【SAND LAND(サンドランド)】映画感想評価！ひどいつまらない？面白い？

独特な世界観と魅力的なキャラクターで評価の高い作品を映画化。CGのレベルが高く、どのシーンも違和感がない。戦闘シーンの躍動感に注目が集まっているが、個人的にはそれよりも何気ない会話シーンでのキャラクターたちの細かな表情を上手く描いていることの方が印象に残った。

声優さんたちもレベルが高く、特にラオの声は完璧にイメージ通りだった。最も魅力的だと感じたキャラクターはアレ将軍。原作の時点でも好きなキャラクターだったが、映画ではさらにそのカッコ良さ、人間的魅力が引き出されている。

ビジュアルは決して美形というわけではないが、この作品を観た人のほとんどはアレ将軍のファンになっているはず。また、喜怒哀楽がはっきりしていて感情表現の豊かなシーフも愛嬌があってとても良い。

ストーリーの流れ自体はシンプルで分かりやすいが、人間の弱さを悪魔との対比で描いていてかなり考えさせられる作品だと思う。

作画は鳥山明先生の馴染みのある画風で特にモンスターがかわいらしく、子供向けかな？という印象があります。

しかし実際見ていくとキャラクターのバックボーンが重いものだったり、敵の思惑がしっかり作りこまれていたりと、大人でも楽しめる深さのある作品となっています。

そういった部分はキャラクター同士の会話やストーリーの中に上手く落とし込まれており、説明くさくないものの分かりやすく理解できるような作りになっています。

世界観は「マッドマックス　怒りのデス・ロード」に近く(原作はマッドマックスよりも前に発表されたもの)、マッドマックスが好きな人はテンションの上がるシーンが多いです。

そこに魔物といったファンタジー的要素、本格的な戦車での戦闘シーン、西部劇的な要素などが盛り込まれ、幅広い層が楽しめる王道作品として上手くまとめ上げられています。

ラスボスとのバトルなど息を吞む緊張感のあるシーンもあり、最後まで飽きずに見られます。また、ぐっとくるシーンも複数あり、2回くらい泣きそうになりました。

「SAND LAND」は、鳥山明の原作を元にしたアニメで、その世界観とキャラクターデザインは非常に魅力的です。特に、王子のキャラクターは強く、カッコよく、正義感に溢れています。

このアニメは、水が貴重な資源となっている砂漠の国を舞台に、悪魔の少年と共に水を探しに行くという王道の少年漫画的なストーリーを持っています。

良かった点としては、テンポの良いストーリー展開が挙げられます。観ている間はずっとワクワク感があり、最後まで飽きさせません。

また、声優陣も素晴らしく、特にチョーさんが声を当てているシーフのキャラクターは非常に合っていました。さらに、戦車やメカのデザインも鳥山明らしく、非常にかっこよかったです。

一方で、悪かった点としては、映画館がガラガラだったことが残念でした。これだけのクオリティの作品がもっと注目されるべきだと感じました。

作画についても、無印ドラゴンボールを彷彿とさせるような、鳥山明特有の絵柄と色合いが素晴らしかったです。

全体として、「SAND LAND」は王道のストーリー、鳥山明らしいキャラクターと作画、優れた声優陣が絶妙に組み合わさって、非常に楽しい時間を提供してくれる作品でした。