クラユカバ

クラユカバ
(C)塚原重義/クラガリ映畫協會
3.0
5つ星のうち3.0 (合計1レビュー)
★50%
★40%
★3100%
★20%
★10%

「クラユカバ」みんなの感想評価評判!ひどいつまらない?面白い?

「クラユカバ」の世界に溺れて

2024年5月4日

クラユカバの映画を観て、その大正ロマンとスチームパンクが融合した独特の世界観にただただ感動しました。特に私が心を奪われたのは、そのヴィンテージな色合いとメカニックのデザインです。

物語は60分と短めですが、その間に展開される活弁風のナレーションがまた魅力的。探偵とその助手の女の子が織りなす冒険が、まるで昭和初期の活劇を見ているようで、ノスタルジックな気持ちにさせてくれます。

しかし、ストーリーに少し物足りなさを感じる部分も正直あります。もっと深くその世界に浸りたいと思いましたが、展開が速すぎて細部まで楽しむ余裕がなかったのが残念。それでも、その雰囲気だけで十分価値はあると思います。

神田伯山の声で語られるこの映画の語り口は、本当にその時代にタイムスリップしたかのよう。次回作があれば、もう少しゆっくりとその世界に浸りたいですね。

個人的には、もっとキャラクターたちの背景が掘り下げられていれば、もっと感情移入できたのにと思います。でも、この映画が試みたアートスタイルとストーリーテリングの方法は非常に斬新で、映画の新しい可能性を感じさせてくれました。

映画を観るなら、ぜひこの「クラユカバ」をお勧めします。これはただの映画ではなく、ある時代へのオマージュであり、芸術作品です。

昭和レトロ愛好家

「クラユカバ」感想評価と口コミレビューを書く(ネタバレあり)

「クラユカバ」の作品情報

基本情報

タイトル クラユカバ
原作 塚原重義
監督 塚原重義
脚本 塚原重義
上映日 2024年4月12日〜
上映時間 61分
配給 ツインエンジン
東京テアトル

作品概要・あらすじ内容

『クラユカバ』は、塚原重義監督による長編アニメーション映画で、ファンタジア国際映画祭で観客賞を獲得した作品です。この映画は、大都市の地下世界「クラガリ」を舞台に、装甲列車や怪奇現象が交錯する冒険を展開します。

主人公の荘太郎は私立探偵で、幼い情報屋の少女サキや記者の稲荷坂と共に、街で起こる集団失踪事件の謎を追います。クラガリの地下世界はギャング団「福面党」が支配する危険な場所で、多数の装甲車両が出没することでも知られています。

映画は特にビジュアル面で高い評価を受けており、地下の鉄道路線や歩行戦車など、独特の世界観を持つ装甲車両が登場します。さらに、主演の神田伯山は本作で映画初主演を飾り、その演技も注目されています。

『クラユカバ』はその独創的な設定と魅力的なキャラクター、そして深い物語性で観客を引き込む作品となっており、アニメファンならずとも楽しめる内容になっています。

PV予告動画