「PERFECT DAYS(パーフェクトデイズ)」みんなの感想と評価口コミ!面白い?つまらない?
世相としては私の方がポンコツということか。
さほど評価しない映画は話題にしないにだけれど、ここでの評価の星★ひとつが60%という数字と、面白くない理由を丁寧に書いておられるものを見て、共感するその気持ちを書き乍ら整理してみようと思った。
ヴィム・ヴェンダースの作品は「ベルリン天使の詩」と「TOKYO」が冠についたドキュメンタリーを80年代に見た限り、以来取り立てて注目する作家/監督でもなく、たまたま一日二本映画を観る日のもうひとつであった。ただ期待したのは小津安二郎(日本の映画監督)を敬愛する彼が、私からすると40年を経て、その粋(すい)をどのように吸収し消化し糧としたのかを確かめようという気持であった。凡庸で慎ましやかに静かな平和が延々と続くは良しとしても、私とそう変わらない長い時間を過ごして生き抜いてきた男・生身の人間としての匂いも現実味も感じられないのは何故だろう。言葉を発せずとも身振り立ち振る舞い、ほんの少しの表情、画面に映る道具や背景から多くを語ることが出来るので、その静謐さは映像が美しくさえあれば饒舌を優に上回ると知っているが、そこには工夫したカメラの角度からの画面の切り取りや「長回し」と呼ばれる緊張感の高い難しい技法も見て取れず、せいぜい「公金チューチュー」の賜物にしか見えない趣向を凝らした公共施設が印象的に繰り返し目に映る程度。たとえば主人公の彼が「引き籠り」のような社会不適合や「統合失調」的な資質、あるいはまた過去の何かの事件とのかかわりで身を沈めて静かに暮らす事情があるといった伏線も敷かれてもおらず、少ないながらも言葉を交わし人と人が対峙する場面においても、不自然で不可解で説明不足な様子は、到底「小津へ捧げるオマージュ」にもなっていない。「一体全体、何を見せられているのだろうか」と。縦(よ)しんば、無垢な子供のように理屈のすべてを投げ捨てて、画面に見入ったとしても、東京のようなつまらない処から離れて、自然そのものが美しく山の幸海の幸の豊かな田舎に住んで、静かに暮らすことの慎ましやかさと豊かさと平和を舞台にして、本を書いて映画を撮れば、ちぃいとは、、、、、なんだがな。世界中とは言わないが、日本国内すらも旅したこともないのだろうと。その一方でアメリカで名誉を賞されるとは、世相としては私の方がポンコツということか。草々。
批判してはいけない雰囲気が気持ち悪い
この作品を観て一番印象に残ったのは
「東京の公衆トイレってお洒落なんやな」って事。
実際この映画は、渋谷区内17か所の公共トイレを刷新するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」をきっかけにスタートしていて、公衆トイレのPR動画的要素がかなり強い。
この映画からトイレを除けば何が残るのだろうというレベルだ。
主人公はこのトイレを清掃する清掃員であり、
その清掃員という仕事は映画内で社会的地位が低く、低賃金労働者として描かれている。
映画では、この最下層に属する男が、「足るを知る」精神で、
繰り返す変化の乏しい生活の中にも、喜びや幸福などを感じながら、まるで聖人のように清廉な日々を送るのだが…
とにかく映画としては変化に乏しく、ひたすら地味な映画である。
私自身が「足るを知る」を胸に、贅沢せずとも日々の幸せに感謝する生活を実践するよう努めていることもあり
こんな自分にとって当たり前の生活を2時間も見せつけられただけで映画が終わった時には呆然とするしかなかった。
主人公の休日のささやかな贅沢のごとく映画館に足を運んだ私からしたら、
「お金返して欲しい」と言いたくなるほどつまらない作品だった。
物語終盤で、主人公が実は裕福な家庭の生まれで、自ら望んで最下層に属し、
世間のしがらみを避け静かに生活している事が描かれるのだが、
主人公とは違い、この最下層から抜け出したくも抜け出せない人の方が世間には圧倒的に多く、
そういう人たちがこの作品を鑑賞した時、主人公に共感する事ができるのだろうかと感じずにはいられなかった。
「主人公のような生活を送りたい」なんていう感想を書く人も多いが
大概の人は、この主人公と同じく日々変わり映えのない生活を繰り返す下駄ばきの生活者そのものであり
どこに憧れの要素があるのかと私は思う。
この作品は金持ちが考えた「貧乏人でも幸せに生きる事ができる十の方法」という表現がぴったりの駄作だと思います。
人を見下した映画
社会の最低辺の仕事をしていても、日常の小さなことに喜びを見いだせば素敵なんだぜ! 最低辺の仕事のレアリズムも描かれず、日常に不満を持つ弱い人間への応援歌。
人をバカにしてるとしか思えない。
正直
今までの人生でダントツ1位でつまらない作品です。映画代返してほしいくらい。
主人公の平山のたわいない日常の中に大事にしたいものが見えてきます。
まず、物語は主人公の平山のたわいない日常の話しなので、刺激的な話しは全くないのですが、平山の大切にしたいものがちゃんと見えてきます。また、平山の過去は語られませんでしたが、過去に何があったのか、視聴者が察することが出来ます。
それから、俳優は平山役が役所広司さんなので、あまり話さない平山が演技だけで喜怒哀楽を表現し、役所さんの上手なところがたくさん見ることが出来ます。
また、共演者も柄本時生さんや麻生祐未さんなど、豪華なキャストだと思います。それから、途中でスナックのママ役の石川さゆりさんが歌を歌うところがあるのですが、スナックのママにしてはもったいないくらいのうまさです。
音楽はカセットテープの時代の音楽がかかっていて、私には何の曲かは難しいのですが、それが映画には合っています。
日常の中の小さな奇跡
「PERFECT DAYS」は、日常の中に隠された美しさを静かに、しかし力強く描き出した作品です。主人公の平山は、トイレ清掃員という地味な仕事を通じて、日々の繰り返しの中に新たな発見を見つけ出します。
彼の日常は決して華やかではありませんが、木々を愛し、木漏れ日に目を細める姿には、深い満足感と穏やかな幸福が感じられます。
映画は、平山の静かな生活の中に起こる小さな出来事を通じて、人生の美しさと複雑さを巧みに表現しています。
特に彼の過去を垣間見せるシーンは、観る者に深い感動を与えます。この映画は、日常の中に隠された小さな奇跡を見つけ出すことの大切さを教えてくれます。
「PERFECT DAYS(パーフェクトデイズ)」の感想と評価口コミを書く(ネタバレ考察あり)
「PERFECT DAYS(パーフェクトデイズ)」の作品情報
基本情報
タイトル | PERFECT DAYS |
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読み方 | パーフェクト・デイズ |
監督 | ヴィム・ヴェンダース |
脚本 | ヴィム・ヴェンダース 高崎卓馬 |
上映日 | 2023年12月22日 |
上映時間 | 124分 |
配給 | ビターズ・エンド |
作品概要・あらすじ内容
「PERFECT DAYS」は、ウィム・ヴェンダース監督が手掛けたドラマです。この映画は、東京の公衆トイレの管理人である平山という人物の日常を描いています。
平山は音楽、文学、写真への情熱を持ちながら、単純で平穏な生活を送っています。しかし、彼の日々は予期せぬ出会いによって徐々に変化し、過去と再びつながることを余儀なくされます。
映画は、その静かで詩的な物語と、主人公の日常生活への深い洞察で高い評価を受けています。主演の小路幸也が演じる平山は、自分の過去と向き合いながら、日常の中にある美しさを見出す旅をします。
この映画は、ウィム・ヴェンダース監督の繊細な手法と小路幸也の演技によって、日常の中に潜む深い感動を引き出しています。
「PERFECT DAYS」は、その独特の物語と演出で、いくつかの映画祭や賞でノミネートされ、受賞しています。例えば、アジア太平洋映画賞では最優秀映画賞を受賞し、小路幸也は最優秀演技賞にノミネートされました。このような受賞歴は、映画が国際的に認められていることを示しています。
映画の魅力は、日常の中にある小さな瞬間や、人生の静かな美しさを捉えることにあります。平山の日々の生活と彼の内面の旅は、観客にとって思索的で心温まる体験を提供します。
映画「PERFECT DAYS」は、日常生活の中に隠された深い意味や美しさを探求する、独特で心に残る作品です。