「神様になった日」みんなの感想評価!面白い?つまらない?
最後のストーリーが駆け足
全体的には高スペック 作画は2020年にしてはなかなかキレイで、声優も豪華で特に苦になる事はなかった。
ただ、ストーリーが少し難点ですかね。ギャグと真面目の起伏が多少激しいし、終盤になって来るとだんだん荒くなってきてしまいヒロインのひなの扱いが多少荒くなってきたと感じたかな。話数が13話くらい有ればもうちょっとキレイに出来たと思う。
惜しかったですね。
前半はコミカル、後半はシリアス展開の物語
本作の物語は序盤から中盤は夏休み中の出来事で雰囲気的には「あの夏で待ってる」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」に似ています。主人公の成神陽太やヒロインのひなをはじめ映画製作(の他、麻雀大会や夏祭りにも参加)をします。
ひなの悪ノリもありながらも仲間達と楽しく映画製作は進んでいきます。しかし終盤は突然シリアス展開になります。京都アニメーションなどがアニメ化した泣きゲーで知られるKey作品(例:Kanon、CLANNADなど)みたいに序盤のコミカルな展開が嘘のようにシリアスになり泣ける展開になります。
しかし本作は「泣ける展開」になるかが人を選ぶと思います。物語の鍵となるヒロインの少女ひな(佐藤 ひな)はシスターの格好をしているのですが、見た目が幼女のシスターは、不思議と共通点がありインデックス(とある魔術の禁書目録)や高山マリア(僕は友だちが少ない)をはじめ、幼稚で悪ノリで周囲を巻き込む(場合によっては空気の読めない発言をすることもある)トラブルメーカー的な傾向にあります。
「ひな」も接点が結構あるので、この点が明暗を大きく分けます。ひなを見ていて不快に思う人には後半のシリアス展開は不評だと思いますが、逆に「ひな」を好意的に思う人には好評だと思います。声優は佐倉綾音さんや花江夏樹さんをはじめ豪華声優陣ですので演技に関しては大変良かったと思います。
特別な夏休みを過ごしているうちに
大学受験を控えた高校三年生の夏休みという特別な時間の過ごし方を意識した上で、様々な仕掛けをしたストーリー展開が見所の作品になっています。
何といっても明らかに変わり者であるヒロインのひなと、主人公・陽太のドタバタ模様がしばらく続いた後に、急にもの悲しくなっていくシナリオが凄く印象深いです。
当初は夏休みのワクワク感と寂しさをうまく演出していく物語なのだと思わせていただけに、落差の大きさは本当に見事でした。
メインの2人だけでなく周囲も巻き込んでの色々な出来事や思いがこの作品を彩っており、登場キャラ達の心理描写を鮮やかに描いているのも物語を更に良くしています。
青春モノとして恋愛要素をほとんど出さずにこういったストーリーを展開させたのは個人的には気に入っています。少なくとも面白い試みではあったのは間違いない作品です。
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「神様になった日」の作品情報
基本情報
タイトル | 神様になった日 |
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読み方 | かみさまになったひ |
原作 | 麻枝准 |
アニメーション制作会社 | P.A.WORKS |
アニメ放送期間 | 2020年10月〜12月 |
話数 | 全12話 |
アニメ放送局 | TOKYO MX、BS11ほか |
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