「ひぐらしのなく頃に卒」みんなの感想評価とネタバレ考察
まさかの展開
率直に言うと驚きの一言に限ります。ひぐらしのなく頃にシリーズは、リメイクされる前から見てきましたが、その内容を踏襲したうえでリメイクであそこまでの展開を見せるとは想像もつきませんでした。
一つシーンをあげるとすると、味方であるはずの人間が、私情のために仲間だった友達を陥れようとするシーンが過去作の内容と連動しており、物語の世界線がどのようになっているのか今後に期待が持てました。
ひぐらしファンなら当然のように認知しているであろうグロ表現ですが、今作にもしっかりとそれが表現されているので安心してみていられます。
今作にはさらにプラス要素として、人為的な伏線が増えているので、キャラクターの細かな表情や行動にまで目を配ってみると、面白い発見ができるかもしれません。
グロアバマンのオンパレード
沙都子が叔父をバットで粉々にして、血だらけになるシーンが出てくるのですが、本当にリアリティを感じる嫌な音が響くので、見ていてかなり興奮しましたね。
そのあと、沙都子は圭一をバットで殺してしまうのですが、どうして信頼している圭一にこんなことをしたのか、自分の中で咀嚼することができませんでした。
その後、大石を唆して梨花を殺そうとしたり、まさにカオスの場面が展開されていくのですが、やっぱり沙都子の裏にはエウアという異世界の謎の女性がいるので、こいつが黒幕か何かではないでしょうか。
梨花が惨劇を回避して明るい未来に辿り着くためには、一体どうすれば良いのか本当に謎すぎますね。大石も殺されてしまい、一体このあとどこに向かっていくのか楽しみで仕方がありません。
沙都子の暴走を止めるには
沙都子は梨花といつまでも一緒にいることを願っていたようですが、長い時間を経て目的がずれてきてしまっているように感じます。梨花の心を雛見沢にとどめておくことを狙っていたはずが、もはや自分が主人だという感覚が強くなってきてしまい、友達関係ではいられないようです。
もちろん梨花のルチーアでの振る舞いが沙都子を追い込んだことが発端ですが、沙都子にとっては、もはやその時代のことはどうでも良くなってしまったように思います。
”卒”は沙都子が裏で暗躍していた様子を鮮明に描いていますが、彼女に対する嫌悪感は誰しもが感じることでしょう。祟り明かし編ではまだ良心が残っていたことを明確に表現していましたが、それを消し去ったことで沙都子の暴走は止められそうにありません。
ここまでは誰もが不幸になってしまう結末ですが、沙都子の心のバランスが崩れたことで梨花や他の主要キャラも彼女の変貌に気が付くはずです。エウアを巻き込んでの反撃を願っています。
ひぐらし業の答え合わせ
ひぐらし業の答え合わせな話です。ひぐらしというとかなり昔に放送されて、コアなファンが沢山ついだシリーズなので、新シリーズとなるとそんな昔のシリーズを汚してないかなどの懸念点が出るところですよね。
そんな懸念で気になったのが、やはり新ひぐらしシリーズの主人公とも言える沙都子です。昔のアニメシリーズの沙都子とはかなりかけ離れてる状態で、ひぐらし卒で暴走している沙都子ですが、これは昔のシリーズの沙都子ファンはどう思ってるんだろうと心配になってしまいますね。
すっかりフェザリーヌから貰った能力でやりたい放題しています。梨花がなんか気の毒になってしまいますね。オープニングの通り、沙都子と梨花の相反する意思がぶつかり合っていますが、その先に何が生まれるのか気になるところです。
キャラクターデザインは前の方が良かった
この新シリーズはキャラデザが変わってしまったので、ちょっと慣れるのに時間がかかりました。前シリーズの淡い色使いのキャラクターの方が、なんだか温かみがありました。でも今回の作品は全体的に色が濃いです。もっと薄くしてもいいのではありませんか。
声優さんは皆さん続投されていたので、その点はすごくいいですね。なんの違和感もありません。古手梨花がやっぱり物語の中心にいますね。何度も同じ時を繰り返すのですが、新キャラのエウアなどもいて、物語にまた謎が生まれて考えるのが面白いです。
どのようにしてこの展開を打開するのか、梨花の行動に注目して欲しいですね。沙都子が梨花を恨みだした展開には少し切なさがありました。圭一が何故か影が薄いような気がするので、活躍させて欲しいですね。
思わぬ展開にハラハラドキドキ
無印時代よりずっと追いかけていた作品の続編なため、とても楽しみにしていたアニメになります。作画については前作品の方が好きでしたが、今回のぽってりしたような女の子らしいラインの作画だと思いました。
ぽてぽてぽわぽわした感じで、圭一とかも女の子っぽさが出ているのが個人的にはちょっといまいちでしたが、作品を見るうえでは支障がなかったので問題ない範囲でした。内容については、まさかそっちの方向に行ってしまうのかというところが正直な感想です。
沙都子推しだった自分にとっては、今まで強い精神力とかのおかげだったのか、雛見沢症候群にかかったことのない魅音の発症した姿を見てみたい、といった沙都子の行動に推しの急変についていけていないです。推しの闇落ち…つらいです…。
いつも頼れる存在の魅音が雛見沢症候群を発症した姿はつらすぎて、こちらもメンタルに来ました。詩音を絞殺してしまった後に我に返って、ごめんねと謝りながら泣いている姿はしんどいところもありました。
グロさについては、以前じゃカットシーンなどでごまかされていた部分が露骨に映っていて、モザイクになっていたのには笑ってしまいました。ついにモザイク公開になったと思って、逆に笑うシーンになってしまいました。
今回の作品も自戒を楽しみにしながら、見られる作品になっていると思います。
「ひぐらしのなく頃に卒」の感想を書く(ネタバレ考察あり)
「ひぐらしのなく頃に卒」の作品情報
基本情報
タイトル | ひぐらしのなく頃に卒 |
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読み方 | ひぐらしのなくころに |
原作 | 竜騎士07/07th Expansion |
アニメーション制作会社 | パッショーネ |
アニメ放送期間 | 2021年7月~ |
話数 | 全?話 |
アニメ放送局 | TOKYO MXほか |
声優(CV)・キャスト | 前原圭一役:保志総一朗 竜宮レナ役:中原麻衣 園崎魅音/園崎詩音役:ゆきのさつき 北条沙都子役:かないみか 古手梨花役:田村ゆかり 羽入役:堀江由衣 大石蔵人役:茶風林 赤坂衛役:小野大輔 富竹ジロウ役:大川透 鷹野三四役:伊藤美紀 |
あらすじ・ストーリー
都心から遠く離れ、色濃く残る自然に囲まれた集落──雛見沢村。
かつて、ダムの底に沈むはずだった村は、今もなお昔と変わらない姿で、転校生・前原圭一を迎え入れる。
都会で暮らしていた圭一にとって、雛見沢の仲間と過ごす賑やかでのどかな生活は、いつまでも続く幸せな時間のはずだった。
一年に一度行われる村の祭り、綿流し。その日が来るまでは…。
昭和五十八年、六月。ひぐらしのなく頃に。
日常は突如終わりを告げ、止まらない惨劇の連鎖が始まる──。
引用元:「ひぐらしのなく頃に卒」公式サイト