「リズと青い鳥」みんなの感想と評価口コミ!面白い?つまらない?
最初はわかりにくいかもしれませんが、だんだん話がわかってきます。
まず、物語は最初は現在の話しと「リズと青い鳥」の童話の話しと交互するので、わかりにくいかもしれませんが、だんだん見ていくと、どういう意味なのかわかってきます。また、主人公のみぞれと同じ吹奏楽部の部員の希美との関係が、どうなのかもわかってきて、自分が高校時代と同じように感じていたことを想い出し、共感できます。
作画は制作を京都アニメーションが担当したので、京都を舞台に描かれている、このアニメがうまく描かれていると思いました。声優は、みぞれ役が種崎敦美さんであることに驚きます。また、希美役の東山奈央さんの声も、いつもと違うので驚きます。リズ役も俳優の本田望結さんで、それも驚きます。是非見て欲しいなと思いました。
静かなる心の響き
「リズと青い鳥」、初見では正直「面白いのかな?」と感じました。映画としての脚本や展開、テーマは大切ですが、この作品は何度も見返すことでその価値が変わってきます。
2回目を観た後、私の印象は大きく変わり、「これほどの映画を面白くないと思った自分は何だったんだ?」と驚くほど。確かに山田尚子監督や京アニのファンということもありますが、本作の独特なアプローチは、他の作品とは一線を画しています。
作品の中でも、希美(のぞみ)とみぞれの関係性は特に注目に値します。彼女たちの言動は、表面上のものではなく、隠された本心や無意識下の感情を表しています。
演技面では、東山奈央さんと種崎敦美さんの演技が素晴らしく、キャラクターと完全にシンクロしている瞬間がありました。
特に映画のクライマックスでは、希美とみぞれの複雑な感情が繊細に表現されていて、アニメーションで「なんともいえない」表情を自然に伝える技術には驚かされます。
映像表現についても、アニメーションと背景・小物が細部までこだわり抜かれています。特に、人間の複雑な感情を小さな動きや表情で表現する試みが見られます。これは実写映画に近いアプローチで、そのリアリズムが作品に深みを与えています。
まとめると、「リズと青い鳥」はただの美しいアニメではなく、深い感情と繊細な人間関係を丁寧に描き出す、芸術作品と言えるでしょう。
映画を何度も観ることで、その魅力がさらに深まる一作です。本作を通して、アニメの真の力、音楽の力、そして物語の力を感じ取ることができるでしょう。
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「リズと青い鳥」の作品情報
基本情報
タイトル | リズと青い鳥 |
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読み方 | リズとあおいとり |
原作 | 武田綾乃 |
監督 | 山田尚子 |
脚本 | 吉田玲子 |
上映日 | 2018年4月21日 |
上映時間 | 90分 |
配給 | 松竹 |
作品概要・あらすじ内容
「リズと青い鳥」は、アニメ映画「響け!ユーフォニアム」シリーズのスピンオフ作品で、主に高校生の鎧塚みぞれと傘木希美の物語に焦点を当てています。この映画は、二人の友情と音楽を通じた成長を描いた感動的な作品です。
映画の中心となるのは、北宇治高校吹奏楽部に所属する二人の高校三年生、オーボエ担当のみぞれとフルート担当の希美です。
みぞれは内向的で、希美への深い感情を抱えています。一方の希美はより社交的で、みぞれとは異なる性格を持っています。彼女たちの関係は、童話「リズと青い鳥」をモチーフに表現されており、その物語は映画の重要な要素となっています。
映画の進行に沿って、みぞれと希美はお互いに対する理解を深め、友情の本質について学んでいきます。
最終的に、みぞれは自分の人生を生きるために希美への無条件の愛着を手放す必要があることを悟ります。一方で希美は、みぞれを束縛せずに自由にさせるリズに近い存在であることを理解します。
映画の監督である山田尚子は、みぞれと希美の物語に魅了され、この映画の制作に取り組みました。彼女は、映画の中で描かれる繊細で微妙な感情や関係性に重点を置いており、彼女たちの目の動きや仕草など、細かい部分にもこだわりを見せています。
「リズと青い鳥」は、若者たちの成長と変化、そして友情の複雑さを美しく描いた作品であり、音楽とアニメーションの力を通じて、心に残る物語を提供しています