「さんかく窓の外側は夜」みんなの感想評価とネタバレ考察
霊能者の異様な世界観を楽しめました。
除霊師の世界が、今まで観た事の無い独特な様子が印象に残っています。それは霊が見える三角と除霊師・冷川との出会いからして異様で、いきなり2人で除霊が始まったシーンでは、三角が無理やりそれに引きずり込まれてぶっ倒れてしまうというのが意外で面白く感じました。
その後もいつの間にか2人で除霊の仕事をして行くので様々な霊の様子が見られ、ドロドロしているのかと言えばそこまででもなく、安心して観られたのも良かったです。
途中から非浦英莉可なる女子高生の謎と、氷川の異常な過去が徐々に明らかになって行くともうその世界観にどっぷりと惹きこまれて行きました。
意外と彼女がキーパーソンになって「先生」という人物との闘いとなっていくのが面白かったです。ただ先生の最後はちょっとしょぼかったのだけは残念でした。
BL未満、仕事仲間以上の関係?
原作もそれほど長い話ではないため、アニメも綺麗に完結しており、最後までとてもクオリティの高いホラー作品です。冒頭こそBL作品のようですが、話が進むうちにキャラ一人一人の過去と抱えたものがはっきりと描写されていきます。
冷川のもとに依頼に来る登場キャラも、それぞれが悩みを抱えており、それがきっかけとなって霊現象を引き起こしていることを冷川たちが突き止めるのですが、全く関係無さそうなことが実は繋がっていたり、敵に関係のあることだったりとミステリー要素も強く、BLが苦手だからと視聴を諦めるにはもったいない作品です。
また、冷川の謎に包まれた言動には全て理由があり、一方の三角の出生にも大きな謎が秘められていますが、それらは全て最後に謎が解かれ、とてもすっきりとした終わりを迎えます。ミステリーとホラーが好きな人は、楽しめると思います。
心霊探偵バディ&ホラー&BLアニメ!?
「さんかく窓の外側は夜」は、累計発行部数170万部突破、実写映画化も行われた作品です。霊が見えてしまう書店員の三角と除霊師の冷川の心霊探偵コンビが、様々な事件を解決するという設定が斬新です。
これだけだと、引きが弱いかもしれませんが、ただ単純に事件を解決していくだけではなく、主役の三角と冷川もいわくつきの過去を持っており、ストーリーが進んでいく中で、徐々に過去が明らかになっていく謎解き要素も面白かったです。
ただ、三角と冷川はどちらも男性なのですが、なぜか怪しい関係に発展していくBL要素は正直いらなかったです。せっかく、物語は良いのに、BL臭のせいで作品の良さを台無しにしてしまっている感がありました。逆にBL好きな人にはハマるアニメになるのかもしれません。
すでに原作漫画も完結していて、アニメでも全部映像化してしまったため、続編の可能性がほぼないのが残念です。ただし、その後のアフターストーリーを描いた原作漫画は発売されているみたいなので、OVAでも構わないので、アニメ化して欲しいですね!