「進撃の巨人 The Final Season」みんなのネタバレ考察と感想評価
原作のコマ運びを考慮していない改変センスの無さ
漫画において、コマの大きさ、配置などはネーム段階で再考に再考を重ねて描かれるものであって、
その部分が全く考慮されていない監督のセンスの無さばかりが目に付きます。
こんな最高の素材を扱う機会に恵まれたというのに、どうしてこんなヘタクソなんだろう。
アニメだけでいいや、という一見さんは知らずに見てしまうので、ある意味ひどいネガキャンです。
最高
歴代アニメでもトップクラス。
衝撃的!一方で考えさせられる
3期までは子供ぽかったキャラクターが4期でみんな大人になっていて驚きました。しっかり大人の雰囲気が出ていてよかったです。
最終回は、マーレ軍がエレンに戦いを仕掛けて、エレンが迎え撃とうとするところで終わりましたが、続きが気になって仕方ありません。
続編に期待するのは、兵団とイエーガー派の関係がどうなっていくのかというところです。主人公のエレンが簡単に死んだり、考えを変えて兵団に従うとは思えませんが、そうなると兵団とイエーガー派で争いが大きくなって、馴染みのあるキャラクターが死んでもおかしくないように思います。
印象に残ったシーンは、エレンがマーレで巨人化して、マーレ軍とたたかったシーンです。母親を殺されたエレンが、罪のない人たちをたくさん殺していて、作者の方も仰ってましたが、まさに被害者が加害者になっていると思いました。
涙する作品!
進撃の巨人は自分が小学生のときから見始めました。1期を見ているとき、超大型巨人を倒し、壁の外の海を見ることがゴールだと思いながら見ていました。
しかし物語が進むにつれて、巨人の秘密が明らかになっていき、巨人の中身は人間というところにたどりつき、味方のアニであった女型の巨人をとらえることに成功。ここでアニがどんなことを思いながら行動していたかと思うと悲しくなりました。
2期に入ると新に獣の巨人が登場し、調査兵団が次々と死んでいく姿は心が痛みました。鎧の巨人、超大型巨人の正体がわかり、エレンの座標の力の秘密に迫ります。
3期の最後は海までたどり着き、アルミンやミカサは感動します。がしかし、エレン一人はグルシャの記憶を見て、壁の向こう側が敵だらけという事実をひとりだけ知って、絶望してるエレンを考えると、自分まで涙が出てくるほど物語に引き込まれます。
4期はなんとエレンの裏切り!?これには自分も驚きました。まさかの主人公の闇落ち…しかもミカサやアルミンも敵にしてしまうとはおもってもいませんでした。
1期~4期を通して最初からもう一度見ると、一人一人の行動に意味があり、1期2期の伏線を3期4期できれいに回収していて、すごいと思いました。
冬に続編が放送されますが、続編ではエレン、ミカサ、アルミンの3人が笑顔で戦いが終わってほしいと願って、楽しみにしています。
もはやアニメで扱うテーマではない
進撃の巨人は、単なるダークファンタジーと一括りにして良い作品ではない。まず凄いのは、シーズン毎に全く違うジャンルの作品を観ているかのようなストーリー構成だ。
主人公が巨人になるという衝撃のseason1からはじまり、信じていた仲間に裏切られ、巨人の謎を垣間見るseason2、season3ではまさかの壁内の人間と戦うことになり、クーデターに成功。そしてfinal seasonでは、戦争・正義・差別という重いテーマが取り扱われた。
finalで印象に残ったシーンは、逃走中のガビ・ファルコがカヤと廃村に行き、話すところだ。なぜ母は殺されなければならなかったのか?その問いにガビは、マーレで洗脳された通りに回答するだけで、自分の言葉で答える術を持たない。
奪われたから奪い返す、殺されたから殺し返す、憎しみの連鎖を断ち切らなければ、ずっと同じことの繰り返しだ。そのことに気付いたファルコと、マーレで習ったことを頑なに信じ続けたいガビの対比が良く描かれていて良かった。
残酷でも美しい世界、自分の中の価値観を考えさせられる作品
まず作品の設定が面白いと思いました。壁に囲まれた世界、外の世界には人類は生きておらず、残された人類は壁の中で巨人におびえながらも平穏に生きてきた。その壁が壊され、人類と巨人との戦いか始まります。
最初は単純に、巨人対人間の戦いの物語で完結するのかと思っていましたが、物語が進むにつれて、巨人とは何なのか、壁の謎、外の世界、戦争など様々なことが複雑に絡み合って、最初想像していた物語とは比べられないくらい深い作品なのだと分かりました。
キャラクターもとてもたくさんの登場人物が出てきますが、一人一人に感情移入してしまうので、少ししか登場していなかったり、序盤にしか出ていなかった脇役でも覚えていられるくらい個性的で印象的なキャラクターばかりです。
音楽もとても世界観に合っていると思います。残酷な世界のなかで少しの希望が見いだせるような、暗く悲しい音楽なのにどこか救いがあるような旋律。辛く悲しい展開に荘厳で美しい音楽が重なり物語にさらに惹きつけられます。
物語が進むにつれて様々なことが明らかになっていきますが、その点と点がつながった瞬間がとても心地よく、作者の綿密に考え込まれた作品への思いが感じらる作品だと思います。よりたくさんの人にこの作品知ってほしいと思います。続編も期待しています。
出てくるな!!
「出てくるな!」
冷や水を浴びせられ、そんなことを叫ばれる。これが外の世界だというが。主題歌と流れるイラストの軍人や、水爆の派手に吹き上がるさまを眺めているのは面白い。
ファイナルシーズンを鑑賞したのだが、森の中の巨人より軍人の暗い感じが不幸に過ぎる。絵というのは、影響の大きいものだ。1人で公開訓練に参加し家族で食事をするのが、回想シーンのようだ。
家族についての回想というものの違いや、巨人の島に行くために軍事訓練に一人参加する様子は、ちょっと理解し難い。あとは、巨人になって戦い続けるだけだという。巨人が支配したのが2000年だという。
救いというタイトルだが、人間のような話ではない。人間として生まれたものは、そんなにも屈辱的ではない。そいつらから生まれた者は皆救いがないんだ!未来で交わることもない。何のための戦いなのか?
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「進撃の巨人 The Final Season」の作品情報
基本情報
タイトル | 進撃の巨人 |
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読み方 | しんげきのきょじん |
原作 | 諫山創 |
アニメーション製作会社 | 第1期~第3期:WIT STUDIO 第4期:MAPPA |
アニメ放送期間 | 第1期:2013年4月~9月 第2期:2017年4月~6月 第3期(第1クール):2018年7月~10月 第3期(第2クール):2019年4月~7月 第4期(第1クール):2020年12月~2021年3月 |
話数 | 第1期:全25話+OAD5話 第2期:全12話 第3期:全22話 第4期:?話 |
アニメ放送局 | 第1期~第2期:毎日放送ほか 第3期~第4期:NHK総合 |
声優(CV)・キャスト | エレン・イェーガー役:梶裕貴 ミカサ・アッカーマン役:石川由依 アルミン・アルレルト役:井上麻里奈 ジャン・キルシュタイン役:谷山紀章 ライナー・ブラウン役:細谷佳正 コニー・スプリンガー役:下野紘 サシャ・ブラウス役:小林ゆう クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス役:三上枝織 リヴァイ/リヴァイ・アッカーマン役:神谷浩史 ハンジ・ゾエ役:朴璐美 |
あらすじ・ストーリー
突如現れた謎の生物「巨人」によって、滅亡の危機に立たされた人類。生き残った人たちは、「ウォール・マリア」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」の3重の壁を築き、その内側で生活することで、約100年の間、平和を保っていた。
ウォール・マリア南端のシガンシナ区で生活する少年エレン・イェーガーは、父と母、そして幼馴染のミカサとアルミンとともに平和に暮らしていたが、ある日、壁をも超える超大型巨人が姿を現し、壁を破壊。多数の巨人が壁内へと侵入する。