「屋根裏のラジャー」みんなの感想評価!面白い?つまらない?
もったいない程の傑作
スタジオジブリの後継として作られたスタジオポノックが放つファンタジーアニメ映画。原作は海外のモノらしいが、丁寧な人物描写に子供の頃しか見えないイマジナリーフレンドを題材にした不思議な物語。
イマジナリーの世界の住人たちは、いつか選ばれたいと強く思い、毎夜子供達の夢の中に登場する。主役のラジャーは、事故で倒れてしまった女の子の元に帰りたい一心で、彼女を探す。その描く世界は、スタジオジブリさながら壮大なスケールと画力、美しい音楽で描かれ、ラストは涙無くしては観れない。と、このように欠点が無いほどの素晴らしい作品だったのだが、公開するやいなや前代未聞の大ゴケ。
一体何が悪かったんだと頭を悩ました。結局詰まるところ作画なんだと思う。オタク層にもファミリー層にも受けない古めかしい絵、イケメンも美人も登場しない。その素朴さが売りなんだと思うが、現代では受けなかったのだろう。不遇の一作なのだが、本当に面白いのでぜひ多くの方に観ていただきたい。
もはやジブリを超えた物語ラジャー
ひとこと、とにかく素晴らしかった。
躍動感あふれる描写、ラジャーや登場人物の優しい眼差し。
日常の世界と想像の世界が丁寧に紡ぎ出され、ワクワク、とハラハラが同時に止まらなかった。
ジブリの初期作品の勢いのようなエネルギーが画面全体から伝わってくる映画だった。
ファンタジーで包む中にしっかりとアクション、そして怖さがある。
現実(怖さ)、想像(楽しさ)の対比がうまく紡がれている。
表現もきめ細やかで、美しい。こんな映画を待っていた。
アニメーションということに限らず、これは今の時代に必要な映画。今の私たちに必要な映画だと思う。
歴史に残るアニメーションの1本。
ラジャーの目線で、親の目線で、多角的に楽しめる。
次はイマジナリーの目線で映画館に確認しに行こうと思う。
純粋な心の冒険
「屋根裏のラジャー」を観て、心が温まる体験をしました。このアニメは、ただの子供向け作品ではなく、大人にも深いメッセージを投げかけています。主人公アマンダとイマジナリーのラジャーの絆は、私たちが日常で忘れがちな純粋な心を思い出させてくれます。
特にアマンダがラジャーを忘れかけるシーンは、成長の過程で失われる無垢な想像力の象徴のようで心に残りました。
また、映像の美しさも際立っていて、イマジナリの町の描写はまるで夢の中にいるよう。そこに住むイマジナリーたちも個性豊かで、彼らの世界に引き込まれます。声優陣の演技も素晴らしく、特にアマンダを演じる声優の繊細な表現が印象的でした。
この作品は、大人になるにつれて忘れがちな「想像する喜び」を再認識させてくれる素晴らしいアニメです。子供の頃に戻ったような気持ちで、純粋な心で物語に没入できること間違いなしです。
「屋根裏のラジャー」の感想を書く(ネタバレ考察あり)
「屋根裏のラジャー」の作品情報
基本情報
タイトル | 屋根裏のラジャー |
---|---|
原作 | A.F.ハロルド |
制作会社 | スタジオポノック |
上映日 | 2023年12月15日 |
上映時間 | 108分/td> |
配給 | 東宝 |
作品概要・あらすじ内容
「屋根裏のラジャー」は、スタジオポノックが製作した長編アニメーション映画です。この作品は、スタジオジブリの数々の名作に関わった百瀬義行が監督を務め、現実と想像が交錯するファンタジーアドベンチャーを描いています。
物語の主人公は、ラジャーという名前の少年で、彼は愛を失った少女アマンダの想像によって生まれた「イマジナリ」と呼ばれる存在です。ラジャーはアマンダ以外の人間には見えないため、彼女と共に屋根裏部屋で想像の世界に飛び込み、喜びに満ちた日々を送っています。
しかし、このイマジナリには運命があり、人間に忘れられると消えてしまうという宿命を背負っています。物語は、ラジャーがこの運命と向き合い、かつて人間に忘れ去られたイマジナリたちが暮らす「イマジナリの町」へと辿り着くところから始まります。ここで、彼は自身の無力さと、アマンダの記憶だけを頼りに、最後の大冒険に旅立ちます。
さらに、アマンダが想像したラジャーは、彼女と共に想像と現実の世界を駆け巡り、かけがえのない時間を過ごします。しかし、ある日、ラジャーを狙う謎の男が現れ、彼らの「想像」の世界が消え去ろうとする危機に直面します。
このアニメは、現実と想像が交差する独特の世界観と、主人公たちの心の葛藤を描いた作品として、見る者に深い印象を与えるでしょう。