「薔薇王の葬列」みんなの感想評価とネタバレ考察
作画
このアニメを見て、原作を見ようと思ったのは良いことだが、ほんとに作画が酷い。背景はまるで動かない。ストーリーは個人的には好きなので、是非とも原作のほうを勧めたい。
紙芝居のよう
声優さんはとても豪華です。(特に男性陣)
流行りのその他大勢イケメン声の声優さんではなく、本当の実力がある方々が出演されています。
しかし、残念ながら作画が紙芝居でした。
演出なのでしょうが、絵が本当に動かない。
ほとんど止め絵(というかただの絵)ばかりで進んでゆくので、やり過ぎてつまらなかったです。
アニメを見ているはずなんだが?
ストーリーは急にものすごく飛ぶので、ブツ切りで何が起こったのかわからなくなります。
あとOPの歌手はどういう選択?
不幸な自分に酔ってる
主人公リチャード3とヘンリー6が不幸な自分に酔ってるのが気持ち悪い。
少女マンガの悪い部分を全面に押し出した作品。
いや、これは自分の個人的感想で、少女マンガの悪い部分だと私が思ってるだけで、不幸に酔ってるキャラを見る事こそ少女マンガの魅力だという読者には最高な作品です。
つまり、論理的ストーリーとか問題を解決していくストーリーとか私の求める作品ジャンルではなく、問題解決とかストーリーとかどうでもよくて、とにかくキャラの感情の揺らぎだけを細かく美しく見せる作品ジャンルが好きな人向けの作品と言いたいのです。
私に合わないだけで、合う人には最高の作品でしょう。
シェイクスピアの再現ここにあり!
元々、母親からの感想メールに対応する為に見始めた作品だったのですが、これがどうして面白い。シェイクスピア原作のコミカライズ?となる作品で、実際に歴史にあったバラ戦争をモチーフにしており、歴史をアニメでみる。
と言う独特なタニタの楽しみかたもあり、またシェイクスピア作品独特の舞台感が色濃く残されていて、舞台をみているようでもあり、歴史アニメをみているようでもあり。と一粒で二度美味しい。と言うお得感があります。
まあ、還暦迎た母親が進めてきた作品なので、若干の耽美な少女マンガ感はぬぐえませんが、それも舞台っぽさを醸し出していると思えば、見えないことはありません。
歴史の予備知識も補えて、お家で舞台をみることが出来る。と思ってみたら楽しく見えるのではないでしょうか。
愛と戦いの果てにあるものは何か!?
イングランドの30年にも及ぶ内乱の薔薇戦争をモチーフにした漫画をアニメ化、白薔薇のヨーク家と赤薔薇のランカスター家の争いに、主人公のリチャード視点で描かれた作品です。リチャードは両性具有として生まれ、母親から疎まれて育ったのは可哀想でした。
王である父親だけが希望で、良い息子になろうと努力しているのが健気で可愛かったです。物語のほとんどがリチャードの悲しい思いを綴っていて、胸が締め付けられる事が多いけど、父親の愛を求め父の仇を取る為に強くなっていくのは応援したくなりました。
リチャードの前に度々現れるジャンヌダルクは、リチャードが悩んでいる時に限って姿を現し、心を見透かしたような物言いで惑わせるのは怖いです。
ランカスター家のマーガレット王妃が、ヨーク公爵リチャードを亡き者にして、息子のエドワードも傷つけて悪魔のような女だったのは怖かったです。自分の子エドワード王太子の結婚にも口を出して容赦無いのは酷いですね。
ヨーク家のエドワードの結婚に反対だったウォリック伯爵も、裏切られた事と自分の野望を叶える為にヨーク家を裏切って、次男のジョージを巻き込んで戦いになったのは虚しかったですね。
ウォリック伯爵は自分の娘アンをランカスター家のエドワード王太子に差し出したのは酷い。自分自身も味方だと思っていたバッキンガムに殺されてしまって自業自得でしたね。
リチャードは森で出会ったヘンリーという男に惹かれていて、最初は拒否していたのに再会を約束する仲になっていたのはキュンとしました。だけどお互いが敵同士だと分かったのは悲劇でしかなく、何とか幸せになる道は無いかと願ってしまいます。
主人公リチャードの声を担当するのはベテランの斎賀みつきさんで、数多くの作品で声を聞く事が出来ます、ヘンリー六世を担当する緑川光さんの声は、イケメンボイスでキュンとするし、ヨーク公リチャードを担当する速水奨さんの渋い声も素敵です。
オープニング曲は声優の古川慎さんが担当、アップテンポな曲に薔薇戦争をモチーフにした歌詞がアニメに合っていて気分を高めてくれます。終盤にリチャードのオッドアイが登場するので綺麗なので作画もじっくりと見て欲しいです。
エンディング曲はZAQが担当、物悲しいバラード曲とアニメに寄り添った歌詞が心に物語を深く刻み込みます。ヘンリー王がヨーク家に捕まってリチャードとの関係が気になります。2クール連続放送で完結まで描いてくれるので最後まで楽しめるのは嬉しいですね。
怖い
個人的には、ダークな雰囲気が印象に残りました。1話の時点でダーク感満載だったため、その雰囲気にたちまち飲み込まれていくのは、心地良さと怖さの不思議な感覚が混ざりあって、画面から目が離せなくなった次第です。
しかしながら、主人公の母親の毒親っぷりには閉口せざるを得なかったです。あまりにも理不尽極まりない言葉を躊躇いなく放つため、聞いているこっちまで憤りを覚えなくてはならなくなり、時間の経過とともに作品そのものに対して嫌気が差してしまったのは言うまでもありません。
せっかくいい雰囲気づくりができていたのに、非常にもったいないと思いました。作画に関してもクオリティを落とす気配がなく、感心していた故に、残念なポイントがより色濃く浮き彫りになったに違いないです。
薔薇王の葬列
物語はあまり面白くなかったですね。なんていうか、昔の「薔薇戦争」のことを舞台にしているから当然なんだですけど、戦争アニメを見ている気分にされます。昔、こういうことがあって、戦争なんて起こしてはいけないといっているような感じがします。
あと、キャラクターの作画も漫画の方がいいと思いました。漫画の方が、リチャードの独特な両性感があって、女性のような美しさがあるように思えました。
しかしアニメ版のリチャードは両性なんですけど、どちらかというと男性のような美しさの方が買っているように思います。後、漫画ではヘンリー登場する宴のシーンがありましたが、アニメではありませんでした。
あれでは、ヘンリーの女性に対する嫌悪感があまり伝わらないと思いました。あと、第2クールもやるとなっていましたが、それはヘンリーがなくなった後も話は続くということになります。アニメ版ではリチャードとヘンリーが結ばれて、幸せになってほしかったんです。
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「薔薇王の葬列」の作品情報
基本情報
タイトル | 薔薇王の葬列 |
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読み方 | ばらおうのそうれつ |
原作 | 菅野文 |
アニメーション制作会社 | J.C.STAFF |
アニメ放送期間 | 2022年1月~ |
話数 | 全?話 |
アニメ放送局 | TOKYO MXほか |