お別れホスピタル

お別れホスピタル
3.5
Rated 3.5 out of 5
5つ星のうち3.5 (合計4レビュー)
★50%
★475%
★30%
★225%
★10%

「お別れホスピタル」みんなの感想評価評判!ひどいつまらない?面白い?

正解のない問題に考えさせられます。

Rated 4.0 out of 5
2024年3月7日

まず、物語は人間の死がテーマになっているので、正解のない問題に考えさせられます。一つ一つのケースについて、どの人も一度は考えてほしい話になっています。また、俳優は辺見役の岸井ゆきのさんが普通の看護師を温かく、普通の家族をそのまま演じているのがよいと思いました。また、ゲストの俳優も泉ピン子さんや高橋恵子さん、樫山文枝さんなど、往年の名俳優が登場するのもすごいです。

終わり方はケースごとに、その人の答えがちゃんと出ているので、よかったと思います。続編に対する期待はまだ原作が続いているようなので、やって欲しいです。印象に残ったシーンは患者の妻の久田が患者に「早く行ってください」と声を掛けるシーンです。そこに久田の、患者への思いが現れていると思います。

丘里リル

いろいろ考えさせられて、ためになります。

Rated 4.0 out of 5
2024年2月19日

物語は人の死をテーマにした話なので、いろいろ考えさせられて、自分だったらどうするかためになります。また、1話ごとにいろいろなテーマの死を取り上げているので、これから自分に起こるであろうと思われる、これからのことが共感できます。

俳優は辺見役の岸井ゆきのさんはドラマの「まんぷく」で初めて見て、高校生の役も30代の役もこなせる、器用な俳優さんだと思います。共演者も仙道敦子さんや内田慈さんなど、実力のある俳優さんが多く、安心して見ていられます。

音楽は、挿入歌をCharaさんが歌っていて、Charaさんだとわかる歌になっていると思います。曲名の「ちいさなお家」は何を表しているのか、これからドラマでわかると思います。

丘里リル

期待はずれ

Rated 2.0 out of 5
2024年2月17日

重たい大切なテーマを正面から看板に掲げていて期待したが、ひとり一人の人生やそこに至る葛藤の掘り下げ方が浅く、看板倒れでガッカリ。

まっちゃん

日の出と共に紡ぐ、人生の重み

Rated 4.0 out of 5
2024年2月3日

「お別れホスピタル」はただのドラマではありません。命の重さを真正面から描いた傑作です。岸井ゆきのさんの繊細な演技が、この物語に深みを加えていました。

特に彼女が演じる看護師のキャラクターは、整形外科から終末医療へと場所を移す中で、人生と向き合う姿が非常にリアルで、胸に迫るものがありました。

物語は終末医療の現場を舞台にしており、死という普遍的なテーマを扱いつつ、家族や医療従事者の視点から多角的に描かれています。特に印象的だったのは、黒田大輔さん演じる息子の役どころ。

彼の葛藤や苦悩が、私たち視聴者にもリアルに伝わってきました。また、小野花梨さん演じる家族の姿は、言葉にできないほどに壮絶で、このドラマの重厚なテーマをより際立たせていました。

コミカルなシーンとシリアスなシーンが交錯する中で、人生の振り幅を感じさせる演出は見事でした。松ケンさんの場面など、笑いを誘うシーンもありつつ、終わりに向かう人生の重みを感じさせるバランスが絶妙でした。

最初はただのドラマと思っていたこの作品に、私は完全に引き込まれました。終末医療というテーマは、私たち自身や家族、そしていつかは訪れる未来について、深く考えさせられるものでした。

次週もこの物語から目が離せません。まさに「透明なゆりかご」の制作チームが手掛ける作品らしく、心に残るドラマとなりました。

ターナー

「お別れホスピタル」感想評価と口コミレビューを書く(ネタバレあり)

「お別れホスピタル」の作品情報

基本情報

タイトル お別れホスピタル
読み方 おわかれホスピタル
原作 沖田×華
脚本 安達奈緒子
ドラマ放送期間 2024年2月〜
話数 全4話
ドラマ放送局 NHK総合

作品概要・あらすじ内容

「お別れホスピタル」とは、日本社会が直面する重要な問題、すなわち老いと死を前提とした療養病棟を舞台に、看護師や患者、その家族たちが織り成す深い人間ドラマです。

このドラマは、生きる意味や死という現実に直面する人々の葛藤と、彼らの心の動きを丁寧に描いています。

主人公は、療養病棟で働く若き看護師の辺見歩(岸井ゆきの)。辺見は、表情をあまり変えない患者たちのわずかな変化にも敏感で、彼らが残された時間を最善の形で過ごせるように日々奮闘しています。

彼女と共に療養病棟を支えるのは、消化器内科から異動してきた医師の広野誠二(松山ケンイチ)です。彼らは、末期がん患者や認知症を抱える人々など、さまざまな背景を持つ患者たちと深い関わりを持ちながら、生と死の間で紡がれる数々のドラマに直面します。

シリーズを通して、辺見は患者やその家族たちの個々の物語に触れます。一例として、パーキンソン病を患い、ほとんど体を動かすことができない松原房子さんの話があります。

松原さんは、彼女にとって病院は牢獄のような存在であり、彼女の小さな抵抗や、愛犬たちとの再会を願う心の内が描かれます。

また、終末期病棟に勤務するベテラン看護師である赤根涼子の物語もあります。彼女は突然、自分自身が末期がんであることを知り、看護師としての職務と、母親としての役割の間で葛藤します。

制作チームは、生と死をテーマにしたこの作品を通して、人生の最期を迎える場所である療養病棟での日常生活の中に見出される、小さな会話や行動が、どれほど貴重でかけがえのない瞬間であるかを描き出しています。

また、リアリティを重視しつつ、沖田×華さんの作品に見られるような普遍性や詩的な魅力も表現することに努めています。

「お別れホスピタル」はただ暗い話題を扱うのではなく、生きることの重さと、人としての尊厳を、病院という限られた空間での日常生活の中に見出そうとするドラマです。