「化物語」みんなの感想評価!面白い?つまらない?
ただのダジャレ萌えアニメ
面白くはない
頭を使う
だいたいどのキャラクターにおいても早口であることが多く、見る方としてもかなり頭を使わねばなりません。とりわけ阿良々木くんが喋っているシーンはフル回転していないとすぐに置いていかれそうになりました。
物語自体が複雑であるために、その分セリフ量も尋常ではなくなってしまうのは致し方ないでしょう。見る方の集中力を欠くような無駄な演出がないことが幸いかもしれません。
また、頭を使い続けて疲弊した頃合にハーレムと言わざるを得ない甘美なるシーンが用意されているのも良いですね。完全にハーレム体質と言っても差し支えない阿良々木くんを心底羨まずにはいられませんが、阿良々木くんの飛び抜けて優秀な頭脳もまた羨ましく思えてなりません。
独特な雰囲気のハーレム物
独特の雰囲気、世界観がある作品です。それらを形成するのが、キャラクターの小難しくて少々くどい長台詞だったり、制作会社のシャフト特有のカットだったりするのですが、ハマる人にはハマると思います。
ストーリーとしては、怪異に悩まされている女の子たちを主人公が救っていくというのが分かりやすいあらすじですかね。ハーレム物っぽく女の子が多く出てきてラッキースケベ的な展開も多々ありますが、皆癖の強いキャラクターです。
またその子達のキャラソンが順番にオープニング曲となっており飽きにくい仕様になっています。中でも花澤香菜さんが歌う「恋愛サーキュレーション」は、可愛らしいメロディーと歌声で有名な曲なので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
他にはない独特感が好き
最初に感じたのが登場人物が必要最小限で、余計な(?)人物はスッパリと切り取っているのが印象的でした。それと活字好きには嬉しい表現も取り入れられていて、どんどんその独特な世界観に魅了されて行きました。
“独特”と言うのは、その映像の表現で例えるならギョロっとした目のアップから斜めに映像が引いて行ったり、またその逆だったりなどつい目が吸い寄せられてしまいます。
主人公の阿良々木暦が吸血鬼となってしまい、怪異との激しい戦いで大変な傷を負っても治ってしまうなど、そのハードな映像はとても迫力がありました。
そんなアクションシーンの他に、ヒロインたちとの濃厚なシーンも見受けられますが、意外とエロさは感じなくて、独特の爽やかな印象で見続けられるのも良かったです。
沢山のシリーズとヒロインが登場しますが、八九寺真宵と暦との掛け合いが一番ツボにはまっていて気に入っています。
会話が紡ぐ青春ストーリー
怪奇作品の要素は入っていますが、基本的には青春ラブコメが強く、コミカルで面白みのある内容が魅力の作品になっています。基本的には主人公・阿良々木暦の周辺で起こる怪異現象を解決していくことになります。
登場人物はほぼ美少女で、彼女達との独特で不思議なやり取りが、かなりの比重を占め見所になっています。暦自身も怪異に関係しており、その性で巻き込まれてしまうとも言えますね。
エピソードごとの登場人物は極めて少なく、解決役である忍野メメが登場するまでは暦と登場人物との一対一での会話で物語が進むこともあり、非常に珍しい構成です。
お馴染みのセリフや強引な展開もありますが、極めてそれがこの作品の良さをさらに引き出しており、派手さはないもののとても楽しめる展開を作り出しています。
かなり細かい設定はありますが、それが分からなくても純粋に面白く見れるので誰にでもお勧めできる作品です。1話から最終話までの流れが本当に秀逸で、ラストシーン素晴らしい展開は何度見ても感動してしまいます。
個性的なキャラ同士の会話を楽しむアニメ化物語
「怪異」と呼ばれる妖怪にまつわる物語なのですが、どうしてそういうった存在が現れたのかという事とキャラクターの人間模様を絡めて綴られていくので、様々な要素で引き込まれるストーリーが非常によいです。
作画はシンプルで、時たまキャラクターをいろいろな表現(実写映像、ポップなイラスト)やデザインしてるのが見ごたえがあります。
声優さんは人気声優さんが起用されていて、アニメが好きな方なら名前は知ってる方ばかりで演技がとても安定しています。登場するキャラクターをイメージしたり、作品を連想させるようなOP曲がどれも魅力的です。
キャラクターもカワイイ女の子が豊富で、そしてその誰もがとても強い癖をもった個性派ぞろいです。終わり方は原作があるだけに、とてもしっかり完結しています。
早すぎず遅すぎず、しっかり作品の魅力がテンポ良く描かれて終わっているので満足度が高かったです。
化物語は、物語シリーズということで続編の『偽物語』に続くのですが、ずっとシリーズとして伏線があるので、続編としてもシリーズの中の一つとしても非常に期待が持てます。
印象にのこった台詞は主人公の阿良々木暦の「友達はいらない、人間強度が下がるから」というものです。主人公が変なキャラだというのが分かりやすいのと、この言い回しが化物語らしさがすごくあり、とても好きです。
西尾維新さんの魅力がつまったアニメ
原作者の西尾維新さんの小説は、戯言シリーズを初めて読んだ時から大ファンだったので、化物語のアニメ化も非常に楽しみにしていました。
でも、西尾維新さんのライトノベルは文章量が多いし、小説ならではの言葉遊びが特徴だったため、アニメ化して原作の良さを引き出せるのだろうかと不安がありましたが、期待以上の出来でした。
阿良々木暦の周りに集まってくるヒロインも戦場ヶ原ひたぎや、羽川翼や八九寺真宵など、個性的で可愛いキャラクターばかりですが、アニメでも魅力的に描かれていて、面白かったです。
化物語以降は、物語シリーズとして、偽物語や猫物語など多くの作品が誕生したのには驚きましたが、ゲーム化やパチスロ化など、今や大人気コンテンツとなっています。
その原点とも言うべきアニメが化物語なので、まだ見たことない人はぜひ視聴してみてください。
「化物語」の感想を書く(ネタバレ考察あり)
「化物語」の作品情報
基本情報
タイトル | 化物語 |
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読み方 | 化物語 |
原作 | 西尾維新 |
アニメーション制作会社 | シャフト |
アニメ放送期間 | 2009年7月~9月 |
話数 | 全15話 |
アニメ放送局 | TOKYO MXほか |