「ケムリクサ」みんなの感想評価!面白い?つまらない?
似たものがない独特な世界観のディストピア
ディストピアのような独特な世界観があります。監督が原作と脚本も手掛けていることから生まれる統一感や、是非この世界を表現したかったことが伝わってきます。
暗めのトーンと他に似たものがないまさにオリジナルな世界は、なかなか理解するのに時間がかかりますが、時間経過と共にわかるようになりますし、この想像力に驚かされます。
鍵となるのはワカバという、主人公のりんたちからすればマレビトですが、彼との出会いが壮大な背景となる世界とつながっています。注目キャラはワカバについてくるお掃除ロボットみたいなメカです。
そこに人格はないし、性能も低いのですが、ワカバの過去とつながる存在ですし、どこか可愛くて、プログラムの筈なのにどこか健気さを感じてしまいます。作画はCGで好き嫌いはあると思いますが、SF好きならばハマるアニメです。
美しき荒廃の世界
『ケムリクサ』は、その独特な世界観とキャラクターデザインで視聴者を引き込む魅力を持つ作品である。荒廃した世界で目覚める主人公と、彼を取り巻く少女たちの物語は、視聴者に深い印象を与える。
ストーリーの展開は徐々に、しかし確実に、その世界の謎を明かしていく。特に、キャラクター間のやり取りや、それぞれの個性が物語に彩りを加えている。
しかし、全てが褒められるわけではない。作品のCG描写は、時折荒く、関節が不自然に見える点や、二重線が気になる。
これが、作品の没入感を損なわせている要素となっている。また、前半の展開の遅さや、セリフが「クサい」と感じる点もあり、最後まで完走しようか迷った。
声優の演技については、キャラクターの個性を十分に引き出しており、特に主要キャラクターたちの演技は、物語の世界に深みを与えている。しかし、セリフの選び方には改善の余地があり、より自然な会話が期待される。
全体的にはキャラクターデザインも良く、世界観やストーリー設定も面白い作品でした。