「夏目友人帳」みんなの感想評価!面白い?つまらない?
にゃんこ先生が最高に好き
孤独な少年・夏目貴志を演じる神谷浩史さんの芝居が絶妙で、神谷さんの代表作のひとつです。原作の底知れない闇を内包した世界を柔らかく包み込む色彩と、声優さんたちの絶妙な芝居で表し、魅力を数倍に増幅させている感じです。
アニメ化されたことから逆に原作世界にいろんなことがフィードバックしたような印象もありました。ことににゃんこ先生は井上和彦さんが演じられたことから、にゃんこ先生の姿と斑(まだら)の二面性の乖離っぷりが素晴らしい精度で構築されていき、もう他の声が想像できないほどです。
ほっこりしたり、絶望したり…夏目を揺さぶる波は耐えることはありませんが。彼はきっと幸せになれる、と思わせてくれる何かが心に残ります。
悲しくも心温まる人とあやかしの物語
声は私のイメージ通りだったので、違和感無く見ることが出来ました。原作に負けず繊細な作画なので、受ける印象もおかしくなく、原作の世界観、そのままでした。
特に夏目が「名」を返すシーンはどれも静かでありながらも思いがこもっていて美しく、そして何処かもの悲しいモノを感じさせる素晴らしいシーンだと思います。
また、夏目とニャンコ先生のやり取りもコミカルで笑ってしまいますが、二人の関係に微笑ましくもなります。出会いからして中々無い出会いだったではないかと。
第一期という事でやはり夏目とニャンコ先生の出会いはかかせず、そしてどれだけ続編を見ても忘れる事の出来ないシーンだと思います。インパクトという意味では、ここから始まるのだな、と言う二人のこれからを感じさせるシーンだと思います。
優しさで胸が締め付けられます。
第一期は漫画が忠実に再現されていると思います。作者緑川ゆきさんの優しいイラストや色使いがそのままで、ファンとしてはとてもうれしくなりました。
光の差し込み方や影、霧の様子などもとても繊細に描かれています。また作品中の音楽も優しく切なく感情が表れており、ぜひ注目していただきたいです。
オープニング、エンディングの曲も雰囲気にとてもあっています。アニメ終了後、時がたってもこの曲を聴くだけで胸がきゅんと締め付けられます。
主人公の夏目貴志を神谷浩史さん、にゃんこ先生を井上和彦さん、その他石田彰さんや木村良平さんなど声優の方々がとても豪華なので、声優好きの方も楽しんでみられると思います。
主人公夏目がにゃんこ先生と出会い、これまでより一歩踏み込んであやかしや人と関わろうとしていく、その中で恐怖や優しさに触れ自分が大切にしたいものは何かを見つけていく物語になっています。
第一期は一話完結になっています。どの話も素敵ですが第六話の「水底の燕」が大好きです。どこか人懐っこい燕のあやかしの想いを知り危険な祭りに参加する主人公夏目。
一時だが人の姿で恩人に出会えた燕。永遠ではない時間に感じる切なさと優しさがいっぱい溢れていて何回も見返しました。もちろん続編も気になりますが、サウンドトラックやイベントなども期待してしまいます!
夏目貴志と祖母礼子と妖達との切なくもホッコりする物語
妖や妖怪との物語であるものの、怖いという内容ではなく妖怪や妖にも人間と関わる事で心が動かされ、寂しいや切ないといった人間臭いところがとても魅力的で、時にはウルっと来てしまうほど心が動かされる作品です。
妖怪や妖が登場してくるシーンでも、物々しい表現ではなく、どこかユニークでコミカルなところも、この作品の魅力的なところです。
アニメのBGMも作品にとても馴染んでおり、緩やかでゆったりとして音楽がメインなところが、作品にマッチしていて凄く良いと感じます。個人的に驚いたのが、ニャンコ先生役の井上和彦さんでした。
ほかのアニメ作品では二枚目役や渋い役をされているのに、ニャンコ先生というユニークで可愛らしい役で起用され、しかもニャンコ先生というキャラクターに、声がマッチしているというところに、驚きと興奮を感じました。
長い間、妖や妖怪が見える事で人間不信のようになっていた、主人公の夏目がクラスメイトや妖、祓い屋の名取さんなどと関わる事で心を開き仲間になっていき、これからは自分らしくて良いんだと、はじめは毛嫌いしていた妖達の事も受け入れていくという終わり方が、とてもホッコりしていて良かったです。
期待しかありませんでした。楽しみで仕方がなく続編が発表された時は歓喜でした。この作品はとてもホッコリしていて優しい気持ちになる所が大好きなので、漫画と並行してアニメの続編が続いてくれたらいいなと思っています。
この作品を見て初めて切なくもキュンとするセリフは、露神のセリフで「一度愛されてしまえば、愛してしまえば忘れることはできないんだ」というセリフです。
妖や妖怪は寿命が長く心を通わせてしまった事で、人間は寿命が短く別れることが寂しく切ないという哀愁のある作品に特徴がとても好きです。