七師団がとにかく格好良い。

エンディングはファンならば一時停止が必須だと思います。兎に角、愛に溢れています。

本編は今まで通り原作を忠実にアニメにしているし、何よりゴールデンカムイは低音が足り過ぎていて堪りません。アニメで聞きたかった台詞の一つで、月島軍曹の名言の一つともいえる「あなたたちは救われたじゃないですか」という台詞。

原作ではフォントがおどろおどろしいもので表されているのですが、月島軍曹役の竹本英史さんの演技がフォントをそのまま表しているようで素晴らしかったです。

現在、スタッフ様の突然の訃報により、アニメは第四十三話から第四十九話の放送・配信が延期となっているのですが、素晴らしい作品を見させていただくなら、いくらでも待ちます。スタッフ様の満足のいく形で放送・配信をして欲しいです。

制作会社が変わったので心配していたが、多少の良し悪しはあるが作画は比較的安定している。

1〜2期はどうしてもはしょられたエピソードが多かったが、3期で飛ばした原作のエピソードも拾いながら、細かい部分もスキップすることなく進められていて、原作ファンとしては大満足。

また、ゴールデンカムイは声優の層の厚さも魅力的の一つ。大塚芳忠さんや中田譲治さんのレギュラー陣はもちろんのこと、4期2話の安原さん、3話の堀内さん、水島さんなど、ベテラン陣の演技でキャラクターの魅力が倍増している。

アイヌ語やロシア語、方言も毎話しっかり監修されているが、4話の小西さん、大川さんの薩摩弁は素晴らしかった。さらに脇役の役者さんも鹿児島出身者を起用する徹底ぶりで世界観が完璧に表現されている。

4期が始まるのをとても楽しみにしていました。尾形を追って狙撃手ヴァシリが登場した時には嬉しくて拍手しました。杉元と少し手合わせをする流れになりましたが、狙いが尾形とわかってからの絵での交流の流れがアニメで見れてよかったです。

動く二人の交流は想像はしていましたが、やっぱり可愛げがありましたね。情報交換が終わった後も距離をとって追いかけてくるヴァシリ。そういうところがたまらなく好きなキャラクターです。

そして元看守とアイヌのおじさんのコンビも可愛らしかったです。おじさん二人なのになんであんなに楽しそうなのか。ズッ友という言葉が似合います。アニメでも二人が見れてよかったです。

今回も漫画を良い形で、引き続きアニメとして面白く見れそうな期待かとてもできる作品だと思います。楽しみです。

制作会社が変わるという事でどうなるか不安な部分はありましたが、作画にとても気合が入っていて、今までで一番なめらかに動いていてよかったです。声優さんやシリーズ構成、音楽など続投しているスタッフさんも多いため、違和感はありませんでした。

4期から初めて見る人には話がよくわからないかもしれませんが、4期の第1話をきっかけに1～3期や原作を読んでもらうきっかけになりえる完成度だったと思います。

ただ、原作が命懸けの戦闘シーンが多いため、グロテスクな描写が多く、常軌を逸したキャラクターが多いので万人向けとは言い難いです。

アニメではグロテスクな描写はマイルドにされていて、お蔵入りになっている話もそこそこあるので、アニメから入るのがいいかもしれません。

ただアニメの1～2期は低予算だったのか作画が少々良くないですが、声優さんの配役が神がかっていて聴きごたえのある演技をされていますし、3期から作画と話のテンポもよくなるので是非見て欲しいです。

4期はまだ1話しか放送が終わっていませんが、刺青人皮の争奪戦も終盤に入っていき、物語の終盤へ向けて様々な謎が明かされていくので、盛り上がる事必死だと思います。

原作を読んでいてもどこを削るのか、過去に削った必要不可欠なシーンをどう組み込んでいくのか見当もつかずワクワクしています。このまま最後は劇場版で締めくくってくれないかと夢見ています。