「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」みんなの感想評価!面白い?つまらない?
令和に蘇ったファーストガンダム
劇場版には無く、テレビ版初代ガンダムの1エピソードを膨らませて新作劇場アニメとして作られた作品です。
ただし、昔にテレビで放映していた初代ガンダムというよりは、安彦良和さんが漫画で連載していた「ガンダムオリジン」の1エピソードといった印象があるので、古いガンダムファンには好みが分かれるかもしれません。
作画もどこか懐かしい絵柄をあえて残してるので、ここでも好みは分かれそうです。物語は中盤少し中だるみ感がありますが、戦闘シーンがよく出来ていて全体的に楽しめました。
一応初代ガンダムを知らなくても楽しめますが、初代ガンダムでのお馴染みのキャラクターが出てきて、往年のファンならニヤリとする演出も多く、初代ガンダムファンにおススメの作品です。
そうでないなら、そこまで…という評価です。私自身は初代ガンダムのファンなので十分楽しめました。
ガンダムで味わえる戦闘と贖罪と優しさ
ファーストガンダム15話のリメイク作品。現代のアニメ制作技術と25分ほどしかない話を映画にするとこのような作品になるのだなと感じた。
まず、ガンダムの見どころである戦闘シーンは重力と風の抵抗、機体の重さ、打撃の重さ、爆発の衝撃などが3D技術でよりリアルに且つ細かく描写されていた。この事で、より現実味のあるガンダムの動きに心が躍った。
次に、ガンダムの世界だから持っている複雑で繊細な感情と、それぞれの立場が織りなす人間模様がぎゅっと詰められている。連邦軍のアムロ・レイと元ジオン軍のククルス・ドアンのダブル主人公となっているが、この二人は対立する立場にある。
しかし、ドアンは自らが犯した罪の意識から、小さな孤島で孤児を育てることで罪を償おうとしていた。そこに島の調査でやってきたアムロはドアンとの戦いで敗れ、しばらくの間島で生活を共にする。
ここで、ドアンの元軍人であった過去の心の痛み、敵も味方も葬り贖罪に人生をかける心の強さ、そしてアムロのドアンに対する複雑な心境と一緒に暮らした孤児たちへ守りたいという心境の変化が読み取れた。
何のために戦うのか?それを見ている自分にも問いかけられている感じがして、やはりガンダムは奥が深く、簡単に戦闘アニメだと言い切っていい作品ではないと思い直しました。
初代ガンダム世代感涙のリメイク映画
初代ガンダムの1エピソードを現代に改めて映画化するという前代未聞の展開が話題になった作品で、ある任務で無人島を訪れた際、ガンダムを失ったアムロが、そこで子供たちと暮らすククルス・ドアンという男と出会い・・・
といったあらすじで旧作とほぼ同じ流れながら、映画ならでは(そもそも元々30分の内容を映画化するのでアレンジは不可欠ではあるのですが)の展開になり、一本の映画としても成立している印象を受けました。
アムロ役は同様、古谷徹氏で、相対するドアン役が若手の実力派として知られる武内駿輔氏という構図も不思議な印象を受けました(ドアンの方がアムロより年上の設定ですし)
どちらかと言えば初代ガンダムを観ていたファン向けの内容ではありますが、MS戦及びドラマ的にも見ごたえ抜群で、こうした作品が作れるのもガンダムの歴史の重み改めてを痛感できました。
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「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」の作品情報
基本情報
タイトル | 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 |
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読み方 | きどうせんしガンダム ククルス・ドアンのしま |
原作 | 矢立肇 富野由悠季 |
映画公開日 | 2022年6月3日 |
制作会社 | サンライズ |
配給 | 松竹 |
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