【トクメイ！警視庁特別会計係】ドラマ感想評価！ひどいつまらない？面白い？

橋本環奈さんの人柄が良いし、沢村さんや二郎さんも面白い人だからだろうけれど、お芝居をしていても、コメディシーンでは、現場の空気の良さみたいなのが伝わってくるのが良かったです。

それにちゃんと、まどかがお金に厳しいがゆえに解決する事件も複数あったりして、トラブルメーカーでもあり、機転が利くっていうのも面白いポイントだったかな。ただ警察って、あんなに無駄に経費使っているのには驚きました。

普通の企業は、カップはマイカップ持ってきて使ってますし、内部資料は裏紙だし、仕事中のお昼代や残業時のご飯代は自腹ですからね。張り込み中のご飯代も経費で落としてるっぽかったので、他の警察署もぜひとも見習ってもらいたい。

最初は、主役である橋本環奈が演じた一円に裏の顔があるのかと考えていたが、ふたをあけてみたら、全く別の人間が裏にいたことにビックリでした。（と言いつつも、途中からフラグが立っていたので、その時間で何となくの予感はしていましたが）

豪華な出演者が多かったイメージであるものの、シナリオと演出がかなりチープな感じがしており、そこに伴って、人によって好みが分かれる作品だと思います。

個人的には、このチープさが好きな点でもあったので、最後まで観ました。警察の闇・裏側は、どう着地させてもモヤモヤした感じが残るので仕方ないのですが、最後はもう少しスカッと終わるか、または、続編を匂わせる形でもよかったのかなと思いました。

切り口を変えている刑事ドラマが増えている中で、会計という立場から警察を見つめるという切り口が新鮮な作品です。今まで何気なく刑事ドラマとか見ていたけれど、交通費や捜査協力費とか色々な費用がかかっているのだと勉強にもなります。

作品のテーマも興味深いですが、個人的に一番好きなのが橋本環奈さん演じる主人公の「一円」です。「一円」と書いて「はじめまどか」と読むけれど、「イチエン」と呼ばれるという毎話繰り返されるネタでも、このやり取りが見たくて作品をついつい見てしまいます。

会計という立場がどのように事件解決と関わってくるのか、予算を節約しながら事件を解決するためにはどうするのかと予想しながら楽しめる作品だと思います。

男性俳優陣が軒並み180センチ級で環奈ちゃんがより小さくて可愛らしく映ります。松本まりかの使い方が4.5番手キャラでもったいない気がしますね。もしかしたら最終話で真犯人とかだったりして…

毎回楽しみなのが、オープニングのオマージュ。鶴見辰吾さんのブラインドは太陽にほえろ!のボスのアレだとすぐわかる人もいるでしょうけど、タイタニックやショーシャンクの空に、ETなどのオマージュだろとツッコミたくなるシーンが毎話オープニングに散りばめられています。

毎話どんな作品に寄せてくるか月曜22時が楽しみになってきます。最終的に環奈ちゃん演じる一円は刑事になるのか、署は統廃合されるのかが気になりますが、私の予想は自分の存在こそ経費のムダ、と去ることで署を守る一円がエンディング。正義感溢れる一円らしい最後なのかな、と考えます。