「約束のネバーランド(1期~2期)」みんなのネタバレ考察と感想評価
原作ファンを裏切らない
色調や線の引き方を含め、原作の雰囲気をきっちり踏襲してくれているところに愛を感じました。
逃亡編がメインとなる2期に入っても、物語のピリピリした緊張感が変わらず維持されていて、また中だるみ感もなく、鬼との駆け引きや謎解きがしっかりテンポよく再現されているので、毎回思いっきり期待しても楽しめています。
エンディングテーマもストーリーの余韻を壊すことなく、映像美をしっかり見せてくれて大好きです。主人公たちの作画はきちんと子どもらしい可愛さと、理知的な雰囲気が両立されていて、原作通りだなと感心しますし、ソンジュとムジカは声優さんの演技のおかげなのか、漫画版以上に謎を感じさせる存在になっていて、魅力的だと思いました。
心理戦により自由を掴み取れ
一期は孤児院が住むグレイスフィールドから逃げ出す話で、二期はグレイスフィールドから出てからの生活の話になっています。
一期は孤児院の中でも特に優秀なエマ、ノーマン、レイが、孤児院のシスターでママと慕われていますが、実は鬼の手先であるイザベラの目を盗み、孤児院にいる仲間達を連れて逃げ出すための心理戦が繰り広げられます。
一期は心理戦や葛藤、怒りや恐怖などのたくさんの感情が入り乱れる話で、見ている側も話に見入ってしまい、最後までワクワクとドキドキで続きが見たくなるストーリーです。
二期は孤児院から逃げ出した後の話で、一期の心理戦と変わって、冒険や戦いが主の話になっています。そのため、二期は話がたんたんと進んでいくイメージです。話自体は面白いのですが、一期のように試行錯誤や苦心する場面も少なく、物足りなさを感じるかもしれません。
運命を変える子どもたちのストーリー
約束のネバーランドは鬼が人間を食べるという、人間が食料として扱われている世界観のもとで、食料候補の人間の子どもたちが、その運命から逃げて生き延びる様を描いている作品である。
現在アニメは2期まで制作されており、ざっくりいうと1期は収容施設から主人公含む子どもたちが脱獄するという話で、2期は世界の構造、つまり鬼が人を飼って食べるという構造自体を壊そうと奮闘するという話である。
世界観が面白いことからも察せるように、話の内容は毎週夢中になれるほど面白い。なにより次週どうなるのだろうという引きがあるところでEDが来るため、次週が待ち遠しくて仕方がない。
作画や声優の演技なども高品質であり、作品全体の完成度を高めている。しかし2期の最終回は構成の関係からか、すこしダイジェスト気味であり、もったいない印象を受けた。
本作品を知らない方はぜひアニメを視聴して、もっと詳しく知りたい・読みたいとなったら、原作を読むというのが良いのではないだろうか。
1期はよかった。2期は略し過ぎかも。
実写映画化されたこともあり、アニメで1期と2期を視聴。1期については、農園の秘密を知った子供たちが農園を出るため、越えなければならない”ママ”との能力バトルがハラハラドキドキして楽しかった。
1期の最終回は、主人公エマたちによる農園脱走計画が成功し、ノーマンへの思い、人間の世界への希望が見える終わり方で感動した。
また、食用児のエマたち多くを逃してしまったママ・イザベラが、過去を振り返る回想シーンと「いってらっしゃい。気を付けてね」が印象に残っている。
2期はその後の農園の未来や、主人公たちが農園に残された子供たちをどう助けるのか、人間の世界には行けるのか、を期待していたが、ノーマンの脱走方法が略されすぎ。
途中で出会ったムジカなどが、エマたちを狙っているのかと期待させつつ、円満に仲良くしている。イザベラがグランマになってて、それまでいたグランマはどこ行ったのか?など、1期が良かったからか、2期ももっと詳細に描いてほしかったと思った。
ただ、音楽は非常に気に入っている。
アニメ派はぜひ原作を読んでほしい
約束のネバーランドが大好きで、1期がとても良かったので2期にも期待していました。
アニメオリジナルの展開ということで、どのように変わるのかも気になっていました。が、個人的には全体を通して少し残念だったというのが本音です。まず、ストーリーの進み方が淡々としていて、スピード感がありすぎました。
このスピード感ならGP編しっかり入れ込むのかなと思いきや、出てくるはずのタイミングで出てこないキャラクターたち。いくらアニオリ展開とはいえ、本作の核と言ってもいい部分を切り落としてしまっているのは残念でした。
最後まで見れば、結果的に良かったと思えるかもしれないと思っていましたが、王都貴族家との争いや、まさにタイトルにある「約束」に関して、あまりにもさらりと流しすぎていて悲しかったです。
原作とは違い、エマの記憶そのままに、フルスコア3人が揃って人間の世界に行けたことが唯一良かったと思えた点でした。原作を読んでいないアニメ派の人にはぜひ原作を読んで欲しいと思います。
後半がややつまらない
かわいい子供達が住んでいる施設で、里親が見つかって幸せになれるのかと思いきや、なんとその施設は鬼の餌となる食用児の施設だという、すごくショッキングな話だと思ったのですが、主人公達が自由を求めて逃げ出す2期くらいのところから、やや話がつまらなくなってきました。
もっと怖い鬼を期待していましたが、お面をかぶったような鬼で、施設の外もさほど危険を感じさせる要素もありませんでした。
子供達が希望や勇気を持って、自由を求めて戦うのはすばらしいですが、鬼に対して恨むのではなく、鬼の世界のことも考えて共に良い契約を結べるように、最終回では主人公が何年もかけて働きかけていく大事なシーンが、アニメでは一瞬で流れていったので、あまり大変さが伝わってこず、まったく最終回で感動もできませんでした。
前半は、食用児ってどういうこと、何で、鬼って何だ、とドキドキしたり興味がそそられましたが、後半に進むにつれて、期待はずれになっていくのが残念でした。
ハラハラ、ドキドキ
ハウスの子どもを鬼に引き渡していることを知った主人公のエマたちが、最強のママに挑んで脱出するために、さまざまな作戦を考えるのですが、見ていてとてもドキドキしました。
ぎりぎりのところで脱出できたエマたちも、鬼たちからにげながら、人間世界を目指すのですが、鬼や敵の人間に何度も追いかけられるシーンは、いつも「今度こそだめだ。」と感じるほどです。
ジャンプの作品では、あまりみないようなストーリーで、特にエマ、レイ、ノーマンの3人はとても魅力的なキャラで、声優の声もばっちりあっていて、アニメを観ていて、その世界にどっぷりと浸かってしまいます。
1期は原作通りのストーリーですが、2期はアニメオリジナルになっていて、原作が好きなわたしにとっては少し残念に思いました。
「約束のネバーランド(1期~2期)」の感想を書く(ネタバレ考察あり)
「約束のネバーランド(1期~2期)」の作品情報
基本情報
タイトル | 約束のネバーランド(1期~2期) |
---|---|
読み方 | やくそくのねばーらんど |
原作 | 白井カイウ、出水ぽすか |
アニメーション製作会社 | CloverWorks |
アニメ放送期間 | 第1期:2019年1月~3月 第2期:2021年1月~3月 |
アニメ放送局 | フジテレビほか |
声優(CV)・キャスト | エマ役:諸星すみれ ノーマン役:内田真礼 レイ役:伊瀬茉莉也 イザベラ役:甲斐田裕子 クローネ役:藤田奈央 ドン役:植木慎英 ギルダ役:Lynn フィル役:河野ひより ムジカ役:種﨑敦美 ソンジュ役:神尾晋一郎 |
あらすじ・ストーリー
親のいない子供たちが身を寄せ合って暮らす孤児院・グレイス=フィールドハウス。優しいママとともに、幸せな毎日を送っていた主人公のエマ、ノーマン、レイたちだったが、ある事件をきっかけに彼らの日常は突如として、終わりを告げる。
子供たちは「鬼」と呼ばれる怪物に食べられる食用人間。優しいママはその監視役だったのだ。思いもかけない真実を知ったエマたちは、知恵を振り絞り、運命に抗っていく!