「かくしごと」みんなの感想・評価レビュー
あなたも姫ちゃんを見守る一員に
神谷浩史さんのお父さん役が珍しいと思っていたのですが、早口の長台詞にツッコミに叫びと、神谷さんにピッタリの役でした!
事あるごとに姫ちゃんの名前を叫ぶのですが、その叫び方によって可久士の心情が滲み出ていて、神谷さんの演技力はやはりすごいです。
姫ちゃんに可久士の仕事がバレないように、本人もですが、アシスタントのみんなでサポートしている様子が、ハラハラしながらもほっこりしちゃいます。
そんなアシスタントたちはもちろん、姫ちゃんの担任や同級生など他のキャラクターも個性が強いです。ギャグとシリアスと感動が良い具合に交差していて1話1話がとても充実していました。
ただ最終回は少し駆け足だったかなと思います。可久士の辛い時間が言葉だけの説明だったので、話が急な感じがしました。サブタイトルが漫画のパロディになっているので、そちらにも注目です。
シニカルな感じが面白くて、姫ちゃんが可愛すぎる
下ネタ満載の漫画を書いている漫画家の主人公の後藤可久士が、娘の姫にそのことを知られないように奮闘する感じが、シニカルな感じで面白いと思います。
可久士は一見普通な感じですが、書いている漫画がどうしようもなく下ネタ満載というのもギャップがあります。そして、締め切り前は追い詰められる感じなど、漫画家の日常な感じも盛り込まれていて興味深いと思います。
そして、可久士を演じているのが「化物語」や「夏目友人帳」でもお馴染みの神谷浩史さんなので、安定感もあります。少しキャラが「化物語」の阿良々木暦に似ているので「物語シリーズ」が好きな人はハマると思います。
そして、なんといっても可久士の娘の姫が本当に良い子で可愛すぎます。続編があれば是非見たいと思わせてくれます。
題名と主題歌に込められた思い。
アニメを見始める前には想像していなかったストーリー展開だったため、1話見る毎に「これはどんな結末になるんだろう」と、どんどん引き込まれて行きました。
主人公である父親・後藤可久士と娘・姫の、愛おしい日常がメインとして描かれているのですが、2人を取り巻く登場人物も大変魅力的で、可久士のアシスタントたちは、まるでその職業に就く為に生まれて来たような名前だなと、クスリとさせられたり、姫と共に「めぐろ川たんていじむしょ」で活躍する仲間たちも、子供らしい中にも、おませな部分を垣間見せたりするので、後藤親子と共に注目して欲しい部分です。
前半から感じるであろう伏線と、主題歌が何故、大滝詠一さんの「君は天然色」なのかは、全てが回収されて行く後半になるに連れて、なるほどと納得出来るはずです。
とても爽やか
妻を病気で失った漫画家の父親と、妻との間にできた一人娘・姫ちゃんの生活を描いた作品です。舞台は、姫ちゃんが小学生の時と、高校生になった時の二つの時代がパラレルで展開していきます。
小学校時代のストーリーでは、父親自身が下ネタの漫画家であることを娘に隠そうとするために色々と騒動が起きますが、その内容が本当に娘を大切に思うためのドタバタなので、見ていて笑えると共にとても気持ちがほっこりします。
高校時代になると、父親は出演せず、色々と思い出の品が出てきて、それは一体何を意味しているのか、ちょっと謎めいた感じで展開していきます。ただ、高校時代の舞台の中心になる海辺の街がとても綺麗で、漫画全体がとても爽やかな感じがします。
タイトルのダブルミーニングが最後までいかされている
「隠しごと」と「書く仕事」というタイトルのダブルミーニングがとてもいきていて、エンディングの感動に結びついています。
基本的には漫画家でシングルファーザーでもある可久士のドタバタコメディといえるのですが、可久士を演じる神谷浩史さんのモノローグ的なナレーションがとても効果的で、くすりと笑えるし、娘の姫ちゃんの可愛らしさにほのぼのして、どこか日常系アニメの雰囲気です。
ところが途中から高校生になった姫ちゃんが登場し始めると、何やら不穏な空気が漂い、視聴者側は可久士の不在の意味を感じ始める効果は、怪談噺の因縁が積み重なるようであり緊張感があって、エンディングに向けてドキドキさせます。
それを味わうためにも余計な知識は持たず、見て欲しいアニメです。愛に溢れたいい作品です。
「かくしごと」の感想を書く(ネタバレなし)
「かくしごと」の作品情報
基本情報
タイトル | かくしごと |
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原作 | 久米田康治 |
アニメーション製作会社 | 亜細亜堂 |
アニメ放送期間 | 2020年4月~6月 |
アニメ放送局 | BS日テレほか |
声優(CV)・キャスト | 後藤可久士役:神谷浩史 後藤姫役:高橋李依 十丸院五月役:花江夏樹 志治仰役:八代拓 墨田羅砂役:安野希世乃 筧亜美役:佐倉綾音 芥子駆役:村瀬歩 六條一子役:内田真礼 ナディラ役:加藤英美里 |
あらすじ・ストーリー
「隠し事は何ですか?」
かつて下品なマンガがヒットしたことがあるベテラン漫画家の後藤可久士。彼が溺愛する一人娘の姫に、この事実を知られたら嫌われてしまうのではないか?と、あらゆる状況で自分が漫画家であることを「かくしごと」にしようとする。
親バカ漫画家と愛娘との「かくしごと」を巡るドタバタ日常ハートフルコメディが今、幕を開ける!
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