【Sonny Boy(サニーボーイ)】アニメ感想評価とレビュー考察(動画)

映像はキレイです。設定の割にゆるふわです。

人間関係や人の成長を描きたいようですが、それはクラスごと異世界に飛ばされるという設定とマッチしているようには思えない。

桐島部活やめるってよ。みたいなものを作りたいならその設定は不要ではないか?

実験的な作品なのかもしれませんが、実験的は失敗でした。

でも何か得るものはあったと思うので次頑張れって感じ

学校ごと異世界に飛ばされる物語は古くからありますが、これほどまでに様々な趣向を凝らしたストーリーは、かなり見事だったと感じます。異世界では異能力が使えますので、皆で協力すれば生きていくことができる。

これが実は大きな伏線になっているのがこの作品の特徴です。クラスメートがバラバラな状態から始まり、そこから元の世界に帰るために何をするのかを試行錯誤していく様子は、なかなか面白いものがありました。

物語は急展開し、とんでもない事態となります。本来ならもっと絶望を皆が感じたのでしょうが、諦めてこの世界で生きていくのが何とも物悲しい展開でした。主人公・長良も様々な体験をしながら、どうすべきかを悩んでいたのがすごく印象的です。

戻ったとしても悲しい思いをするだけなのか、それともどんなことにも希望があるのかを考えさせてくれた、すごく奥深い作品です。

どうせ僕らに世界は変えられない。だから大丈夫。

瑞穂かわええ

世界観が全くわからない

作者の独善的な理屈の押し付け感満載

SonnyBoyはテレビオリジナルアニメで、中学3年生の少年少女がクラスごと異世界へと漂流してしまうお話で、昔の見た漂流教室を思い出しました。

少年少女達には様々な能力が芽生えて、今までの力関係が崩れ、生きていくために必要な能力が重宝されるようになり、嫌われ者だった瑞穂が大人気になったのは人間らしいです。

それをやっかんだり妬みという負の感情が現れて、生徒達が爆発してしまうのも人間らしいけど、統率しようと明星や生徒会が動き始めるけど、賛成する者と反発する者とで意見が別れたりと、何処の世界に行ってもリアルな感じが大変そうでした。

最初は学校ごと異世界へ飛ばされるけど、海の上だったり無人島だったりと場所がコロコロ変わって、次は何処に行くのか楽しくなります。場所が変わって不思議な現象が起こる度にクラスメイト達の能力が分かってきて、彼らの悩みと直結しているのは面白いですね。

誰もが元の世界へ帰る方法を探っていて、考え方や方法によってバラバラになってしまうのは寂しかったですが、自分の貫く強さがあるのは凄いと思いました。

この世界を司る者が登場したり、あき先生が別人のようになって現れたりと、敵と思われる人々が長良達に良くない影響を与えていてハラハラします。

世界を巡る旅に何の意味があるのか不思議ですが、最終的には皆が元の世界に戻るハッピーエンドになると良いと期待しています。主人公の長良やヒロインの希を担当されている声優さんは、最近色々と活躍されている若手さんです。

瑞穂役の悠木碧さんの大ファンなので、彼女がいてくれるだけで嬉しいし、作品に深みが出ているような気がします。

銀杏BOYZが歌う主題歌は軽快なのに、喪失感と希望が入り混じった思春期の少年少女達を上手く表現していて切なくなります。挿入曲も多くて沢山のバンドが参加しているので、音楽面でも楽しめます。

このアニメを初めて見たときに最初どういう内容なのか、全くと言っていいほどわかりませんでした。ですが、だんだんと物語の内容を掴み始めると、謎めいていて面白いアニメだなと言うふうに気づかされました。

学校自体が異空間に漂流してしまったと言う話だったのですが、いろいろな実験などをして、今この学校はどういう状況なのかとか色々と確認している頭の良い生徒がいることが、とてもディテールに凝っているなと言う風に感じました。

主人公の男の子がいるんですが、無気力な性格で誰に対してもそっけないので、見ていると若干腹が立つこともありますが、段々と周りの人たちと接していくうちに心を開いていくのが見ていて楽しいですね。キャラクターも個性的で見応え十分です。