【アイドルマスター SideM】アニメ感想評価！面白い？つまらない？

よくこれでリテイクにならなかったものだと、逆に感心せざるを得ない下手くそな演技に何度となく鼻白んできました。やはり、主人公の下手くそさは常軌を逸しており、頼むから長セリフを言わせないでくれと祈るほかなかったです。

シリアスシーンで下手くそとか冗談抜きで勘弁して欲しいなと思いました。唯一の救いは一番重いシーンを蒼の系統が担当してくれたことでしょうか。

千早を彷彿とさせる重たい背景があったため、見ていて気持ちの良いものではなかったものの、桜庭先生の声優さんの演技は誇張なしに上手かったと言えます。

また、亡き姉のことを思う物悲しげな桜庭先生のすこぶる端正な顔立ちが目立っていて、嬉しくなったのは当然かもしれません。

アイドルマスターシリーズの中で男性アイドルのみとした作品です。基本的にモブ以上の女の子は出てきません。他のアイドルマスター作品を見た流れで視聴したのですが、良い意味で裏切られました。

男性視点だとそんなイケメンばっかのアイドルとか可愛くないし、楽しめるわけ無いだろうと思っていましたが、これは題材をアイドル活動としているだけで、極々簡潔に行ってしまえばスポ根友情モノです。

少人数の弱小グループに色々な問題や悩みを抱えた個性豊かなメンバーが、集まってきて合宿で絆を深めたり、助け合い時には衝突しながら栄光を目指す・・・。ほら、サッカーでも野球でも同じでしょう。この視点で見ると逆に男性アイドルだからこそ出来る展開や使いやすい設定が、非常に巧く表現されていると感じました。

まとめると熱血スポ根物に抵抗が無い方、男性アイドルだからと敬遠していた他のアイドルマスターシリーズのファンの方々に、強くお奨めできる作品です。

ストーリーが良かったです。ゲーム内にいるキャラクターから抜粋されたメンバー中心に話が進んでいくので、話がとっちらかず一貫していて良かったと思います。逆にゲームをやっていて好きなキャラクターが選ばれなかった人としては少し複雑です。

自分もその一人ですが、アニメは一本のストーリーとして問題なく楽しめました。特に五話は出来が良く、「SideMはこんな作品だ」というのを一話で理解できるので、とりあえず五話だけでも見て欲しいです。

全体を通しても作画や音楽が良かったと思います。アイドルアニメなのでライブシーンが多いのですが、3Dも使いつつ迫力のあるカメラワークがあり、実際のライブを見ているような感覚を味わえました。楽曲のアレンジが多く聞き応えがあります。

あとSideMのアニメに望むところはやはり二期です。今回のアニメで選抜されなかったキャラもいるので彼ら中心の話や、新キャラクターも追加されたので、新しい話をアニメで見てみたいです。

ソーシャルゲームのアイドルマスターsideMをアニメ化した作品です。アイマスシリーズにありがちな暗いシーンもありますが、基本明るく、そして男性アイドルなので熱血さがあります。

この作品は男性アイドルなので他のアイマスと違った感覚が味わえますし、なにより恋愛要素（ほのめかしも）ありません。アイマスは基本女性アイドルの作品なのですが、どうしても親愛なのか恋愛なのか際どい描写もあります。

それがsideMでは登場キャラがほぼ全て男性なのでありません。アイドルがプロデューサーとそういう感情を抱くのが嫌な場合は、とてもオススメできる作品です。

アイドルとしてはアニメ内である程度成功してしまったので、続編は難しいかもしれません。ですが、ゲームの方でキャラが増えたりもしているので、そこを主役にして作ろうと思えばできるでしょう。