【100カノ2期】つまらないひどい？アニメ評価感想は面白い？

というのは小林秀雄の言葉だったか。

本当にこの作品は好意的な解釈も厭悪的な解釈も拒絶する。

意図的に類型的に、だが一歩も二歩も類型からはみ出した少女たちがゾロゾロゾロゾロゾロゾロと登場し、

恋太郎と恋に落ちて誰も彼もが「ｎ股」を是認して仲間に加える。狂ってる。どうしようもなく下賎でいて、

そこに嫉妬や反目は描かれない。いや、なくはないがそれを超越した赦しと愛情で解決される。なら表現が浅くなるかといえばそうでもない。ただただバカで狂ってる。

こんな作品を著述するのもマンガにするのも、きれいでエロい作画でアニメ化するのも狂ってる。

恋太郎は「神の誤謬」で人を愛する宿命を負い、それをひたすらに無私に行なう。

そこで描かれる恋太郎は一種の聖人であり、恋太郎ファミリーというその時点で狂った名前の集団は一種の宗教、あるいは反宗教、それも「毛生え薬を誤飲することで世界を滅ぼしかねない」クラスのカルトである。

宗教は麻薬であり劇薬であり、しかし果てしなく甘美である、というのを悪意なく大笑いしながら傍観できる事例は多くない。

正直いってこんな作品に金は払いたくない。このサイトですら一件のレビューもないのも不思議じゃない。

だけど「どっかの誰かが単行本を買って、BDも買って、彼女たちと彼との日々を十五期くらい（？）まで傍観させてほしい」とは間違いなく思ってる。

☆一つなのは、評価不可能だから。惑星としては木星クラスの「☆一つ」。