【マーダーミステリーオブザデッド】つまらないひどい？アニメ評価感想

3D作画が本作の展開に全く合うてへん。動き方が無機質。状況の設定も曖昧有耶無耶適当。ゾンビ物自体が荒唐無稽なんですけどね。作画への違和感も手伝って今の所リアルさや推理に対する緊張感を覚えにくいです。声優さん頑張ってはるて思うので視聴は続けます。

『マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド』を観て感じたのは、良くも悪くも独特な世界観の中で揺さぶられるような体験でした。

天野ミコトや蘭奈たち6人のキャラクターは、ゾンビパンデミックという極限状況の中で複雑な人間関係を見せます。特にミコトが事件の鍵を握る展開には引き込まれるものがありましたが、CG表現の粗さが物語の没入感を邪魔しているのが残念です。

中でも、ムルムルが見せた不思議な歌声のシーンはゾクっとさせる一方で、キャラクターの動きや表情がぎこちなく、恐怖感を損なっていると感じました。

史香の影のある登場や、るみなが抱える秘密の伏線には目が離せない部分もあるのですが、アニメーションの完成度が追いついていないために物足りなさが残ります。

それでも、ストーリー自体には「犯人は誰なのか」という推理の面白さが詰まっており、次回への期待を持たせる作りにはなっています。

キャラクター同士の心理戦やタワー内で繰り広げられる謎解き要素がもっと際立てば、かなり魅力的な作品になりそうです。この不完全さも含めて、一種の味わいと捉えられるかが評価の分かれ目になるでしょう。

全体的には、粗削りながらもゾンビとミステリーという斬新な組み合わせを楽しむには十分です。ただし、ビジュアル的な進化を期待したいというのが正直な感想です。