「ACCA13区監察課」みんなの感想評価とネタバレ考察
アニメが苦手な人に勧めたいアニメ
いわゆる「萌え系」とはかけ離れた海外のマンガのような絵柄で、声優さんの演技もアニメ独特の誇張した感じがあまりなく、どちらかというと洋画の吹き替えに近いような作品なので、アニメが好きではない方に勧めたいアニメです。
3話あたりまでは展開が地味なので視聴を続けるか悩みましたが、4話以降は続きが気になりあっという間に見てしまいました。主人公ジーンの仕事と彼が好んで吸っているタバコに思わぬ関連があり、最終話では大変驚きました。毎回おいしそうな食べ物が出てくるのも魅力の一つです。
最終話で残された伏線や謎はないので、原作で映像化されていないストーリーでもない限り続編はないと思いますが、全12話で完結するのは手軽に視聴できて気軽に見られるメリットだと思います。
色々と真相が明かされていく後半が最高に面白い
最初はキャラデザがあまり好きになれずに見るのを躊躇っていたのですが、途中からこの国で何が起きているのかや、ジーンは一体みんなにとってどんな存在なのかっていうことが明かされていってからは、見るのを躊躇っていたのが、だいぶ損していたなってくらいに面白かったです。
声優さんがとにかく豪華なので、どのキャラも本当に魅力的なのですが、やっぱり一番はニーノが好きです。最初はニーノは裏切り者なのかなって心配して見ていたのですが、ニーノがどうしてジーンを見張っているのかっていうことが明かされてからは、もの凄くニーノが素敵な人間に見えました。自分が辛い時でもどんな時でも、ジーンとロッタの側に居てくれたんだと思うと、最高にかっこいいなって思います。
伏線が美しく鮮やかにまとめられたアニメ
『ACCA13区監察課』の魅力は、なんといってもストーリーの緻密さです。13区間に分かれた国で、区間ごとの情勢などを調査する仕事についている主人公のお話です。
ストーリー序盤では、出張先で仕事をこなす主人公の日常を、ちょっとしたトラブルやドラマを交えて描いており、非常に穏やかなアニメであるという印象をうけます。
しかし、ストーリーが進むにつれ、背後で動くなんらかの意図に主人公が巻き込まれていくダイナミックな動きが楽しめます。
全てを言葉で明らかにするというよりも、行間や表情などの表現で語る作品であるという印象があり、二回目以降に見ても新しい発見があって面白いです。私は特に、リーリウム長官というキャラが、グロッシュラー長官の髪を無表情で引っ張るシーンが好きです。
穏健派で平和主義に見えていたリーリウムと、独断行動が多く怪しい雰囲気のあった不愛想なグロッシュラーのイメージが、見事に逆転する名場面でした。
オープニングもBGMも、おしゃれな世界観を構築する柱としてしっかり機能しており、全ての要素が美しかったと感じました。
大どんでん返しが爽快!
主人公のジーン・オータスを声優の下野紘さんが演じるということで観はじめました。いつもの元気系なキャラクターではなく、ジーンはぼーっとした感じの役だったので、下野さんが演じる役としてはなんだか新鮮でした。
また、ニーノ役の津田健次郎さんの演技をこの作品で初めて拝見したのですが、渋くて落ち着いた声に一気に虜になってしまいました。特に好きだったシーンは、ニーノから真実を聞かされたシーンと最後のACCA100周年記念式典でのシーンです。
この2つのシーンがこれまでの伏線を一気に回収していき、答えが明確になったようで興奮しました。また、ACCAの未来への含みを持たせつつも、これからもジーンたちの生活は続いていくことを示唆するかのような終わり方が素晴らしかったです。
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「ACCA13区監察課」の作品情報
基本情報
タイトル | ACCA13区監察課 |
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読み方 | アッカじゅうさんくかんさつか |
原作 | オノ・ナツメ |
アニメーション制作会社 | マッドハウス |
アニメ放送期間 | 2017年1月~3月 |
話数 | 全12話 |
アニメ放送局 | TOKYO MXほか |
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