「Fate/Zero」みんなの感想評価!面白い?つまらない?
ストーリー、作画、音楽、全て一級品
Fateシリーズで初めて見たのがこのZeroだったのですが、ストーリーもかなり面白く世界観に入り込めたのを覚えています。作画が放映中の他の作品と比べ群を抜いて素晴らしく、戦闘シーンは製作陣が大変だったのではないかと思います。
セイバーの見えない剣なども上手く作画されていました。多様で魅力的なキャラクターたちもいるので、どの陣営が好きかといった点でも楽しめると思います。
絶対王者のアーチャーや泣きぼくろのイケメンであるランサーは女性人気も高いのではないでしょうか。ウェイバー陣営の絆もグッときます。
また今ではアニソン界で知らない人はいないLiSAや藍井エイルなどの初期の楽曲がOPやEDになっているのも、この作品の豪華な点だと思います。
偉人と秘宝どちらも癖㊒
映像美がすごいです。英霊と呼ばれる歴史の偉人たちが戦うシーンなどはとにかくスピード感と迫力がありました。ただ、このアニメはそれだけでなく人間関係がとても複雑で英霊と呼ばれる歴史の偉人とてやはり元は人。
どの英霊も癖が強く召喚した人間との相性もあるので、各々の陣営によっての温度差などを見比べるのもおもしろかったです。
そしてこのアニメは聖杯をとりあったバトルアニメですが、その聖杯がもうどうしようもない遺物で、私はそういった設定が大好きなので、そのオチが非常に気に入っています。
あれだけたくさんの人間が生死まで賭けて求めたものが、本当はろくでもない代物だったという、結局万能なものなど無いという結末に勝ち取ったキャラクターはどのような選択をするのかなども見所です。
『Fate staynight』へと続く物語
自分の感情や心を抑えてどうすれば僅かな犠牲で最大数の人間を救うことができるのかを考え、それを最善として選択を続けてきた衛宮切嗣という人間の物語です。
自分のその行動や信条に対して、結局は誰かを犠牲にしなければ何も救うことができないという現実を万能の聖杯によって変えたいと望んで聖杯戦争に参加します。
作中では彼の過去についても描かれており、どのような経緯でそういった選択や行動をとるようになったのかがよく分かるようになっています。
少年期に父親を殺さなければならなかったこと、育ての親であり生きる術を教え与えてくれた女性を殺さなければならなかったことが、大きな分岐点になったように感じます。
合理的で冷淡なのに大切な人を大事にしたいと感じる心もしっかりと併せ持っているために、厳しい人生を送ってきた人間の物語だと感じています。その人間の不完全さや矛盾した気持ちの動きが良く感じられて好きな作品です。
聖杯戦争の前日譚
有名なFateシリーズの原点は『Fate/stay night』ですが、その前日譚にあたるのがこの『Fate/Zero』という物語。冬木市で起きた第四次聖杯戦争の物語となります。
作画は今や有名な『鬼滅の刃』を制作しているufotableが手掛けているため、2011年の作品ですが,、映像は鳥肌が立つほど美麗。その映像に命を吹き込む声優さんはどの方も素晴らしい演技をされています。特にキャスター陣営の演技が今でも忘れられません。
キャスター陣営は第四次聖杯戦争において異色中の異色なのですが、同異色なのかと一言で言うと「狂って」います。
人間の残酷さ、残忍さ、非情さ、狂気。そんな言葉が似合う陣営なのですが、それを視聴者に焼き付ける演技をしているキャスター役の鶴岡さん、キャスターのマスター役の石田さんの演技がとても素晴らしいです。
終わり方は原作を知っている人ならば、それでああいう物語に繋がるのかとなりますし、原作を知らない方はそこから『Fate/stay night』を楽しむこともできると思います。
Fateシリーズは分からないと思っている方に、まず一作目として見て頂いても十分に楽しめる作品だと思います。
「Fate/Zero」の感想を書く(ネタバレ考察あり)
「Fate/Zero」の作品情報
基本情報
タイトル | Fate/Zero |
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読み方 | フェイト ゼロ |
原作 | 虚淵玄 / TYPE-MOON |
アニメーション制作会社 | ufotable |
アニメ放送期間 | 第1期:2011年10月~12月 第2期:2012年4月~6月 |
話数 | 全25話 |
アニメ放送局 | TOKYO MXほか |