「ギヴン」みんなの感想評価!面白い?つまらない?
何度も観て何度も感動
ギヴンはジャンルとしてはBLだと思うのですが、私が今まで視聴してきたアニメで断トツトップの作品です。物語、使われている曲(主題歌、挿入歌)、声優の演技、話しの流れなどとにかくいいところをぎゅっと詰め込んだ作品になっています。
今回は「音楽」に焦点を当てての感想を述べます。今回はOPと挿入歌「冬のはなし」です。OPは音楽はもちろんのこと、絵の流れも何度見てもグッと切なくなります。
「これ、登場人物の名前かな?」って思うシーンでは「あのキャラだけ居ないんだ・・」としみじみ作品を知っていると思うところがあります。
また、「冬のはなし」は主人公の真冬が覚醒するシーンなのですが、聴いていて心が張り裂けそうなほどいい意味で苦しくなり、号泣しました。これは第9話なので、いきなり飛ばすよりは順に「given」というバンドの成長も踏まえつつ見てほしいシーンですね。
淋しかった子供たちが音楽を通して成長していく感動BLアニメ
主人公が音楽とメンバーとの交流を通して、だんだん過去の悲しい経験を吹っ切っていく物語です。主人公のペアだけでなく、その周りにも物語があり、それぞれの成長を楽しめます。
印象に残ったシーンはたくさんありますが、特に9話の「冬のはなし」は挿入歌である「冬のはなし」をライブで歌うと共に、今まで感情を表に出さなかった主人公の「淋しい」という気持ちが溢れ出す感動回です。
また、この作品は主人公の悲しい過去である「とある冬のはなし」から始まり、ライブ終了後には「とある夏のはなし」となり、恋をしていた相手が「雪」から「立夏」に変わったという心情描写になっていて、とても美しい表現だなと感じました。
全体を通して透き通るような淡い雰囲気で見ていて心がぎゅっとなる、だけど優しい気持ちにもなれる作品です。
心がぎゅっとなるような、眩しいほどの青春群像劇
真冬と出会った立夏、そして春樹と秋彦の4人を中心に、彼らのバンドやそれぞれの成長が描かれているのですが、流れる日々や季節の一瞬一瞬が切ないほどに眩しくて見ていて心がぎゅっとなるような作品です。
ジャンルとして当てはめようとするとBLやバンド…となるのかもしれませんが、そういった枠で語るのではなく、キヅナツキ作品ならではの唯一無二な空気感だと思います。
大きな出来事よりも、彼らの過去や日常の小さなやり取りや心の揺れ動きが繊細に描かれていて、とても素敵で切ない作品です。そしてギヴンのアニメの世界を深くしているのがセンチミリメンタルの曲。
こんなに作品イメージにぴったりの歌があるのかと、聴くたびに心を揺さぶられるような切ないメロディで、物語の各シーンがより鮮やかになるような心に響く曲がとにかく印象的です。
アニメで良かった
原作は、名前しかきいたことのない作品でした。高校生離れしたギターの腕前をもつ立夏がいい味を出しています。ギターはプロ顔負けに上手く、大学生メンバーとバンドを組んでいます。
最初は大人っぽい、クールな性格だと感じましたが、物語が進むにつれて高校生らしい喜怒哀楽や、10代特有の危なっかしさが表れていました。その彼に憧れ、ギターに憧れをもった真冬。ふんわりした性格で、出会った当初は立夏も手に負えないようにみえました。
真冬が何気なくうたった鼻歌がうまいのなんの!声優さんの声も、透き通っていて真冬にぴったりでした。メインはこの2人の話ですが、バンドメンバーでもある大学生の話や、その友人たちのエピソードもしっかりと描かれていました。
最終回近くでは、真冬の過去の友人やできごとのこともあり、向き合うことができました。続編ではそこももっと掘り下げたり、新しい真冬の歌がとても楽しみです。
好きなセリフは、真冬がギターを始めたいがために軽音部に見学に行ったあと、立夏が様子を尋ねると「上ノ山くんのほうがかっこよかったよ」と答えて、彼が珍しく照れる会話です。これがあったからこそ、立夏と真冬がギターで繋がったんだな、と思います。
「ギヴン」の感想を書く(ネタバレ考察あり)
「ギヴン」の作品情報
基本情報
タイトル | ギヴン |
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原作 | キヅナツキ |
アニメーション制作会社 | Lerche |
アニメ放送期間 | 2019年7月~9月 |
話数 | 全11話 |
アニメ放送局 | フジテレビ ほか |
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