【PSYCHO-PASS サイコパス3】アニメ映画の感想評価とネタバレ考察

「PSYCHO-PASS」は文句なしに素晴らしい作品でした。2クールの長さを感じさせないジェットコースターのような物語展開と、声優の迫真の演技、音楽もとても良かったです。

私は宜野座伸元が好きなのですが、1期では公安局刑事課一係の監視官として、暴走しがちな後輩監視官と個性的な執行官たちをまとめ、局長の無茶な要求にも答え、父親と因縁もあり、と確かに色相が濁りそうな設定のオンパレードで、生き残ってくれたことに感謝しかありません。

執行官になってから生き生きしているので、本当に良かったな、と思います。「PSYCHO-PASS2」は1期の続編にあたるのでしょうが、「PSYCHO-PASS3」は、主人公も変わり、一係も2期から出てきた雛河以外は総入れ替え。

残酷な描写も多かった1期、2期にくらべて、物語の展開が比較的おだやかで、メインキャラクターは誰も死にませんでした。

これから新作が作られていく上で、3期のように、どちらかと言うと精神面を多く描く「PSYCHO-PASS」が生まれるのかな、と思いました。個人的に3期も好きです。現在、塩谷監督が続編製作をにおわせているので、新情報を楽しみに待ちたいと思います。

PSYCHO-PASS3期についてのレビューです。3期は1期、2期と異なり、男主人公二人のバディの物語だと言えると思います。1期、2期は主人公が朱ですが、３期は朱が収監されると言う展開になっており、はっきり区分されています。

この地点で既存のPSYCHO-PASSファンは3期を見るか、見ないかと分かれたと思います。ですので★３が妥当ではないかと思いました。

主人公の灼がアクロバテイックで軽やかな動きで強く、彼自身も謎が含まれた魅力的なキャラクターになっていたので嬉しいです。

炯は灼の理解者でもあり、主に本格的な肉弾戦が強いキャラクターになっていました。炯は移民の二世でもあり、３期は移民をどう取り扱っていくのが中心の話が多かったです。

また１期で活躍した狡噛と、宜野座の姿が3期で見られるのは嬉しいです。3期の終わり方については、灼と炯の仲がギクシャクしていたことが印象に残っています。

主要メンバーの現状報告のインタビューに答えると言うシーンだけで、個人的に消化不良を起こしていました。この演出も伏線も全て続編の映画FIRST INSPECTORに全部繋がってくると言う訳です。

FIRST INSPECTORを見てなるほどなと納得いく事はありましたが、ビフロストとは結局何だったのかと疑問はあります。できれば3期のエピソードをテレビ版だけで閉じて欲しかったと言う思いはありました。

1期から3期までの推移が公安の動きとして描かれている。シュビラシステムという、犯罪を犯罪係数で計るシステムに管理された世界を描いたアニメ。

シュビラシステムの一端に脳味噌が映し出されていることで、シュビラシステムというもので管理するまでに、脳味噌の確執があったのではないかと想像した。脳味噌という話に至るまでに犯したことについての確執である。

最初に見た時には、公安警察の動きにスピード感があり、スリリングな展開だと思い面白いアニメだと思った。数年して再び観た時には、別世界だった。

公安警察が殴り殺された後、犯人がサイコパスを観ながら犯罪を実行していた。便器で止めているが、かなり暗い恐い犯罪者である。そんなにも悪いことを覗いただけでできるものだろうか？

サイコパスの最初のイメージは、少しグロいシーンが多いアニメというものでした。実際、人が殺されたり、首を切られて死ぬシーンなど、過激なところも多々あります。

しかし、そのこと以上にストーリーが面白いので、過激なシーンよりもストーリーに引き込まれて、話が進むに連れて気にならなくなっていきました。

主人公の常守朱は、どんなことがあって犯罪係数があまり上がらないという特性を持っています。1期の序盤ではとても穏やかでいい子というイメージが大きかったのです。

しかし、その後話が進み、犯人に目の前で親友の首を切られて、殺されてしまうのですが、それでも犯罪係数が上がらず、正常値のままというシーンがとても印象的でした。ただのいい子ではなく何か裏にあるのかなと思い、さらにストーリーに惹き込まれました。