「窓ぎわのトットちゃん」みんなの感想と評価口コミ!面白い?つまらない?
ちょっと昔の、地続きの歴史の話
今もご活躍の女優・黒柳徹子さんの幼少期の自伝がアニメ化されました。天真爛漫な幼い少女『トットちゃん』が引き起こす騒動、振り回される大人たち、温かく見守ってくれた両親、そしてかけがえのない恩師や友達との出会いが、丹念に描かれています。
写実的で、でもとても可愛らしい絵柄の裏側で、彼女が経験してきたのはじわじわと迫ってくる戦争の影だったり、辛くて苦しい友達との別れだったり…素直すぎるがゆえに大人たちを困惑させるトットちゃんの言動は、しかし、今の時代の閉塞感も打破してくれそうな力強さも持っています。
昔この本を読んだ人たちにはどこか懐かしく。そして子供や若い世代には、黒柳徹子さんというひとが生きてきたあの頃の日本を鮮やかに見せてくれる、そんなアニメです。
トットちゃんの世界に入って友だちになりたい
個人的に好きな実力派の俳優さんたちが、声を務めるということで注目していました。特に小栗旬さんと杏さんは、ご自身も親御さんなので、トットちゃんのお父さんお母さんにピッタリ。また、あいみょんさんの歌も世界観が素晴らしく、トットちゃんの空想力が、はばたいていくようで心動かされました。
絵や登場人物の造形も動きも可愛らしく、色鮮やかなシーンが多くて良かったです。子どもたちが抱く心情も細やかに描かれていて、昔は自分や周りもこんなだったのかな、と思い返すこともしばしば。
古き良き時代の日本と、一生懸命生きる人たちの生活模様が、静かな感動をくれました。窓際のトットちゃんのお話は世界でも読まれているので、海外でも上映して欲しいです。
切ないけれど心が暖かくなるストーリー
原作がとても有名で名前は知っていましたが、読もうという気持ちにはなっていなかったので、今回アニメ映画化ということで観に行きました。作画がとても綺麗でキャラクターも可愛く見やすかったです。
現代では、発達の凸凹として理解されていることも、物語当時は学校を退学させられるということに悲しみを感じました。その中で明るく元気に生きるトットちゃんに自然と笑顔にもなりました。
物語の中で、校長先生の子供達への接し方がとても素敵で、子供一人一人を思いやり、個性に合わせて接している姿シーンが好きでした。初対面の際に、校長先生とトットちゃんが話すシーンで校長先生に「君はいい子だよ」と言われて、嬉しそうにするトットちゃんの表情がとても印象的でした。原作的に続編はないと思いますが、とても面白かったです。
トットちゃんの世界に魅了されて
「窓ぎわのトットちゃん」は黒柳徹子さんの自伝的ベストセラーをアニメ映画化した作品ですが、私は非常に感動しました。特にトットちゃんの自由で明るい精神が心を打ちます。
自由に伸ばす教育と軍国主義の影を背景に、トットちゃんの成長が描かれていて、そのストーリー展開には引き込まれます。
また、長らく待望されていた映像化だったこともあり、その完成度の高さには驚かされました。私の中で、この作品は今年度のベストバイに間違いありません。
アニメーションの質も素晴らしく、黒柳徹子さんの自伝が上質なアニメーションに生まれ変わったことを実感します。トットちゃんのキャラクターがスクリーン上で活き活きと動く様子は、まさに見るべき価値があります。
全体的に、このアニメ映画は子供から大人まで幅広い世代に楽しめる内容となっています。視聴することで、人生の大切な教訓を学ぶことができるでしょう。心温まるストーリーと鮮やかなアニメーションが見事に融合した、記憶に残る作品です。
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「窓ぎわのトットちゃん」の作品情報
基本情報
タイトル | 窓ぎわのトットちゃん |
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読み方 | まどぎわのトットちゃん |
原作 | 黒柳徹子 |
アニメーション制作会社 | シンエイ動画 |
上映日 | 2023年12月8日 |
上映時間 | 114分 |
配給 | 東宝 |
作品概要・あらすじ内容
「窓ぎわのトットちゃん」は、女優兼タレントの黒柳徹子による自伝的物語で、1981年に講談社から出版されました。この物語は東京都目黒区自由が丘にあったトモエ学園での黒柳の小学生時代を中心に描かれています。
物語では、トモエ学園のユニークな教育方法、校長の小林宗作の人柄、そして黒柳の初恋の相手である物理学者山内泰二などが実名で登場します。
2023年には、この作品は劇場アニメとして制作されました。アニメの監督は八鍬新之介が務め、主要キャストには大野りりあな、小栗旬、杏、役所広司などが名を連ねています。
音楽は野見祐二が担当し、主題歌はあいみょんが歌っています。アニメはシンエイ動画により制作され、2023年12月8日に公開されました。
この物語とアニメは、ユニークな教育方法と個性豊かなキャラクターが特徴で、視聴者に深い印象を与える作品です。