「100万の命の上に俺は立っている」みんなの感想評価とネタバレ考察
人間の深層心理をついてて面白い
この話はロールプレイングに出てくるような世界に主人公達が行き、ミッションをクリアしないと元の世界に戻れず、また、主人公達全員がその世界で全滅すると死ぬという、割とシビアな物語です。
仲間は、そのミッションをクリアすることに一人増え、最大は100人まで増えるらしい。職業などもルーレットで選び、レベルアップもあり、この辺は本当にゲームと同じです。
最初は、主人公もどこかゲーム感覚でやっている節があり、ある時その世界の人間を殺してしまいます。その時はその世界の人間はゲーム世界の人間と思うのですが、その世界の人間も実在しており、その世界の人を実際に殺してしまったことに、主人公は動揺します。
タイトルにある、100万人の命というのは、現実世界のものも、おそらく主人公達から見ると異世界の世界の人の命を指しているように思います。
また、ミッションを達成するために、何かを犠牲に、この異世界の人も綺麗事だけではやってられない現実など、その辺りも見どころの一つです。
主人公の僕は人間が嫌いだというセリフの重みが物語を進めていくうちに重みをまし、また、主人公が人間的に成長していく姿も今後は楽しみな展開だと思います。
異世界における様々な戦い
基本的には異世界転生物語なのですが、ゲームマスターと呼ばれる存在にクエストを依頼され、それをクリアしていくのが目的となっています。
クリアするごとに現実世界の人間が仲間として増えていくのが特徴となっていて、主人公・四谷友助の登場以後は単なるファンタジー世界を旅する話ではなく、現実世界にもある様々な問題を絡めたストーリーとなります。
1期から本来はリーダー向きではない友助がパーティを引っ張っていって、何とかクエストをクリアしていったのがこの作品の見所となっていました。
彼自身いろいろな事を乗り越えて成長しているのは皆にも理解されているのですが、未だに浮いてしまっているのが個人的には残念です。また2期では新たに加わったグレンダ・カーターのおかげで、友助が抱えている責任は軽減されました。
それぞれの役割分担がまだはっきりしないのがもどかしいですが、パーティとしてもだいぶ強くなっているのは間違いないです。オリジナル要素が多かった2期は他のメンバーたちの独自の判断による活躍も多く、面白い展開になったと感じます。
時間がある時にじっくり見よう
アニメを視聴して面白いと感じて、マンガも読んで見ました。ほぼ、アニメ通りと言っても過言ではない内容に、原作を忠実に丁寧に作っているだなと感心した分、マンガ本が12巻ほど出ている中で3巻でジフォン島編(アニメでは18話あたり)と、話の進むペースは遅いなとも思いました。
しかし、主人公の合理的考え方や人嫌いな点が、自分と似ていると感じており、共感しているせいか、話の進むペースはさほど私には気になりません。
異世界でのクエストを通して、各々が現実世界で抱える問題を、何かしらの解決へと導いたり、考え方や捉え方が変化したりと、成長していく姿は微笑ましく思います。
また、異世界に召喚される理由や、ゲームマスターは登場するが、未だ謎だらけと今後の展開も気になります。
アニメを最新話まで視聴した感想としては、勇者ものとしての爽快感はないけれど、深く掘り下げて見れば、現実社会の中で各人が持つ「対人関係」「偏見」「障害」「貧困」「性差別」等々を、考えるきっかけになる作品だなと思いました。
単純に楽しみたいだけの人が視聴するのは、お勧めしません。
理不尽な強制ゲームだけど人との絆や正義とは何かを教えてくれる人間臭いアニメです。
単独行動が好きで人に興味の無い中学生の四谷友助は突然、異世界へと召喚されてゲームを強制させられます。
ゲームの中にはクラスメイトの新堂衣宇と箱崎紅末がいて、一緒にクエストをクリアしないといけないけど、人嫌いの四谷は仲間と思えなくて冷たい態度を取るけど、一緒に行動することで仲間意識が芽生えてくるのが感動します。
目的はシンプルでゲームマスターが出すクエストを皆でクリアして、最終的には東京でドラゴンと戦わされるらしいけど、大嫌いな東京を滅ぼしたい気持ちと、仲間やこの世界の人を助ける為に動いてしまう四谷の葛藤を見ているのは、人間らしくて面白いです。
仲間の新堂と箱崎も最初は弱かったけど、旅を続けるうちに強くなりたいと願うようになって、頼れる存在になるし、四谷とも仲良くなってドキドキします。四谷が見つけて来た時舘は緩い感じのヲタク女子で、ちょいちょい推しアニメのふたりはマジハナイトが登場するのは笑えます。
四谷に助けられた鳥井は悲惨な家庭事情があって同情しますが、異世界ではイキイキしているし、チャラい系男子で雰囲気を明るくしているのが良いですね。
六人目のグレンダはアメリカ人の女性で四谷達よりも大人で、同性者と全く雰囲気の違うキャラで新鮮でした。賢い上に冷静なので、四谷の良き作戦パートーナーなのは頼り甲斐があります。なんと言ってもゲームマスターが一番面白いです。
頭の上半分が無く、胸に手形で股間に葉っぱマークは変態にしか見えないけど、姿が同じでも毎回違う者が対応しているのが面白いです。語尾の最後は言わない口調が脳トレ感覚になって笑えるし、こっちの質問は無視で淡々と進行していくのは笑えますね。
四谷も旅を続ける内に仲間や異世界の人と交流を深めて感情豊かになっていきますが、ゲームだと思って敵を死なせてしまったけど、実は別世界の人間だった事を教えられて、ショックを受けているのは可愛そうでした。
その四谷役の上村祐翔さんは他のアニメでも主役が多く、箱崎役の和氣あず未さんは可愛い女の子役が多く、声ですぐに分かりました。第二期から登場するアォユーの悠木碧さんは大ファンなので、登場してくれて凄く嬉しかったです。
主題歌は高槻かなこが第一期のオープニングと第二期のエンディングを担当して、すっかりこのアニメの顔になりましたね。バーチャルライバーさんを起用したのもビックリですが、綺麗な声でアニメの世界観が表現されていて、ピッタリな曲でした。
クエストを次々とクリアしていく四谷達は、知り合った人達と良好な関係を気づき上げて、勇者として成功させていくのは感動します。閉鎖的な村で四谷とグレンダは閉じ込められるし、新堂達は村長によって殺されそうになるしで、どやって大ピンチを抜け出すのか楽しみにしています。
四谷の頑張りが凄い
100万の命の上に俺は立っている(1期~2期最新話)は主人公の四谷友助の頑張りが印象的な作品でした。四谷はゲーマーなので、RPGゲームのような世界に慣れていたり、ストーリー展開の予想もかなりしています。ちょっと頑張り過ぎだろうと心配になってしまうほど。
他にもプレイヤーはいますが、箱崎ははじめ女性キャラが残念過ぎました。新堂はやる気があるものの、ゲーム慣れしていないので頭脳面では役に立ちません。時館は箱崎よりマシというレベルの戦力しかないのに、文句ばっかり言ってます。
箱崎に至っては戦えないのですから、どうしようもないですね。後半は戦えるようになりましたが、妙な正義感をふりかざすので、ミッションクリア関連においてはマイナスだったりしますし。そんな中、四谷は孤軍奮闘。
ミッションクリアに最適な方法を選んでるだけなのに、他プレイヤーからボロカス言われながらも頑張るのは凄いですね。四谷頑張れ!と応援したくなりました。
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「100万の命の上に俺は立っている」の作品情報
基本情報
タイトル | 100万の命の上に俺は立っている |
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読み方 | ひゃくまんのいのちのうえにおれはたっている |
原作 | 山川直輝、奈央晃徳 |
アニメーション制作会社 | MAHO FILM |
アニメ放送期間 | 第1期:2020年10月~12月 第2期:2021年7月~ |
話数 | 第1期:全12話 第2期:全12話 |
アニメ放送局 | TOKYO MXほか |
声優(CV)・キャスト | 四谷 友助(よつや ゆうすけ)役:上村祐翔 新堂 衣宇(しんどう いう)役:久保田梨沙 箱崎 紅末(はこざき くすえ)役:和氣あず未 時舘 由香(ときたて ゆか)役:小市眞琴 鳥井 啓太(とりい けいた)役:豊永利行 グレンダ・カーター役:早見沙織 カハベル役:斎藤千和 ヤーナ役:竹達彩奈 アォユー役:悠木碧 カンティル役:三木眞一郎 |
あらすじ・ストーリー
合理的で単独行動が好きな中学3年生四谷友助は、ある日ゲームじみた異世界に転送された―。
すでに転送されていたクラスメイトの新堂衣宇、箱崎紅末とともに3人目のプレイヤーとなった彼は、命を懸けたクエストに挑むことに。
感情論を排してすべての要素をフラットに、時には仲間の命すら駒として扱う冷酷な四谷。
襲い来る魔物、厄介な事件、そして暗躍する強敵からパーティの全滅を防ぎ、このゲームをクリアすることができるのか?
引用元:「100万の命の上に俺は立っている」公式サイト
PV予告動画
第1期(第1シーズン)
第2期(第2シーズン)
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