「魔法少女まどか☆マギカ」みんなの感想評価とネタバレ考察
大人向けの魔法少女アニメ
私が最も衝撃を受けたアニメを聞かれたら、間違いなく魔法少女まどか☆マギカと答えます。あの可愛らしいイラストからは想像もできないような展開が待ち受けています。
高校生の純粋無垢な少女達が、一人ずつきゅうべえに誘われて魔法少女になっていき、魔女と闘うお話。何とも夢のある展開です。ですが、その魔女の正体は実は心が汚れてしまった魔法少女達の成れの果てでした。
なので、魔女と闘う時の異空間は、全て魔法少女達と関わるもので構成されています。この世界観がとても可愛らしくもあり、不気味でもある。とても好きです。物語の中では友情も描かれており、魔女になったさやかを救おうと奮闘する杏子。
救えないことを悟ると「ひとりぼっちじゃ寂しいもんな。」と言い、共に魔女になる決意をします。可愛らしさの中に、少女達の葛藤や友情、何度見ても楽しめる作品です。
ただの魔法少女萌えアニメかと思ったら大間違い!
平凡な中学生「まどか」のもとに、かわいらしいマスコットのような「魔法の使者」が現れて、憧れの魔法少女に変身する!という魔法少女ものの王道のストーリーです。
が、実は敵である魔女の正体が元魔法少女たちで…という作りこまれた設定があり、主人公たちは理不尽な世界に巻き込まれていきます。かわいらしい絵と、実写を混ぜたような演出がかわいくもあり、不気味でもあり、とっても引き込まれます。
明るくて前向きなオープニングと、対照的に暗くて壮大なエンディングはまさにこの作品を象徴しており必聴です。
個性豊かなキャラクターたちが辿る残酷な運命に涙すること間違いなし。男性はもちろんですが、女性もオススメできる作品だと思います。
可愛い魔法少女の楽しい日常アニメ・・ではない。
タイトルに☆はついてるし、可愛らしい蒼樹うめ先生のキャラクターデザイン。魔法少女たちの日常アニメかな?と思っていたらとんでもない。まどマギの誕生は、その後生まれた作品たちにも多大な影響を与えたと思います。
登場人物たち同様、願いに対価が、代償があるなんて考えても見なかった。残酷な運命を彩る音楽に、美しくも不気味な世界。明るく快活だったさやかが、徐々に心を壊していく姿に、見ているこちらのソウルジェムが濁りそうに。
まどかの心の強さによって、新しい世界が作られたラスト。切ない幕引きになりましたが、劇場版の続編もあります。そこではまた新たな展開が待ち受けているので、アニメ版が気に入った人はそちらも見ることをおすすめします。
王道魔法少女ものかと思いきや色々考えさせられるアニメ
魔法少女が魔女と戦うというストーリーは一見シンプルに見えますが、実は魔女の正体は魔法少女の成れの果てです。
この設定だけだと単なる一発ネタになってしまうのですが、そこをうまく掘り下げられてるのが面白く、殆どの魔法少女は自身が願ったこととは逆の皮肉な結果となります。
例えば佐倉杏子は家族のために願いましたが、逆に家族に拒まれ、家族を失います。この辺りの描写がとてもうまく、皮肉な結果になりやすい人生を象徴しているように思えて面白いです。
作画はいわゆる普通のアニメ的作画に、劇団イヌカレーという人物の作った魔女が非常に芸術的で、これもまた不気味で、かつ美しく完成されていて素晴らしいです。
魅力的なキャラクターが多いですが、なんといっても私はやはり暁美ほむらを推します。
暁美ほむらは、まどかが魔法少女になるのをひたすら阻止しようとする敵役のように登場しますが、実際は自身が手にした時間操作能力で何度も時間を戻して、まどかを救おうとひたむきに努力していたことが終盤で明らかになります。
希望とはなんなのか絶望とはなんなのか、そんなことを考えさせられる興味深いアニメです。
可愛さの裏の残酷
本作品は元々可愛いビジュアルで、放送前もポップな雰囲気で宣伝していたのですが、それをいい意味で裏切るような、残酷な世界が広がっているのが魅力的です。
最初はひた隠しにされてきたファンタジーバイオレンス的な設定や、激化する戦闘が最初の印象とのギャップで驚くこと間違いなしです。また、ある程度伏線も隠されており、最終話周辺ではその回収が素晴らしいです。
また、美術に関して敵キャラのデザインが独特で、ゴシックかつ不気味な感じが強さや恐ろしさを感じさせます。敵のデザインを見るのもまた楽しめます。
また、最後には今までの全てを巻き返すような驚きのラストが待ち構えているので、物語全体としての出来も非常に良いです。ブラックな雰囲気がお好きな方におすすめです。
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「魔法少女まどか☆マギカ」の作品情報
基本情報
タイトル | 魔法少女まどか☆マギカ |
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読み方 | まほうしょうじょまどかまぎか |
原作 | Magica Quartet |
アニメーション製作会社 | シャフト |
アニメ放送期間 | 2011年1月~4月 |
話数 | 全12話 |
アニメ放送局 | 毎日放送ほか |
声優(CV)・キャスト | 鹿目まどか役:悠木碧 暁美ほむら役:斎藤千和 巴マミ役:水橋かおり 美樹さやか役:喜多村英梨 キュゥべえ役:加藤英美里 佐倉杏子役:野中藍 上条恭介役:吉田聖子 志筑仁美役:新谷良子 早乙女和子役:岩男潤子 中沢役:松岡禎丞 |
あらすじ・ストーリー
大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。市立見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。
この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い――
それは、新たなる魔法少女物語の始まり――
引用元:「魔法少女まどか☆マギカ」公式サイト