「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」みんなのネタバレ考察と感想評価
逆勘違い系の最強主人公
ラストダンジョン前に存在するコンロン村の出身であるロイドは、軍人になるべくアザミ士官学校の入学試験に参加するところから話が始まるのだが、ロイドは村一番の弱虫で自分に自信が持てない性格だった。
しかしこのコンロン村がラストダンジョン前の村ということで、すごい力を持った人たちで構成された村であり、そこで一番弱いといってもロイドは一般的な戦力から見ると化け物レベルで強かったのである。
そんなロイドがベルト姫と呼ばれるセレンの呪いを解いたり、王女であるが身分を隠して魔女に扮していたマリーさんと共に、王国のクーデターに巻き込まれたりする話である。
個人的にはこのベルト姫がロイドに執心するあまり、奇天烈な行動をして周囲をドン引きさせるような行動を取るのが面白いです。
英雄と呼ばれて。
最初から最後まで、自分の強さにも、周りを取り巻く少女達からの好意にも、全くブレることなく無自覚なままだったロイド少年でしたが、その純真無垢が故に少し心配だと感じたのは、彼が憧れていた小説に出て来る、気高く強い英雄のソウと、兄のように慕っているコンロン村のショウマが、実はユーグ博士と組んで、魔王を解き放って新しい世界を作り直そうとしている真実に、最後まで気付くことが出来なかった点でした。
結局一時退散を選んだ3人でしたが、ロイドを新しく英雄に書き換えることは諦めていない様子だったので、もし続編があるなら、ロイドが真実を知った時にどんな反応と選択をするのか。
そして、アザミ王国の英雄・アランの二つ名はいくつまで増えて、増々神格化されているのか。何もしていないのに、きっと持ち上げられているに違いない、アランの姿を見るのが密かに楽しみだったりします。
まさにチートそのもの
そもそもチートとは、ゲームのチートコードからきている言葉で、最初から無敵モードの改造コードのことですが、そういう意味でこのアニメの主人公ロイドは、まさにゲームのチート状態です。
つまり最初から周囲とはレベルが違う。でも本人は田舎の小さな村の最弱だと思っている。まあ真相は村人全員が勇者並みに強いのですが。この主人公ロイドのウブさがなんとも笑えるし、物語のキモとなっています。
ロイドにベタぼれのベルト姫ことセレンのキャラがなかなかいいです。最初はシリアスに登場したのに、すぐギャグ担当のようになりますが、要所要所ではなかなか強さや健気さを見せてくれます。
ほどよいギャグとちょっとだけシリアスに、ロイド少年の成長を見守る、そんな感じのアニメです。
「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」の感想を書く(ネタバレ考察あり)
「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」の作品情報
基本情報
タイトル | たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語 |
---|---|
読み方 | たとえばらすとだんじょんまえのむらのしょうねんがじょばんのまちでくらすようなものがたり |
原作 | サトウとシオ |
アニメーション製作会社 | ライデンフィルム |
アニメ放送期間 | 2021年1月~3月 |
アニメ放送局 | AT-Xほか |
声優(CV)・キャスト | ロイド役:花守ゆみり マリー役:茅野愛衣 アルカ役:日岡なつみ セレン役:朝日奈丸佳 リホ役:津田美波 フィロ役:伊藤美来 アラン役:山下誠一郎 ショウマ役:斉藤壮馬 メルトファン役:日野聡 |
あらすじ・ストーリー
都会から離れた辺境の村に住む少年ロイド。村人からの反対を押し切り、憧れだった軍人になるため、王都へと旅立っていきます。
村では「一番弱い」と言われいたロイドですが、何を隠そう、この村はかつて世界を救った勇者たちの末裔で、全員が規格外の強さを持っていたのです。
ロイドも一般的には常識外れの強さを持っていますが、本人は無自覚!弱いと勘違いしているロイドの最強ファンタジーが今ここに幕を開ける!
PV予告動画
- タグ