【BEASTARS(1期～2期)】アニメの感想評価と最終回のネタバレ考察

この作品の良かったところはもちろん内容なのですが、個人的には制作会社のオレンジの最高な3DCGの作画ですね。

宝石の国と言う綺麗な作品もあったのですが、それを超える綺麗な作画と動物たちの作品なので、毛並みなど、尻尾の描写が丁寧で、これほど素晴らしいアニメ化は中々無いほどのアニメ化だったと思います。

OPもストップモーションの映像を使っていたり見所がある作品です。

内容は一期　2期とありますが、話としては期ごとに内容ができているので、終わり方はも続きがあってもいいし、これで終わりなのも、納得できる作品だと思いました。

内容はダークなズートピアという感じで動物の差別、恋愛などを魅力のあるキャラを入れつつ、ストーリーが展開される名作です。好き嫌いはっきり分かれる作品ですが、名作だと思います。

あなたのケモノはどこから？と聞けば、私の世代は昔のホームズを上げる人もいるんですが、このBEASTERSで新しい扉を開いてしまった青少年もいるのではないかと思います。

私は元から獣人もの大好きですが、このアニメは完全な擬人化ではなく、動物特有の特徴が残った状態なのもいいですね。シカにここまでときめくことがあるなんて、人生何が起こるか分からないもの。アカシカのルイが魅力的過ぎる。

最初はいわゆる王子様キャラで、少女漫画的イケメンキャラだと思ったのですが、話が進むごとに裏の顔が見えて、更にその奥にあるのは18歳の少年らしい姿だったり、今時の漫画の中でも、キャラクターの掘り下げが実に深くよく出来ている話だと思います。

アニメの作画もここまで自然な動きをする3DCGのアニメはなかなか見られないです。大概の作品は違和感が多かったり、3DCGと、時折挟まる手書きの絵の落差が激しすぎたりとするのですが、これは本当に分からない。よく出来てる！

原作も読んでいるのですが、原作を読んで自分の頭の中で想像を膨らませていたシーンが、まさにそのまま描かれていると言えるほど、作り手の原作へのリスペクトや理解が深い作品でした。

第二期のラスト、ちょっと急ぎ足だったのだけ気になるかな。

以前からBEASTARSは知っていて、動物が出てくるほのぼの系アニメかなと思い、気軽に観はじめましたが、ストーリーを進めていくうちにそのイメージががらりと変わった。

まず、動物が擬人化して本当に人間の様な心情を描いていて、しかも学園物というのが斬新で面白いと思ったし、動物ならではの悩みや葛藤がすごく丁寧に描かれていて、引き込まれた作品でした。

なにより、作画が完璧で、動きがすごくリアルで、迫力があって良かった。最初は繊細なハイイロオオカミだったレゴシが、いろんな経験をしていくうちに、成長していくところも楽しめたし、最初は絶対結ばれないと思っていたハルとレゴシが、回を重ねるごとに惹かれあっていく模様も見どころでした。

男性だけでは無く、女性も楽しめる作品でした。

ほのぼのとした動物の学校生活を綴る話だと思っていたら、食殺という肉食が草食動物を食べてしまうという恐ろしい事件が起きる。

最初はホラーアニメなのかなと思う位に怖い場面があったけど、そんな話はなかったみたいに、またほのぼのした日常が始まるので、あの話はどうなったのかなと思いました。

だけど、忘れた頃に怖い出来事や、学園の外では闇市やヤクザ紛いの肉食獣が暗躍しているのは怖かったです。ルイ先輩も完璧だと思っていたけど弱い部分があって、感情移入できました。

レゴシがずっと一途にハルちゃんの事を思っているのが凄いなと思ったし、ちゃんと両想いになれるといいなと感じました。最後の方で食殺の犯人が判明したけど、サラっと犯人が暴かれてビックリしました。

でも、豹変した姿は犯人だなと思いました。最後はレゴシと対決になったけど、犯人も捕まり、スッキリしました。

原作コミックの雰囲気を、作画や動かし方にしっかりと反映させてくれているだけでなく、レゴシの青さや未熟さ、恥ずかしく逃げ出したくなってしまうような行動は、アニメとして動きと音を入れて表現されることで、より強烈に感じられるようになっていて、アニメ化されたことに、ものすごく意義があると感じさせてくれるところが好きです。

原作を全部読んでいて、次にどうなるかがわかっていても、やっぱりドキドキしますし、毎回ヒキのタイミングが絶妙で、早く続きを見せてくれ！！と居ても立っても居られない気持ちになりました。

まだ明かされていないレゴシの秘密や学校の外の世界についても、続編でもっと広がっていくんだろうなと今から楽しみに思っています。