「アフリカのサラリーマン」みんなの感想評価!面白い?つまらない?
シュールな社畜コメディ
よくよく考えてみれば、ブラック企業の凄惨な現場しか見えてきません。しかし、登場人物をアフリカの動物に置き換えると、あら不思議シュールなコメディ作品に早変わりです。
百獣の王ライオンであっても、ブラック企業では板挟みに合う悲哀の漂った中間管理職というのが、なんだかなと思わされます。焼き鳥屋でちびちび焼き鳥を突く姿は、なんとも哀愁があって変な愛着がもてます。
オオハシもお調子者で可愛いなと思ってしまいますが、エピソードによってはチャラいクズ男要素が垣間見えます。結婚をしていないことをいいことに、何股もかけまくって起きてしまった修羅場を楽しんでいる姿は、人間の顔でやられるとやばいだけなのですが、あの鳥顔だと変な魅力が出てくるから不思議です。
色々小ネタが面白い
単純にアフリカに生息する動物がサラリーマンをやっているってだけでも面白いけれど、中の声優さんに関する小ネタがいっぱい詰まっているので、知っている人はめちゃくちゃ楽しく見られると思います。
特にライオン先輩は、CVが大塚明夫さんなので、明夫さんの代表的なキャラである、メタルギアのスネークネタがちょこちょこ出てきて最高ですね。そしてオオハシはめちゃくちゃうるさいけれど、彼がいるから面白いし、なんだかんだで頼りになる。
下野さんって、結構クズだけど程よいクズのキャラの演技がめっちゃ上手いですよね。トカゲくんはかっこいいし、ライオン先輩は優しくて好きだけど、結果最終的にオオハシが好きになっていたのが不思議です。
予想外のブラックユーモアに心躍る!
アニメ「アフリカのサラリーマン」は、動物たちが人間のように働く姿を描いたギャグアニメです。ライオンの課長やトカゲの若手社員、そしてユニークなオオハシの新入社員が織り成す日常は、予想外のブラックユーモアが満載で、思わずクスリと笑ってしまいます。
作画は独特の3DCGで描かれており、動物たちの表情や動きが非常にユニークです。声優陣には大塚明夫さんや津田健次郎さんといったベテランが名を連ね、キャラクターたちに生命を吹き込んでいます。
特にオオハシ役の下野紘さんの演技は、キャラクターのゲスさを愛嬌あるものに変えており、聴く者を引き込みます。
しかし、下ネタやブラックジョークが多いため、視聴者を選ぶ内容となっています。食事中の視聴は避けた方が良いシーンも散見され、全てのギャグが受け入れられるわけではありません。
また、一部のネタは攻めすぎていて不快に感じることも。そういった意味では、視聴する際は少し注意が必要かもしれません。
私はこのアニメの毒々しさがたまらなくて、日常のストレスを忘れさせてくれる一服の清涼剤のようでしたよ。ただ、あまりにもブラックなネタには少し引いてしまうことも。でも、そんなギャグも含めて、このアニメの魅力だと思います。
声優さんたちの熱演も素晴らしく、特にライオン課長の渋い声とトカゲ君のちょっと抜けた感じが最高でした。
それに、エンディングテーマの哀愁漂うメロディーは、毎回聴き逃せない名曲です。