「逆転世界ノ電池少女」みんなの感想評価!面白い?つまらない?
何かに夢中になっていた頃が誰にだってあるはず
並行世界からの侵略者によって、非実在文化が規制されてしまった日本。漫画やアニメやその他諸々を守るために抵抗を続けるテロ組織に、ひょんな事から関わる事になってしまったホスト崩れの男が主人公。
目の前の女の子に調子よくノリを合わせるだけの男が、真に熱い心を持った少女達に感化され、自らの中に確かにあった情熱を取り戻していく。二頭身ロボットの系譜を正しく受け継ぐ、面白カッコいい作品です。
1クールの作品ながら、謎を散りばめ伏線を張って巧みにストーリーが展開されていく。伏線が回収され、謎が解き明かされ、ヒロインのピンチに主人公が駆け付けた時、逆転のシチュエーションはクライマックスを迎える。
ヒロインの献身、主人公の成長、敵と理解しあえる可能性などなど、王道を高密度に圧縮して仕立て上げた作品は、実際の尺よりもずっとボリュームがある。確かな満足の一作です。
かつてオタクだった人たちヘ
ラーメン屋のおじさんが言った「好きだからこそ本気になれる。」このセリフの中にこの作品の魅力と熱意が詰まっていると感じました。父親との思い出を守る為に戦うヒロインや自らの夢を守る為に戦うヒロイン、自分達の好きを守る為に戦うヒロインがいました。
そしてそれらのヒロインたちとの交流を経て「何もない」「空っぽ」の主人公が彼女たちの熱意に当てられて自分の好きを取り戻し、やがて自分のガランドールで真国の大将を倒すシーンはとても好きです。
作画はキレイで演技も素晴らしくオタクだった頃の情熱を思い出しました。また、出来ればOVAなどで過去編や続編をやって欲しいと感じるところがありました。(先代ガランドールパイロットが現在の司令とメンタルケア担当の人二人であり、真国側に黒幕が存在することから)
アラハバキ立ち上げの話やガランドールの強奪の話など、気になるエピソードもあるのも理由のひとつです。(真国サイドの話である伽藍戦記から察するに真国が用意したと推察される。また、アラハバキ自体が多国籍軍のようなものである)
悪い点としては真国はそこまで幻国に対して差別的な態度はとっていないため、武器を持って戦うほどか?とツッコミを入れたくなる部分もあると思います。(主人公の目が気に入らないのと、せいぜいオタク文化を悪く言う程度。ただしインターネットは規制されている)
但し、これは真国側の司令が比較的に穏健派に近いためであり、部下の一人は過激な部分が目立つものもいる。当然侵略者な為、真国を嫌うものもいる。また、連行されたものがどうなったのかも不明なところも気になるところ。
ロボットものでは珍しく人は死なないため安心してみられるのもポイント。オープニング曲もリズムに乗れる曲であり、エンディング曲も清涼感があってとてもいいと感じました。
面白くない
単刀直入に面白くないと思ったアニメです。昨今、似たようなテイストの作品はそこら中に溢れかえっているため、この作品ならではのオリジナリティを全く感じられません。
そもそものコンセプトにしても、ストーリー展開としても別の作品と酷似しているところが幾つもあり、あえてこの作品をみる必要はないと早々に見限った次第です。
キャラクターデザインに突出したものがあるわけでもないし、背景デザインに惹かれるものがあるわけでもない、まるで魅力の欠片も見いだせなかったのが残念でなりません。
唯一評価せざるを得なかったのは、声優さんの演技くらいなものです。聞くに耐えないド新人を起用しなかったところだけは、素直に良かったと認めなくてはなりません。
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「逆転世界ノ電池少女」の作品情報
基本情報
タイトル | 逆転世界ノ電池少女 |
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読み方 | ぎゃくてんせかいノでんちしょうじょ |
原作 | 伽藍堂 |
アニメーション制作会社 | Lerche |
アニメ放送期間 | 2021年10月~12月 |
話数 | 全12話 |
アニメ放送局 | AT-Xほか |
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