「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」みんなの感想と評価口コミ!面白い?つまらない?
自己啓発的ドラマ
主人公の時代錯誤な生き方が続けば、到底受け入れ難いものだったかもしれません。でも大地のアドバイスにも素直に耳を傾け、次から次へと新たな常識を取り入れていく吸収力の高さに、彼を見る目もがらりと変わり、いつしか、とても輝いて見えるようになっていったのです。
そんな主人公の勇姿や大地が放つ格言を通して、自分自身も知らず知らずのうちに偏ったものの見方で、世界を眺めていることに気付かされ、悔い改めなければと奮い立たせてもらっています。
大地が翔に「謝罪ではなく感謝しよう」的なアドバイスを送るシーンがあるのですが、それが特にグッと刺さり、本気で大地語録的なものをつくってほしいと思うくらいです。視聴者の精神年齢も、どんどん向上していくような自己啓発的一面のあるドラマだなと思います。
令和には珍しい偏見親父が印象的
この作品は原田泰造さん主演のホームドラマなのですが、脚本が令和には珍しい偏見バリバリの親父を主人公にしているので、そこがある意味新しくて最高でした。男は男らしく女は女らしくという気持ちをモットーに、邁進していく泰造さんの姿が印象的でしたが、あるゲイの男性と出会ったことで、その気持ちを投げ捨てて息子と向き合っていくので、その展開が非常に面白いですね。
まず泰造さんの演技がとてもリアリティ満載で上手いです。息子に対して自分の気持ちを打ち明ける場面なんか、本当に嫌悪感満載に言いたいことを言っていたので目が離せませんでした。個人的にゲイの男性の言い分には、すごく説得力がありましたね。今の時代にすごくあっているドラマだと思うので、誰にでもおすすめしたいです。
昭和のおっさん、新しい世界への一歩
ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」の魅力は、誠が自分の価値観を見つめ直し、少しずつ変わっていく過程にあります。特に印象的だったのは、娘の萌が腐女子であることを知り、彼女の世界を理解しようとコミックカーニバルに参加するシーン。初めは戸惑いながらも、娘の趣味を受け入れようとする誠の姿に、親としての愛情を感じました。
また、息子の翔が好きなかわいいパスケースを買おうとするシーンも心に残ります。翔の好みを理解しようとする誠の努力が、親子の絆を深めるきっかけになっていく様子は、見ていて心温まるものがありました。
ドラマ全体を通して、誠が家族や友人との関係を通じて成長していく姿は、共感できます。昭和の価値観に固執していたおっさんが、令和の時代に合わせて自分を変えていく過程は、時代の変化を感じさせるとともに、家族の絆の大切さを教えてくれます。
ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」は、ただのコメディではなく、家族の愛、受け入れ、そして成長の物語です。誠のように、時代に合わせて自分を変える勇気を持つことの大切さを、改めて感じさせてくれる作品でした。
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「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」の作品情報
基本情報
タイトル | おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか! |
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原作 | 練馬ジム |
脚本 | 藤井清美 |
ドラマ放送期間 | 2024年1月~ |
話数 | 全11話 |
ドラマ放送局 | フジテレビ系 |
作品概要・あらすじ内容
ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」は、東海テレビとフジテレビ系列で2024年1月6日から放送されているハートフルなホームコメディドラマです。このドラマは、昭和生まれの51歳の主人公、沖田誠(演 – 原田泰造)が中心の物語です。
誠は事務機器リース会社の営業戦略室長として働いており、家族や愛犬、さらには職場まで彼のデリカシーのない言動によって遠ざけられてしまっています。
物語の中で重要なのは、誠の息子翔(演 – 城桧吏)の友人であるゲイの青年、五十嵐大地(演 – 中島颯太)との出会いです。この出会いを通じて、誠は自分の価値観をアップデートしていくことになります。
翔は高校2年生で、3ヶ月前から不登校になっています。また、誠の娘であり翔の姉である萌(演 – 大原梓)は大学生で、腐女子としての側面も持っています。誠の妻であり、萌と翔の母である美香(演 – 富田靖子)は主婦であり、男性アイドルグループ「RANDAM」のファンです。
ドラマは、古い価値観を持った「おっさん」が、大地との出会いを通じて自分の常識を更新し、多様性を受け入れていくプロセスを描いています。
この過程で、家族や周囲の人々との関係も変化していきます。ドラマは、家族の絆、自己受容、そして異なる価値観や生き方を受け入れることの大切さを伝えています。
このドラマは、練馬ジムによるLINEマンガの原作を基に制作されており、多様性や受容に関する重要なテーマを扱っています。